赤井三尋のレビュー一覧

  • 月と詐欺師(上)

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    少人数のエキスパートが巨大組織に挑む、コンゲーム小説。
    全体像・展開共に、割と鉄幹して“定番”のスタイルを突き通した、現代国内小説では逆にあまり見ないタイプのもの。
    そうやって土俵を設定した分、逆に著者の地力や特長が出ており、長さを感じさせない読み易さも手伝って良作。
    よかったのは舞台設定で、昭和初期という時代・社会を活用したコンゲームは面白い。
    難点をいえば、滞りがなさ過ぎる。勧善懲悪ものは仕方ないのだが。
    3+

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    2015年07月31日
  • 翳りゆく夏

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    面白かったです。
    が、登場人物が多くてそれぞれのキャラクターがあまり掘り下げられていないように感じました。

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    2015年07月02日
  • 面影はこの胸に

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    大正時代の日本が舞台のミステリ。
    早稲田大学教授が、時代の著名人から依頼された謎を解く連作短編。
    珍しい時代設定なので、若干読み弛みする。展開に巻き込まれると気にはならないが、導入部がもう一つ馴染まなかった。
    謎解きは有り触れておらず魅力的だが、ややご都合主義は感じる。
    「ジャズと落語とワン公と」が、元表題作だけあって秀逸。
    3-

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    2015年05月11日
  • どこかの街の片隅で

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    老猿とクリーンスタッフはおもしろかった。
    なーんか話が続きそうな感じもあったので、
    短編だけど、あとでいろいろ繋がってくるのかと思いきや、
    最後までバラバラなただの短編集だった。
    特に老猿の方は、もうひと事件ありそう感ありありだったので残念。

    三十年後と青の告白は、
    うーん、ちょっとだらだらした印象。
    三十年後は、ラストがあんまり好きじゃなかった。

    ラストの花曇りは結構好き。
    これは実際の人をモデルにしている、と考えていいのか?
    広島での碁の対戦ってのはきいたことがある。
    これは、ちょっとしたショートムービーな気配。

    短編集です、と言われれば納得するしかないんだが、
    なんだかまとまりのな

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    2014年02月13日
  • 月と詐欺師(下)

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    ネタバレ

    登場人物たちの心の動きがもっと欲しかったなあ。
    詐欺のトリックや手口は見事なだけに、惜しい感じ。
    そういう意味でスティングにはまだ遠いなあ。

    ラストのしかけはよかった。

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    2013年10月06日
  • 月と詐欺師(上)

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    ネタバレ

    暗いシリアスな雰囲気のオープニングから、
    ジワリとコミカルな雰囲気に。

    ギリギリのところでバランスをとっている感じだけど、
    この先どうなることやら。

    下巻に期待。

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    2013年10月02日
  • 月と詐欺師(下)

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    サクサク読み終わった。ちょっとうまく行き過ぎの感はあってハラハラドキドキ要素は足らなかったけど、楽しめた。
    ラストの春日に関する種明かしで途中の伏線も見事に回収されて、ああなるほど、と納得。エピローグでは登場人物のその後が描かれていて、いい感じに収束。ただ、松本はどうなったのかなぁ、ちょっと気になる。
    全体的に軽い感じは映像作品のノベライズのそれっぽいなぁとも思ったり。著者がフジテレビの社員ってことでそう思うだけかもしれないけど(^^;;

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    2013年09月11日
  • 月と詐欺師(上)

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    痛快コンゲーム小説。
    戦前の大阪が舞台ってことで、当時の風俗や文化に関する描写が面白い。

    ただちょっと気になったこともある。
    ゴーヤや越乃寒梅を百貨店で買ってきたという表現があるんだけど、当時の物流システムで大阪まで運ぶことは出来たのかなぁ…もし出来てたとしても相当高価になりそう。

    表現にもちょっと気になる点があったりはしたけど(68頁、俊介が電車の車窓から大阪の光景を見るシーンとか)、会話中心なのもあってテンポが良くサクサク読めた。

    下巻はいよいよコンゲーム本格展開。楽しみ。

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    2013年09月04日
  • 月と詐欺師(上)

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    ネタバレ

    私たちの世代にとって、詐欺師のお話といえば、1973年公開、ジョージ・ロイ・ヒルの手になる「スティング」に止めを刺すだろう。
    当時最も脂がのっていたニューマンとレッドフォードを主演に軽快な音楽をバックに展開される洒脱なコンゲーム。
    作中の人物を騙しながら、観ている私たちも見事に騙された、血生臭さとは無縁の、究極の頭脳戦・心理戦は、この種のお話しは斯くあるべしという最高のスタンダード。
    この本にあまり期待しちゃうのも気の毒だけど、読むほうとしてはそういう背景もある訳ね。
    さて、そうして読み始めたこの本、世間知らずの俊介くんがモタつく序盤がちょっとかったるいものの、戦前の大阪の街や商売の雰囲気があ

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    2013年08月25日
  • 翳りゆく夏

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    話の流れはやや強引でしたが、スピーディーな展開で破綻なく丁寧に書かれていましたし、各人物描写(各人が抱えている背景など)も良かったので、楽しく読めました。
    ただ、目立ったアイデアがなかったので、何か一つ唸らせるものがあればな…と思いました。

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    2020年05月07日
  • バベルの末裔

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    途中小難しい話がちょいちょい出てくるのが引っかかるが全体的には良かったと思う。
    しかし、最後が呆気ないというか、ワクワクさせないというか…残念だった。
    この作品だけに限らないが、途中どんなに面白くても最後がつまらないとガッカリする。

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    2012年05月02日
  • どこかの街の片隅で

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    ネタバレ

    私たちの日常のどこかで起こっている出来事をあげた短編集。犯罪を扱った作品の他、因縁の対決に向かう棋士の話、花曇りがおもしろかったです。

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    2011年07月13日
  • 翳りゆく夏

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    だいーぶ前に飼ったやつ(恐らく1年以上前)を今更
    読んでみた。

    新聞記者として内定した女性が、昔世間を騒がせた
    赤子誘拐犯の娘、というところから話が始まる。

    ちょいちょい論理が破綻してるようなところが
    感じられたので、星3つで。

    けど内容は面白いです。
    人物は、それぞれもっと深く描いてほしかった。

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    2015年11月12日
  • どこかの街の片隅で

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    乱歩賞取った「翳りゆく夏」が面白かったので読んでみた。短編集。うまい。ほんのちょっとしたタイミングが合っちゃったりずれちゃったり、確かに『人生の哀感と味わい』(帯によると)です。

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    2009年10月04日
  • どこかの街の片隅で

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    短編集10編、というよりはショート・ショート+中編という体裁。ショート・ショートの方はありきたりで感心できないんですが、中編はなかなかのクオリティです。久々の赤井三尋でしたから長編が読みたかったんですが、「死してなお君を」の回収騒ぎが未だに糸を引いているのかもしれませんね。

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    2009年10月04日