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Posted by ブクログ
上遠野浩平の本はファンなのである程度は読んでいるのだが、それでも最後の展開にはいつも「してやられたー!」と思ってしまう。
今回の「無傷姫事件」もその中の1つ。
上遠野浩平があとがきで述べているように、「お姫様」というものに対して、女の子は憧れを抱くもの(らしい)だけど、実際はどうなのか?という問いへの答えとしての本だと思う。
このお話に出てくるお姫様みたいな生き方は、かっこいいなぁ、可憐だなぁと思う一方で、「英雄」とか「主人公!」って感じではなくて「お姫様」でもあるのが自分の中では素敵だと思った。
また、物語も非常に面白いのだが、やはり「事件シリーズ」の最新刊であり、長い間待っていた甲斐もあって、今までの事件シリーズの総集編や、ブギーポップとかの「上遠野ワールド」とのつながりも深い、ファンなら思わずニヤッとする描写もあって大満足の作品である。
また、話を忘れてしまったときに読み返したいと思う本だ。
Posted by ブクログ
久しぶりの上遠野浩平事件シリーズ「無傷姫事件」。積んであったのを発掘。
この事件シリーズの舞台の世界の成立と、人と竜との関係を縦横にしたタペストリーのような一冊。
表の紋様の見事さが裏地を見ると想像できるけども、真相を見るためには表側からきちんと見なければいけない、ということを感覚として胃s流ことができたように思えます。この場合の表と裏は、今回の事件で明かされたものが表となりますか。
無傷姫が君臨していた国家としての姿が、裏地のぼんやりとした色彩で表されるものであって、物語が進んでゆく中で表の華麗さが現れてくるのが、読み物として引き込まれてゆく。
久しぶりの上遠野浩平作品で、ちょっと迂遠言い回しの文体に馴染むことができるのか、読者としての感をトロ戻すことができるのか、というのが不安でありましたが、するする読めてしまった。
作品の魅力というものでしょうね。
Posted by ブクログ
何故今になって「彼方に竜が~」が発刊されたのか。
ずっと無傷姫について淡々と、盛り上がりもなく描かれており、はてさてこれは時間の無駄のまま終わってしまうんだろうかと思いきや
ちゃんと最後でまとめられていました。
こう、なぜこれがこうなってこう! と描かれているお話はすっきりしますね。
悪魔絵師さんからなんで変わっちゃったのかなあ。
大人の事情なんだろうけれど。
表紙はともかくとして、口絵や、ところどころの人物画はいらないんじゃないかな?
せっかくの雰囲気がそこで毎度毎度こわされてしまうのは勿体無い。ほんと見事にぶっこわされる。
そう思われてしまうイラストレーターさんも気の毒ですし。それはそれで勿体無いことでしょうし。
えーっと、「彼方に竜がいるならば」と併読おすすめです。
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