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花火で賑わう大川端でみつかった薬種問屋の主の屍骸。妻の静香らと花火見物に繰りだした際に偶さか屍骸を目の当たりにした又兵衛は、喉に鹿の角が刺さった異様な死に不審を抱き、殺しの真相を追いはじめる。その途上、遠い奈良の地で起きていた大量の鹿殺しと、町方も知らぬ凶賊が暗躍している事実が判明し――。怒りに月代朱に染めて、許せぬ悪を影裁き。時代小説界の至宝、坂岡真が贈る、令和最強の時代シリーズ第九弾!
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Posted by ブクログ
『ひとり相撲』は、ちょうど大相撲の場所中に読んでいたのでタイミング的にはよかったです。 人情的なものもあり、義理の父(この人が出てくると物語に面白みがでる)の驚くべきコネクションと、毎度の良さはありましたが、すこし中だるみ的なところもありです。 シリーズ最初から読んでいる人には”目白鮫”の登場もうれ...続きを読むしいところです。 個人的に苦手なキャラが、又兵衛の師匠の年の離れた妻です。それなりの活躍もし、言うこともまっとうな割に好きになれないというか、出てくると読みたくなくなるのです。 次回はどうなるか。
いつものように短編3つ。 「黒壁の番所」 又兵衛の師匠の小見川一心斎と、居なくなった若い嫁との話しが中心。又兵衛が師匠の技量を全く知らないことに驚く。浪人とその妻達も行方不明が多数出てくる。師匠も関わってくるが、やはり腕前は見えてこない。 「ひとり相撲」 八百長を疑われた秋葉山が没落し、大道芸でひと...続きを読むり相撲を披露。又兵衛のボケた義父が秋葉山を拾って、養い子とともに自宅に連れ帰る。食事をさせるが、その後、秋葉山は罠にハマって、殺人の濡れ衣を着せられる。 「鹿殺し」 奈良の神獣である鹿が殺され、ツノをくすりにされている。次々に起きる殺人と神社仏閣からの宝物泥棒。幕府高官が裏にいるようだ。 最後の鹿殺しだけ他からの手助けがあるが、又兵衛と親友の長元坊だけでの戦いが多く、解決しても評価されるわけでは無いのが可哀想。助けられた人々だけが幸せになるのがせめての褒美か。
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