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Posted by ブクログ 2024年01月29日
プロレタリアートに敢えて飛び込んでいく青年の心理や時代背景がとても丁寧に描かれている。オリンピック景気に沸く人もいれば過酷な労働環境に身をおいている人、都市部と田舎の経済格差等々様々な視点から物語が進行していく。身代金を要求するに至るまで何があったのか、深くえぐっていくさまが刑事の目線だったり、伏線...続きを読む
Posted by ブクログ 2023年06月07日
タイトル、どういうことかと思ったけど、途中であぁそういうことか!と腑に落ちる瞬間が。
時系列も順番に行ったり来たりするから、どう繋がるのかと思ったら上巻ラストでまた腑に落ちて。
戦後日本の経済格差にびっくりするし、すごいリアリティ。
頭が良ければ勉強できるけど、できなければ出稼ぎに行くしかない貧しい...続きを読む
Posted by ブクログ 2023年05月24日
東京オリンピックの時代の街並み、流行など当時の描写がリアルに描かれ、当時の様子を脳内で再生する面白みがあった。また、高度経済成長の背景には、低賃金で過酷な労働を強いられる出稼ぎ労働者、東京を発展させるためにないがしろにされる郊外の犠牲があったこと、見える部分のみを大事にする警察の黒い部分など、国の裏...続きを読む
Posted by ブクログ 2023年03月06日
『罪の轍』、『リバー』に続いて奥田さん作品3作め。
早い段階で犯人がわかります。
頭脳明晰、容姿もよくて、性格も穏やか。そして、女性にモテる…。
きっと将来も安泰なのに、どんどん道を踏み外していく彼が、どうなるのか夢中で読みました。
彼は、自分に好意的な人を見抜いて、利用できるだけ利用する。そんな...続きを読む
Posted by ブクログ 2023年01月09日
よくオリンピックは「平和の祭典」って言葉を使われるけれど、多くの部分で権力の行使が蔓延ってることを体現した本だと思う。
外国人には見せられない汚い部分を隠してるみたいなこと書いてあったと思うが、一昨年のオリンピックもやってること変わらないなと感じた。(オリンピックの選考会の時に、「東京は福島から遠い...続きを読む
奥田英朗さんをここのところ読んでいます。
奥田英朗さんを読むと、そうだよな、日本は本来こうだったんだよなと、決して悲観でなく、むしろ安心します。日本の斜陽を日々感じながら、あの頃に戻るだけだとむしろ踏ん切りがつく感じ。さあ、下巻読もう。
Posted by ブクログ 2021年05月02日
前から読みたいと思っていた一冊。
いつもの奥田英朗さんとは別人のような内容です。
時系列はバラバラですが、読み始めると違和感なく内容が頭に入ってきました。
東大院生の島崎国男。
同級でテレビ局に就職した須賀忠。
警視庁の落合昌夫。
3人の視点から語られます。
何も怖い描写があるわけでもないのに怖いよ...続きを読む
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