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Posted by ブクログ 2023年10月22日
表題作よりも、最後の「社会に出ない」がとても好きだった。
P.158
スマートフォンで住所を調べよう、ということを言いださないのと同じように、私たち全員が心の中で思いながら、何年も誰も言わないことがある。
それは、山崎くんがおそらく、働いていないだろう、ということだった。
大学にいるとき、山崎君は...続きを読む
Posted by ブクログ 2015年11月06日
山崎ナオコーラの小説には必ず作家自身のアバターが登場する。もちろんどんな小説にだって多かれ少なかれ作家自身が投影された登場人物は描かれると思うし、作家が登場人物に自身の言葉を語らせることはあるとは思う。ただ、山崎ナオコーラの場合、投影と呼ぶのが慎ましやか過ぎると思う程にそこに山崎ナオコーラ自身の価値...続きを読む
Posted by ブクログ 2015年10月14日
2015/10/14
「反人生」
「T感覚」
「越境と逸脱」
「社会に出ない」
良かった本ってなんだろう。
一気読みしてしまう本?泣いてしまう本?考えさせられる本?後から何度も思い返す本?
山崎ナオコーラの本はわたしにとって「後から何度も思い返す本」
気を遣わせたくないから辛いことは話さない。...続きを読む
Posted by ブクログ 2015年12月08日
2034年、反人生を唱える萩子と死んだ夫と早蕨ー反人生
死んだ母と血の流れーT感覚
異性との友情、憧れ、終わりー越境と逸脱
集まりに来なくなった山崎ー社会に出ない
P116 ニ対一は楽、対話とわいわいは違う、絆を結びたいときは一対一
P130 『友人関係があった』ということを、最後に一緒に確...続きを読む
Posted by ブクログ 2020年05月09日
割と好きな世界観。
表題作では、主人公が淡々としているからかえって感情移入しやすかった。少し先の未来が描かれていて、こんな感じになってるのかなぁと想像できて面白い。主人公が普通に同性愛の概念を持っていて好感を持った。
サンリオはまだあるんだな。丁寧に「マイメロ」について説明されて、何か笑った。
...続きを読む
Posted by ブクログ 2017年04月18日
彼女の作品はまだ2作くらいしか読んでないけど、これ1冊でなんとなく山崎ナオコーラ的哲学なり世界がわかるような気がしました。
この本は短編集ですが、反人生は、上品な55歳になった女性が「人生作り」には興味ないといいつつ、色々毒づいているのがおもしろい。
けっこうこういう感じの年上の女性に何度か会ったこ...続きを読む
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