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民俗学は昔の慣習を伝えるだけの学問ではない。人はなぜパワーストーンを身につけるか?といった身近な話題を、現代民俗学〈ヴァナキュラー〉の視点で掘り下げていく。
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Posted by ブクログ
「ヴァナキュラー」をキーワードにして、民俗学の現在を紹介したたいへんにおもしろい本である。 わたしたちがふだん何気なくしているいかにも身近なところにも、ヴァナキュラーな事象は見出すことができるのである。
民俗学と聞くと、たいていは柳田國男氏に 代表される農村漁村に古くから伝わる民間 伝承(妖怪、昔話、伝説、祭り、など)を 思い浮かべる人が多いと思います。 この本では最初に民俗学を定義しています。 それは「俗」というものの定義でもありま す。 ①支配的権力になじまないもの ②啓蒙主義的な合理性では...続きを読む必ずしも割り切 れないもの ③「普遍」「主流」「中心」とされる立場 にはなじまないもの ④公式的な制度から距離があるもの そうしますと多くの物事が民俗学に当ては まります。 例えば「学校の七不思議」です。 どの学校にも口伝で続くオカルト的な話が あると思います。誰もいない深夜の教室か らピアノの音が聞こえる、とかですね。 あれも民俗学の一種と言えるのです。 他にも部活などで行われているよくわかな い伝統やしきたりもそうです。 そう思うと民俗学とは我々の生活に根ざし た学問と言えます。だからこそ「みんなの 民俗学」なのです。 またひとつ世界観が広がる一冊です。
NHKラジオ深夜便 「あなたの身近な民俗学」 民俗学って「田舎に古くから伝えられている」感じだけど 座敷わらしみたいな でも現代の身近な風習を探ることも民俗学らしい この研究室すごそう笑 学生たちのレポートが面白い 根気強い調査が必要だろうけど 「家庭の中のヴァナキュラー」 お母さんが創り出し...続きを読むた化け物/気仙沼の海神様/わが家だけのルール/靴のおまじない 最近生み出されたようなものでも定着していく事がある 気仙沼や金沢の例 現在あるお祭りも始まりはこんな風だったのかも 中央と反するもの 地方の懐かしいものではない 宗教的な 過去にある伝承を組み合わせて新しいヴァナキュラーが作られる 不自然さはない 消しゴムハンコのアマビエ 瓦版はまじない的 金儲けを狙った パワーストーン 商業的な
民俗学って聞くと、「古い伝統の残ってる地域に行って、その地に伝わっている伝承とか儀式とかお祭りとかを聞き取る」っていうイメージがあったんだけど、現代の都市とかネット社会で起きていることも調査の対象となるんだと知った。 現代の民俗学が扱う対象は「ヴァナキュラー」と呼ばれていて、これは①支配的権力にな...続きを読むじまないもの、②啓蒙主義的な合理性では必ずしも割り切れないもの、③「普遍」「主流」「中心」とされる立場にはなじまないもの、④公式的な制度からは距離があるもの、のいずれか、もしくは其の組み合わせのことを指す、とのこと。 特定の学校内だけで使われるキャンパス用語や独特の挨拶、業界内だけの風習、アニメの聖地で新たに生まれたお祭り、ご当地グルメの生まれた経緯、アマビエブームなど、身近な話題がたくさん取り上げられていて面白かった。 私がいる医療業界…ことに精神科病院なんかも、その気になって調べてみたらヴァナキュラーの宝庫なんだろうなぁ。
民俗学にめちゃくちゃ興味出てきました。実話怪談とフォークロア、ネットロアに興味があるんですが、フォークロアが今はヴァナキュラーという名前になっているのもなるほどでした。自分の家やまわり近所とかだけにあるヴァナキュラー探すのも楽しそうです。うちは危険を先に越えていくというので出掛けるときに包丁を玄関扉...続きを読むに立てかけて跨ぎます。これもヴァナキュラーでしょう。霊柩車が通るときに親指を隠すとかもですよね。そう考えたら色々ありそうで、この本を入り口にしてもっと知りたいと思いました。あとがきに書かれていた本を読んでみたいと思います。ありがとうございました。
『エチュード春一番 第一曲子犬のプレリュード』(萩原規子)がキッカケで読む事になった『みんなの民俗学』(島村恭則)。 というのも、主人公が日本民俗学研究会に所属してる設定を読んで、 私も大学で学んでいたし、初心に戻ろうと思ったためです。 私は在学時、民俗学を「過去の口頭伝承を探る学問」として捉...続きを読むえていたけど… 本書を読んで〈俗〉の定義をまるでわかってなかった事を知りました。ハズカシ。 以下抜粋です。 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー ❶民俗学は、18世紀のフランスを中心とする啓蒙主義や、19世紀初頭にヨーロッパ支配をめざしたナポレオンの覇権主義に対抗するかたちで、ドイツのヘルダー、グリム兄弟によって土台がつくられた。そしてその後、世界各地に拡散し、それぞれの地域において独自に発展した学問である。 ❷〈俗〉とは、 ①支配的権力になじまないもの ②啓蒙主義的な合理性では必ずしも割り切れないもの ③「普遍」「主流」「中心」とされる立場にはなじまないもの ④(支配的権力、啓蒙主義的合理性、普遍主義、主流・中心意識を成立基盤として構築される)公式的な制度からは距離があるもの のいずれか、もしくはその組み合わせのことである。 さて、この〈俗〉を、現代のアメリカ民俗学では、ヴァナキュラー(vernacular)と呼んでいる。 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 〈普通〉を押し付けてくる輩はどこでもいらっしゃいますが、 「私にはこれが〈普通〉なのだ」という事はいくらでもあるもの。 それを証明するための学問のように思えてきたな。 まぁ、そんなシビアな内容だけではなく、 「えっ、〇〇ってこう思ってたけど、こんな一面もあってこんなルーツなんだ」という事を知れる面を、 本書は興味深く知れるものでもあるので、 肩の力を抜いて読める一冊でありました。 それまでは「昔話の神秘的な感じを知れて面白い」っていう事ぐらいしか捉えてなかったなぁー。 面白かった。 今回はいろんな物事の過去から今に至るまでにどんな事があったのかを知るものだったので、 次は【今】そして【これから】に関する事を読もうかな。
<民俗学> 民族学の入門書は、地方の伝統をカタログ的に並べた本が多い印象がある。「で、民俗学って何なの?」というモヤモヤが解消されないままだったが、おぼろげながら本書の説明で輪郭を掴めたような気がする。 啓蒙主義に対するカウンターであり、合理性に対する非合理的な営みとして民間に伝承された伝統を再評価...続きを読むする試みのようだ。たしかに合理性だけの社会は味気ないと思う。 一方で、自分が苦しめられてきた「地域の暗黙の了解」を解明するヒントとして有益な一冊であった。空気を読めない人間にとって、非合理的なものは気づきづらい。 また、ヴァナキュラーって何なの?という疑問もあったが、従来のフォークロアという言葉が誤解を招くふしもあったということで、刷りこまれたイメージを払拭することが目的ということも分かった。 現代の民俗学は民間伝承の研究だけではないのだ。 <アンダーライン> ★★★民俗学とは、人間(民)について、<俗>の観点から研究する学問である。ここで<俗>とは、①支配的権力になじまないもの、②啓蒙主義的な合理性では必ずしも割り切れないもの、③「普遍」「主流」「中心」とされる立場にはなじまないもの、④公式的な制度からは距離があるもの、のいずれか、もしくはその組み合わせのことを指す。 ★啓蒙主義とは、非合理的なものを排除する思想のことである。 ★民俗学は、覇権主義を相対化、批判する姿勢を強く持った学問である。 ★★★★★少なくとも一つの共通の要素を共有しているならば、どのような集団であろうと、その集団はフォーク(Folk)である。集団の結合要素は何であろうとかまわない。共通の職業でもあってもよいし、言語または宗教でもよい。そしてこの集団が所有する知識がフォークロアである。 ★民俗学では、伝統的にこうした「口頭伝承」「民間伝承」を重視してきたが、それは、民俗学が追及しようとする覇権主義的、対啓蒙主義的、対普遍主義的、対主流的、対中心的、対公式的な特性を、そこに多く見い出せると考えたからである。 ★B級グルメ以前のローカル食は、ヴァナキュラーな性格を持った食である。つまり、①支配的権力になじまない、②啓蒙主義的な合理性では必ずしも割り切れない、③「普遍」「主流」「中心」とされる立場にはなじまない、④公式的な制度からは距離がある、というヴァナキュラーな特性を持った食である。 ・フォークロレスクとオステンション ★(アマビエ)まさか自分の作った消しゴムハンコが信仰の対象となるとは夢にも思わなかった。
わかりやすい表現で書かれており、民俗学に興味はあるけれど基礎がない人や専門書に抵抗のある人にも読みやすい。 以前日本民俗学の課題を読んだ時、本の内容そのものは面白く読めたが、同時に基礎的な知識をある程度持ってないと充分にその内容を吸収できないと感じた。 本書はそんな自分に丁度良い、取っ掛かりとなる本...続きを読むだった。最後の方に次に読むべき本や、柳田國男はじめ民俗学の大家ー沢山あってどの本から手をつければ良いかわからなくなるーの最初に取る本を選ぶのをたすけてくれる。 さらに前に読んだ宮本常一がその大家に数えられてて、わからないながらも良い本を選んで良かったと思った。
この本は民俗学では身近な事例を上げて民俗学とはどういうものかと教えてくれる。ちょっと興味を持ったから読んでみた程度の私にはぴったりの本だった。 〇〇学というのはもっと堅苦しく、難しいイメージがあった。 民俗学も深入りすればその他の学問同様に、それを学ぶ人以外には理解できない部分もあるのかもしれない。...続きを読む でも今はこのくらいでちょうどいい。 まさか家でのおまじない的なことまで民俗学の対象になるとは思わなかった。その家独自のものだと思っていたおまじないが、他の多くの家でも少し形を変えて行われている。さらに元を辿れば何故それをするのか理由がある。 もっと学生たちの家での習慣の話なども聞いてみたかった。 紹介されていた事例以外にももっと共通のおまじないやルールが出てきそうである。
民俗学とは何かをやさしく解説した本。古い習慣や伝説だけでなく、新しいものや都会的なものでも、色々な「俗=ヴァナキュラー」が研究対象になる。家庭や学校、職場での身近なヴァナキュラー、喫茶店のモーニングやB級グルメ、パワースポットまで、事例が豊富で分かりやすい。あと遠野物語の「願はくは之を語りて平地人を...続きを読む戦慄せしめよ」という冒頭が紹介されていて、読みたくなった。
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