榊原康のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
同業界に勤める関係から目を通してみたが、直接係る話もあり、最後まで興味をもって読めた。
現業や種々の情報収集を通じて、ここ最近のNTTグループが抱える現状は自分なりに理解しているつもりだったが、体系的かつ網羅的に整理されている本書を読んだことでより具体的なイメージがつき、かつその現状と通信業界の今後の展開を見据え、裏方で日本を支えるというNTTグループの決意が伺える。
事実ベースの書物としては、やや大袈裟な言い回しが気になったものの、それはそれで読み手を飽きさせない効果があると思える部分もあり、実際のイメージがつく分読み物としても楽しく読めた方だと思う。 -
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Posted by ブクログ
”課題先進”業界の舞台裏が生々しく語られていた。特に、光コラボを巡るNTTグループとKDDI・ソフトバンクや総務省の攻防は興味深かった。
以下、著書より。
「携帯電話業界は現在、『成熟化』『土管化』『同質化』の三重苦に直面している。」
「『主役の時代は終わった』−。
NTT持ち株会社の鵜浦博夫社長は就任以来、こう言い続けてきた。」
二〇一四年六月に開始したドコモの新料金プランについて。
「NTTドコモが当初、個人向けに用意したパケット通信のプランは、毎月の通信容量が二Gバイトの「データSパック」と同五Gバイトの『データMパック』の二種類。ユーザーからすれば、「とりあえず安いプランを選んで様 -
Posted by ブクログ
「スピード経営」とは単に行動力があるということではない。スピードを生みだすエンジンの性能は燃料と回転率で決まる。大量のアイデアをひたすらひねり出し猛烈に試行錯誤する、それが他の企業にはないソフトバンクの強みになっているのがよくわかる。
本書はそれなりに面白いのだが、「強みはAだ。こんな例がある。だから強い」という多用される論法が具体的で数字もあるのだがスケールが小さかったり担当者レベルすぎて凄さが伝わってこないものが多い。公開情報からの引用、内部関係者への取材も表面的な印象を受ける。世の中をあっと言わせた数々の買収劇の、もっと核心に触れるような取材をして欲しかった。
それにしても「自転車操 -
購入済み
格安SIMのことがまとめて書かれていたのでよくわかった。格安slmは、ファミリー割引はそういうのがあるのだろうかそう旅客便出るみたいなのでもう少し待とうと思った