風車と巨人

風車と巨人

小説・文芸
2,640円 (税込)

13pt

彼女は、真実を撮っているつもりだった。

「不老因子」の発見で脚光を浴びるがん研究者・嘉山宗弘。
彼を追う人気ドキュメンタリー番組「十一時の肖像」の撮影を始めた三田紗矢子は、やがて嘉山の成果の根幹を揺るがす研究不正疑惑に辿り着く。
否定する大学と告発する医師で証言は食い違う。
それでもカメラを回し続けるなかで、疑いは次第に“真実”の輪郭を帯びていく。
疑いを抱いたまま切り取られた世界は、どこまで現実なのか。

記録と虚構の境界が静かに崩れていく――。

【著者略歴】
岩井圭也 いわい・けいや
1987年生まれ、大阪府出身。北海道大学大学院農学院修了。2018年『永遠についての証明』で第9回野性時代フロンティア文学賞を受賞してデビュー。多彩なジャンルの作品を発表しており、近著に『サバイブ!』『真珠配列』『あしたの肖像』『拳の声が聞こえるか』がある。

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風車と巨人 のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    P318で「アッ」と声が出てしまった。そして、そこからの着地点は予想もつかないものでした。狂気的なラストと感じました

    0
    2026年08月24日

    Posted by ブクログ

    カメラは嘘をつかない、が、編集は物語る。研究不正を追うドキュメンタリー制作の内側で、疑いが「真実」の顔をして立ち上がっていく過程が恐ろしい。証言は食い違い、確証はないまま、映像だけが説得力を帯びる怖さ。記録とは何か、編集とは何か。否定する大学と告発する医師、どちらを信じるかではなく、「信じたい方を選

    0
    2026年08月17日

    Posted by ブクログ

    がん研究の教授の不正疑惑と、彼を追うドキュメンタリー番組制作者。
    自分の信じることが正義なのか、
    正義のためなら何をしてもいいのか、
    不正を正当化してでも伝えたいこととは‥

    2人の、何かに取り憑かれたかのような執念。
    自分の正しさを疑わず、正当化し続ける姿に引き込まれました。

    普段からネットニュ

    0
    2026年08月12日

    Posted by ブクログ

    O保方H子さんの「STAP」細胞はあります」を連想。電気泳動画像の切り出しに博士論文との一致、再現不可能。でも主張を取り下げない限り「不老因子は存在するんです」パロディか?ドン・キホーテを愚かと言えない自分なりの真実問題と学会、象牙の塔の歪み。あの時の早大の対応もひどかった…。ここまではドクター岩井

    0
    2026年08月28日

    Posted by ブクログ

    「スタップ細胞はあります!」っていう台詞を日常生活で良く言うけど(あります!って訴えたいときとか)ま、この本読んでいても思い出しました。"風車と巨人"はドン・キホーテの有名な場面から引用されていますが、このシーンや引用で部分知ってるだけで実は読んでないじゃんって焦ったのは、私だけ

    0
    2026年08月26日

    Posted by ブクログ

    がん研究者と報道ディレクターの闘い。

    どちらも罪を犯しているけど、罪の程度ということで言えば、嘉山の方が1億倍マズイと思うけど。

    この2つの罪が、同列になってしまうのは嫌だな。

    0
    2026年08月22日

    Posted by ブクログ

    「不老因子」の発見で脚光を浴びる若きがん研究者の嘉山宗弘。彼を追う人気ドキュメンタリー番組の撮影を始めた三田紗矢子は、やがて嘉山の成果の根幹を揺るがす研究不正疑惑に気づき…。

    終始、嘉山教授に対してモヤモヤした感じで物語が進み、若手ディレクター三田の彼に対する疑惑に歯止めが効かなくなっていく姿はわ

    0
    2026年08月12日

    Posted by ブクログ

    がんの治療に役立つ「不老因子」を発見したという嘉山教授を題材にしたドキュメンタリーをを制作するため、撮影を始めた三田。しかしその途中で嘉山の研究不正疑惑を知る。母ががんに罹患したこともありがん研究の発展を願う三田は番組の制作に執念を燃やし、さらに調査を進めるのだが疑惑は増えるばかり。真実はどこにある

    0
    2026年08月06日

    Posted by ブクログ

    自分の主張を信じているからの行動なのか、別に何か狙いがあるのか。しかし、捏造はいただけない。結局は暴こうとした方まで同じことをしてしまうなんて。信用ゼロ、残念な結果だ。

    0
    2026年08月01日

    Posted by ブクログ

    若手ディレクターの三田紗矢子は、「不老因子」の発見で脚光を浴びるがん研究者・嘉山宗弘教授を追うドキュメンタリー番組『十一時の肖像』の撮影を始める。
    だが、嘉山教授の研究不正疑惑に辿り着き…。

    捏造、疑惑、虚構のなかで、真実を見つけるのは至難の業であり、そのために何をしたのか…。
    そして…。


    0
    2026年07月23日

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