のりたまと煙突

のりたまと煙突

950円 (税込)

4pt

3.4

ファミリーレストランで、近所の公園で、人生の瞬間と現代を鋭く見すえる――。『転がる香港に苔は生えない』で大宅賞、『コンニャク屋漂流記』で読売文学賞を受賞した星野博美。本好き達に激賞された、短篇小説のようなエッセイ集が電子版で登場!

すべてを忘れて、私たちは幸せに近づいたのだろうか……。
吉祥寺と、戸越銀座。著者はさまざまな猫たちとの出会いと別れを経験し、生と死、そして忘れえぬ過去の記憶へと思いをめぐらせていく。
さりげない日常からつむぎ出される短篇小説のようなエッセイのひとつひとつに、現代への警鐘と内省がにじむ。

解説・角田光代

※電子書籍化にあたり、新章「地中に埋まっている部分」を収録。

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のりたまと煙突 のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ 2012年08月11日

    橋口譲二さんと仕事をしていた
    その「事実」だけで
    手に取った一冊

    のんきな書名とは
    うらはらに
    著者の手にかかると

    日常のささいな出来事の中に
    こんなにも
    奥の深い
    (名も無き)人間たちのドラマ
    が 立ち上がってくる

    0

    Posted by ブクログ 2014年08月30日

    簡潔な文体がいいな、と思った。
    自分は作者ほど豊かな感性を持ち合わせていないと知った。
    動物とのスタンスは、かなり異なる。
    そして私は米国より英国贔屓、ネズミの国のキャラクターにはまるで心がときめかないのであった。

    0

    Posted by ブクログ 2012年02月16日

    この人のエッセイ、割と好きです。これは、彼女と猫たちとの関わりを主軸にしたエッセイ。
    この本の解説をしている角田光代氏もだけど、星野氏も自分と近い世代なので、なんとなく目線が似ているというか、似ているからこそ異なる部分が際だって、その人の持つ感覚がとても気になる、そんな気持ちにさせられるエッセイ。

    0

    Posted by ブクログ 2009年10月04日

    猫と作者との関わり合いが、絶妙なタッチで書かれています。
    女性にしてはベタベタしていない文章が私好み。

    0
    ネタバレ

    Posted by ブクログ 2013年05月01日

    表紙の猫の写真が気になって手をとってみた。
    読んでみて彼女の世界と対面する。
    そこには猫はもちろん彼女の家族、そして香港でのエピソードや日常生活でふと思ったことが12章にわかれて描かれていた。 

    この本を読んで一番に感じたのは、彼女の周りにはあまりにも死にあふれていると。
    …いや、実は気が付いてい...続きを読む

    0

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