赤井三尋のレビュー一覧

  • 翳りゆく夏

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    ネタバレ

    ・はじめから引っ張られて読んだので、楽しめた

    ・オチや、暴かれる過程も良かったと思う

    ・最後の終わり方だけ、もう少しボリューム欲しかった
     息子がどうなったかも知りたいし。

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    2016年08月08日
  • 翳りゆく夏

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    20年前起こった誘拐事件の犯人の娘が、新聞社に入社、と記事が掲載される。
    内定者の朝倉比呂子を入社させるため、社は過去の誘拐事件を洗う。

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    2016年07月14日
  • 月と詐欺師(下)

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    よう出来た作品です。

    出来過ぎと取るか、
    程よいと取るかは
    読み手次第なんでしょうね。

    私には、永遠の0 と似た雰囲気に感じました。

    つまり、2時間ドラマにも、連続ドラマにも仕立てやすそうな感じがしました。

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    2014年07月25日
  • 月と詐欺師(下)

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     「あんた詐欺師にしとくのはもったいないよ」といいたくなる作品。
     実にまっとうでさわやかな青春小説でした。

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    2014年05月22日
  • 月と詐欺師(下)

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    多少うまく行きすぎの感はあるが、なかなか痛快。映画のスティングを連想させるが下敷きになってるのかな。してみると春日がp・ニューマンでインテリがレッドフォードか。

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    2014年03月20日
  • 月と詐欺師(下)

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    「翳りゆく夏」以来の赤井三尋作品、期待通りの傑作。
    舞台が戦前の大阪ということで、馴染みがなく多少読みづらいかなとの予断は、軽く吹き飛ばされた。
    詐欺師たちの次々と打ち出す仕掛けに誘い込まれ、ページを繰る手が止まらず、二分冊をたちまち読み終えてしまった。
    最後まで息を持つかせぬ展開に、コンゲーム小説の魅力を味わった。

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    2013年12月28日
  • 月と詐欺師(下)

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    見方によってはご都合主義とも言えるかもしれないが、ハッピーエンドなのはやっぱ大事。終わり方もなかなかなものだわ

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    2013年09月21日
  • 月と詐欺師(下)

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    ネタバレ

    この本が映画「スティング」へのオマージュになっていると書いてあるのを、読み終わった後の解説に読む。見れば作者は1955年生まれで、なるほど私らと同年代と知り、今更ながらに納得する。
    さて、下巻。手駒も揃い、漸う春日の描いた絵柄に沿い、話が進む。
    大きなパズルにひとつずつの小さなピースが嵌められる如くエピソードが連なり、その度に小さなアクシデントが起こっては何とか切り抜ける積み重ね。
    最後の結末は予想がつくのが何かと思いながら、それでも場面場面の小さな緊迫感に頁は進む(そのままのテンションで株券を受取りの場面まで進み、最後の大ヤマになり切れなかったのが玉にキズ)。
    最後の最後で、私も見事に騙され

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    2013年08月25日
  • バベルの末裔

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    伏線を見事に回収して終わるラストは見事です。しかし、コース料理でラストのデザートがコースの印象に大きな影響を与えるように、小説もラストの印象が大事だなと思わせるラストでした。普通なら一番盛り上がる所があっさりと終わってしまい、唐突で尻切れトンボな感じでそれまで面白かったのに残念でした。

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    2012年09月30日
  • バベルの末裔

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    ネタバレ

    コンピュータが人格(意識)を持つ、というテーマのストーリーとしては特別なものではありませんでした。ただ、持って行き方がうまい。SF的な解釈はそこそこに、開発した(してしまった)会社の利益追求の動き、それをすっぱ抜こうとする新聞社の動き、社会的影響、宗教、政治などまで多元的に描いているあたりは、スピード感もあってどんどん読み進めてしまいました。
    ラストがちょっと物足りないというか、もったいない感じがします。個人的にはコンピュータ人格同士の対話をもっと描いて欲しかったです。

    0
    2012年04月07日
  • 翳りゆく夏

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     よく出来たミステリーだと思います。

     謎解きだけでなく、人間心理までよく描かれていて、サイコ系のミステリーに飽き飽きしている人にはおすすめです。

     『太陽にほえろ』の頃のように犯罪を犯すには犯人なりの切羽詰った事情があった、よき?時代のミステリーです。


    0
    2017年08月15日
  • 翳りゆく夏

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    面白い!
    小説ならではの感は多少あるとも、意外性もバッチリで読み応え十分。
    目の見えない人の気持ちは、目をつむっただけではわからない。

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    2019年01月16日
  • 翳りゆく夏

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    ネタバレ

    20年前の誘拐事件を改めて調査するようにと社主から指示があり捜査してたら、
    誘拐犯はその事件を追っていた新聞社の社員のうちの奥さんで、彼はその事実に気付きながらも奥さん亡き後もその子を育てていたというオチ

    新聞社に入社しようとしてた女の子のお父さんは脅迫してお金を盗もうとはしてたものの誘拐犯ではなかったということで、まあ良かった…のか…?

    そういう展開か〜っていう驚きはあったけど臨場感はあまり感じず

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    2022年12月28日
  • 翳りゆく夏

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    ネタバレ

    淡々と、とにかく淡々と進む。
    章タイトルもなく、空白行を挟むだけで淡々と進んでいく。
    事件は20年前に起こっていて、徐々に全貌が明らかになる。
    派手さはないけど最後まで読みやすかった。

    【以下ネタバレ】


    事実を知り、奥さんが亡くなった後で、赤ちゃんを返すという選択肢がなかったと言い切ったのが違和感。
    あのタイミングで知ったのなら、せめて逡巡すると思うのだけど。
    今まで描かれてた人物像とリンクしない。
    その辺りが強引だったので以降は少し興醒めした。

    あと、都合よく色んな人が死にすぎ。

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    2022年01月30日
  • 翳りゆく夏

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    江戸川乱歩賞の作品は凝っている

    本作品は昭和の時代に起きた解決済みの誘拐事件を、20年後の平成の時代に掘り起こし再調査を行う物語。
    主人公は新聞社で左遷の憂き目にあっている中年記者。社長命令で過去に起きた誘拐事件を洗い直すことになる・・・


    あらすじはこんな所で、それよりも登場人物達が興味深い!


    直観像素質という特殊能力を持ち囲碁がプロ間近級に強い新聞社の社長

    元基院の↑の奥様

    二人称に『お主』を使う元刑事 癖が強い

    橋田ドラマに出てきそうな家政婦の千代さん

    非常に暖かい家族の焼き鳥屋さん


    ストーリーも去ることながら登場人物達の細かな設定が私の中でハマってます。
    本作の登場

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    2020年07月07日
  • 翳りゆく夏

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    陰鬱な作品だった。終始暗い影がついて回るような、重い雰囲気に包まれていたのは、私が体調が優れないときに読んだからだろうか。嬰児の誘拐と聞くだけで痛ましいのに、もう出版社とか絡めないでほしい。しかも、登場人物がデフォルメされていないほうのリアルさを湛えているもんだから、判別しにくいわイメージしにくいわでとにかく重苦しかった。やっぱり小説である以上は、多少のデフォルメを読者として求めたいんだな、私は。最後の結末は、意外だった。ただ、その結末を持ってくるなら、もっと「その後」を厚く書けるはずだろ!って感じました。まあ、読みたかったんだよ、私が。

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    2020年01月29日
  • 翳りゆく夏

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    ネタバレ

    翳りゆく夏/赤井三尋:第49回大賞受賞。2003年。
    20年前の誘拐事件の犯人の娘が、東西新聞の新入社員面接に合格する。それをすっぱぬく雑誌社。そもそものその事件を調べ始める東西新聞の窓際社員。
    犯人は犯人だけど、共犯がいるはず。真相はちょと悲しいね。子供を過失で死なせてしまった香織が病院から赤ちゃんを盗んだのよ。誘拐するつもりじゃなかったから、そのまま自分の子のようにふるまってたので、わからなかった。夫でさえ最初は「赤ちゃんは顔変わるんだなぁ」なんて言ってたくらい。

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    2019年01月13日
  • 月と詐欺師(下)

    購入済み

    引き込まれます

    次の展開を知りたくて、ついつい読んでしまう内容でした。終盤の展開から続編でもあるのか?と思わせるものですが、どうなんでしょう?

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    2018年08月19日
  • 翳りゆく夏

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    20年前の新生児誘拐事件、その容疑者の娘が大手新聞社に内定した内部情報を週刊誌がスクープし、新聞社は事件の再調査に乗り出す―。物語は現代パートと回想パートを織り交ぜながら進行し、事件関係者への取材を積み重ねながら徐々に埋もれた真実を掘り起こす主人公の姿が実直で硬質な文体で描かれる。好みな展開だが、妙に思わせぶりな会話や描写が多く散漫でもあり、ようやく辿り着いた真相パートが唐突かつ駆け足だったのも残念。余談だが、このTVドラマ版カバーに【容疑者の娘が事件のキーパーソン】という先入観を見事に植え付けられた…。

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    2018年06月20日
  • 翳りゆく夏

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    ネタバレ

    珍しく、多分この人が…と途中からピンと来た。
    だが、事件の背景はわからなかったのでどう展開していくのかが
    読みたく一気読み。物語の緻密さも良かった。
    が、視点がコロコロ変化して登場人物達が主な物語の中ではあまり生きていないような感じが…
    アッサリした読書感。

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    2017年01月15日