樫木祐人のレビュー一覧
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購入済み
緻密な世界描写が圧巻の良作
小人の視点で描かれる、自給自足の生活の物語。緻密な筆致で描かれる、小人と周りの動植物のスケール感の違いが面白い漫画である。
……こんな風にまとめてしまうと『借りぐらしのアリエッテイ』に似た作品?と思われるかもしれない。しかし、この作品はあの映画の小人たちよりも逞しく、自由だ。ただ他者から「借りる」のではなく、自分たちの手で生み出したもので自然に寄り添った生活を営んでいる。自分たちよりも大きな木の実を切り分けジャムを作る。身近な植物で染めた布でおしゃれな服を縫い、他の動物と協力して街の土木作業もする。「借りる」だけに甘んじることなく、自らの力、そして他者との協力によってしっかりと文化的な生活を -
Posted by ブクログ
ネタバレ面白いです。
世界観がしっかりしてる。
作者に「ココにミニチュアで街を作って」って頼んだら
端々までキッチリ作れそう。
キャラの裏設定作見せさせられるのって
とっても!苦手なんだけど
(実はホクロが多くて悩んでる。とか、寝相が悪い。とか…
作者が嬉々として書いてるの読むと
ど~でもい~ですわ~(--;)と、
テンションだだ下がっちゃうんです…ひねくれ者なので…)
この作品は設定とか描込み具合とかのマニアックさが
なんだか懐かしのナウシカとか学漫とか思い出されて
職人っぷりがイイです。
意識して作り込んでるんじゃなくて
ナチュラルに作り込んでるトコがイイ!(笑)
変な邪さがない。
読んでて素 -
Posted by ブクログ
何と言っても、色使いがいい
活き活きしている、と言うか、自然?
また、画が単純に巧いのでなく、読み手をほのぼのとした、落ち着きのあるストーリーに微睡んでもらえるようなタッチになっているのもイイ
端的に言ってしまえば、森の中に棲んでいる小人や動物たちの、何でもない『日常風景』をそのまま伝えているだけの内容なのだが、しっかりとした書き込みによるものか、ファンタジーでなく、エッセイのように感じる
全体的にほのぼの、まったりとした雰囲気は漂っていて、肩肘張らずに読める一方で、全力を活き活きと、悪い意味で手を抜かずに生きるってカッコいい、そう思わせてくれる、登場人物たちの行動が
大勢の職人を率いるナライ -
Posted by ブクログ
ネタバレ待ちに待った新刊!
やっぱりこの世界が大好きだと思う。エピソードが積み重なるに従って世界に深みが増すせいか、1巻よりもストーリー性があって面白かった。
特に好きなのがセンに洋服を作る話。最初は遠慮半分戸惑い半分だったセンが最後出来上がった洋服を一人で着てみるシーンがとてもよい。人間関係ってこうやって少しずつ少しずつ深くなっていくものなんだよなぁと思う。
新キャラたちも皆キャラが立っていてとてもよい。特に美容師は面白すぎる!たまご型の家のデザインも何とも言えず可愛らしい。ベリーショートのハクメイも可愛かった。
1巻に引き続きハクメイとミコチの関係がとても好き。お互いすごく理解し合っていて、それで -
Posted by ブクログ
ハクメイとミコチ、第二巻です。
相変わらず書き込みは素晴らしいです。漫画ではなくて、絵本を読んでいるような気持ちになります。見ていると、木々のざわめきや風の音、虫の囁き声が聴こえてくるようです。動物達の描写も素晴らしく、第九話の見開きページを見たとき思わずぞぞっとしました。
今回は、出てくるキャラクター達の意外な面がみえてきます。センちゃんが可愛かったです。ハクメイも少し変化を見せて、さらに可愛くなりました。
また、巻末にカラーのイラストと漫画が収録されています。こちらも満足です。
私はこの作品が本当に大好きで、自然が恋しくなった時や心がスッキリしない時、悲しい時などによく読みます。
都会の -
Posted by ブクログ
小人や動物が自然の中にできた街で生活する不思議な世界観の漫画の第11巻。
今巻は樫木先生の服飾センスが光る巻。
コンジュが酒場で独演会をすることになりハクメイたちとともにその準備に追われる84・85話、古着屋の一日を追った89話がとくに良かった。
背景の自然美やプロップの繊細な描線の素晴らしさはもはや論を俟たない。かてて加えて衣装のひとつひとつも細やかで優美、服飾による気分の高揚やファッションによってつながる人々のありようが微笑ましく映った。
また、みんなで何かを作り上げる楽しさの描写が巧みだったのが81・82話。古い年代の家屋を建て直すためにハクメイの大工仲間が勢ぞろいする話だ。
みなで