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欧化政策、村共同体の崩壊、新しい価値観の波-。現代にも似た転換期の日本、明治後期という時代を、「先生」も「私」も「K」も、それぞれの立場で必死に生きました。その心の揺れ、やむにやまれぬ行為の中にこそ、今をより深く生きるための、思いがけない光が潜んでいます。再読・精読の至福のうちに、どうかそれに出会ってください。漱石の「こゝろ」を、私たちはこれまで、ほんとうに、読んだといえるのだろうか。
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Posted by ブクログ
夏目漱石「こヽろ」について、成立と構造を述べたのち上・中・下の展開に沿って論。新書版なので持ち運びがしやすく、なおかつすっきりとしている。
上における「私」と「先生」について、鎌倉の海でバシャバシャと泳ぐ私/ぷかりと仰向けに浮かぶ先生などから、「私」と「先生」のあいだにあるずれのようなものを探る。
また、中の「私」と父にスポットを当て「私」の物の見方に対して父の対応が丁寧に拾われている印象があった。
下についてはお嬢さん・おかみさんと先生、Kと先生それぞれにスポット。お嬢さん・おかみさんの計算高さについてはある程度認めながらも自然になされるものと見、Kとの関係については儒教的道徳心と文明開化以降人々が直面した立身出世(資産形成)及び新しい道徳について、先生のおじ、「私」の兄などと絡めて述。
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