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Posted by ブクログ
学生時代に読んだ『きみの友だち』で感じた
「本って面白いな」という感覚を久しぶりに思い出した。
重松清作品の魅力は、誰か一人が正しくて、誰か一人が間違っているという描き方をしないところだと思う。
同じ出来事でも、
* 空き家を負債と見る人
* 思い出の詰まった実家と見る人
* ビジネスチャンスと見る人
それぞれの見え方があり、どれもその人にとっては真実である。
『きみの友だち』を読んだ時もそうだったが、重松清は「正解」を示すのではなく、人それぞれの見ている景色を描いてくれる。
だから読んでいて、
「この人にもこういう事情があったのか」
と考えさせられる。
仕事でも同じことを感じる。
営業や不動産投資は、商品や物件を扱っているようで、実際には人と人との関係性で成り立っている。
顧客、社内、銀行、管理会社、それぞれが違う景色を見ている。
その景色を理解し、一歩歩み寄れる人は意外と少ない。
だからこそ、
「この人、わかっているな」
と思ってもらえた時に物事は大きく前進する。
私は営業や不動産投資の面白さも、そこにあると思っている。
相手の見ている景色を理解しようとすること。
重松清の小説は、その大切さを改めて思い出させてくれた。
Posted by ブクログ
両親がなくなって使われなくなった空き家、離婚して使われなくなった空き家。いろんな空き家が出てきます。
サロンとしてお茶会をひらくマダム、火葬待ちの安置所としてのビシネスを立ち上げるビジネスマン、空き家を傷まないよう管理する不動産会社。
重松作品なので、空き家にまつわる家族の物語になります。親の介護が終わり親の家を相続することになった人、相続しなかった人にささる作品です。
両親が長年住んだ家、子供である自分が一時期住んでいた家、その家が空き家になったとき、人によって思い入れが違います。
親を看取った様に、空き家も看取ってほしいという著者の願いが込められているように感じました。
先月母を看取り、相続を考えないといけない自分自身にとってはとても現実的なテーマでした。
追っかけセブンの皆さんがすごすぎます。つらい時期があればこそかもしれませんが、このような70代がある意味理想です。うらやましい。
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