作品一覧

  • 愛という名の切り札
    3.4
    1巻1,699円 (税込)
    あたりまえのようにした結婚、心変わりを理由に迫られる離婚、メリットなしと決めた非婚、形にとらわれない事実婚。文藝賞受賞の実力派作家が、それぞれの胸の内をビビッドに描き、さめた愛でもなく、お金だけでもない関係を問いかける「結婚」本格小説。
  • あなたがはいというから
    3.6
    1巻1,980円 (税込)
    37年ぶりに同窓会で再会した、かつての恋人・亮と瞳子。出会った瞬間、二人は今も思いが変わらないことに気づく。だが各々の私生活での嘘が二人を追いつめる。還暦の恋を描く長編小説。
  • ある朝のできごと
    -
    1巻203円 (税込)
    営業成績も最近さえない。出社時間も全社員の中で一番遅くなってしまった。ダメ社員丸出し……昨日がまさにそうだったよな──。 表題の『ある朝のできごと』など、不思議で、愉快で、お洒落で、涙の止まらない物語を7話収録した、第49回文藝賞受賞の著者が贈る珠玉の短編小説集。伝説のサラブレッドたちをモチーフにしながら競馬にとらわれない『ゆうべ不思議な夢を見た』シリーズの再編集版。
  • 運命の闇の中で
    -
    1巻203円 (税込)
    あの馬と木下クンは運命で繋がっているんだ。ふたりとも心の中に闇をもっている。木下クンが急に遠くへ行ってしまったような気がして、ユミはこわくなった──。 表題の『運命の闇の中で』など、不思議で、愉快で、お洒落で、涙の止まらない物語を7話収録した、第49回文藝賞受賞の著者が贈る珠玉の短編小説集。伝説のサラブレッドたちをモチーフにしながら競馬にとらわれない『ゆうべ不思議な夢を見た』シリーズの再編集版。
  • 大きな天使
    -
    1巻203円 (税込)
    やよいはジョニーみたいに大きな男の人が大好きだった。大きな人はみんなやさしい。そう思い込んでいる──。 表題の『大きな天使』など、不思議で、愉快で、お洒落で、涙の止まらない物語を7話収録した、第49回文藝賞受賞の著者が贈る珠玉の短編小説集。伝説のサラブレッドたちをモチーフにしながら競馬にとらわれない『ゆうべ不思議な夢を見た』シリーズの再編集版。
  • おしかくさま
    -
    1巻649円 (税込)
    おしかくさまという“お金の神様”を信じる女たちに出会った、四十九歳のミナミ。バツイチ・子供なしの先行き不安な彼女は、その正体を追うが!?現代日本のお金信仰を問う、話題の文藝賞受賞作。
  • 仮想粒子
    -
    1巻203円 (税込)
    「光より速いものは存在しない。もし光より速く動けば、過去に溯ることになるんだ」。オレはタキオンの逆走を想像した──。 表題の『仮想粒子』など、不思議で、愉快で、お洒落で、涙の止まらない物語を7話収録した、第49回文藝賞受賞の著者が贈る珠玉の短編小説集。伝説のサラブレッドたちをモチーフにしながら競馬にとらわれない『ゆうべ不思議な夢を見た』シリーズの再編集版。
  • カレイドスコープ
    -
    1巻203円 (税込)
    「ぼくの人生は毎日毎日同じことの繰り返しだ」。小雪は怒ったような字で「同じ日なんて二度とないのよ」と書いた──。 表題の『カレイドスコープ』など、不思議で、愉快で、お洒落で、涙の止まらない物語を7話収録した、第49回文藝賞受賞の著者が贈る珠玉の短編小説集。伝説のサラブレッドたちをモチーフにしながら競馬にとらわれない『ゆうべ不思議な夢を見た』シリーズの再編集版。
  • ガラスのマント
    -
    1巻203円 (税込)
    誰かにとって特別な存在になること。それは簡単なようでむずかしいことなのだ──。 表題の『ガラスのマント』など、不思議で、愉快で、お洒落で、涙の止まらない物語を7話収録した、第49回文藝賞受賞の著者が贈る珠玉の短編小説集。伝説のサラブレッドたちをモチーフにしながら競馬にとらわれない『ゆうべ不思議な夢を見た』シリーズの再編集版。
  • 機械じかけのジハード
    -
    1巻203円 (税込)
    ぼんやり座っていた浩介の目に、突然競馬新聞が飛び込んできた。そうだ。賭けがある──。 表題の『機械じかけのジハード』など、不思議で、愉快で、お洒落で、涙の止まらない物語を7話収録した、第49回文藝賞受賞の著者が贈る珠玉の短編小説集。伝説のサラブレッドたちをモチーフにしながら競馬にとらわれない『ゆうべ不思議な夢を見た』シリーズの再編集版。
  • 月下独酌
    -
    1巻203円 (税込)
    訪れた静けさの中で畳の上に大の字になる。見上げた空には小さく明るい月があった──。 表題の『月下独酌』など、不思議で、愉快で、お洒落で、涙の止まらない物語を7話収録した、第49回文藝賞受賞の著者が贈る珠玉の短編小説集。伝説のサラブレッドたちをモチーフにしながら競馬にとらわれない『ゆうべ不思議な夢を見た』シリーズの再編集版。
  • 心の中の砂漠
    -
    1巻203円 (税込)
    僕は目をぱちくりさせてもう一回そいつをじっくり見た。まちがいない。「あんた、星の王子様だろ?」──。 表題の『心の中の砂漠』など、不思議で、愉快で、お洒落で、涙の止まらない物語を7話収録した、第49回文藝賞受賞の著者が贈る珠玉の短編小説集。伝説のサラブレッドたちをモチーフにしながら競馬にとらわれない『ゆうべ不思議な夢を見た』シリーズの再編集版。
  • 木漏れ日
    -
    1巻203円 (税込)
    「ユッコ、そのライオンは馬に姿を変えたりするのかい?」そう言いながら進はフランスでの、あの夏の日を思い出していた──。 表題の『木漏れ日』など、不思議で、愉快で、お洒落で、涙の止まらない物語を7話収録した、第49回文藝賞受賞の著者が贈る珠玉の短編小説集。伝説のサラブレッドたちをモチーフにしながら競馬にとらわれない『ゆうべ不思議な夢を見た』シリーズの再編集版。
  • 四月は少しつめたくて
    4.0
    1巻1,540円 (税込)
    詩が書けなくなった大詩人と訳あり女性編集者。突然、口をきかなくなった娘とその真相を探る母親。詩人との交流を通して、大切な人の心に届く言葉を探す女性達の奮闘を描く各紙絶賛の感動作。 世界は言葉の拘束衣を着ている、詩はその綻びか。 活字ではなく浮世に生きる詩と詩人を描いて新鮮。――谷川俊太郎
  • 白と黒のエチュード
    -
    1巻203円 (税込)
    娘の由紀が私の前でくるりと回った。白の総レースのブラウスにベルベットのふわりとした真っ黒のギャザースカートを着た由紀は、かわいらしい貴婦人のように見えた──。 表題の『白と黒のエチュード』など、不思議で、愉快で、お洒落で、涙の止まらない物語を7話収録した、第49回文藝賞受賞の著者が贈る珠玉の短編小説集。伝説のサラブレッドたちをモチーフにしながら競馬にとらわれない『ゆうべ不思議な夢を見た』シリーズの再編集版。
  • 世界一ありふれた答え
    3.4
    1巻1,540円 (税込)
    離婚して未来を見失った女。 ピアノを弾く時だけ、指が動かない病いのピアニスト。 人生のどん底で出会った二人の再生を描く 今年最高の感動作! 読みふけった。引きずり込まれた。これは私のこと。違うのに、そう思った。 伊藤比呂美 なんと「大きくあたたかな発見」だろう。深く、確かに、リアルに心に迫る。 落合恵子
  • その朝は、あっさりと
    4.2
    1巻1,799円 (税込)
    元中学教師の恭輔は10年前から認知症に、ここ4年は在宅介護を受ける身だ。96歳で亡くなる3週間前、家族と介護士、看護師はどのようにかかわる? 誰もが迎える最期に何が必要? 恭輔が愛した小林一茶の句にある庶民のリズムと見捨てない温かさに包まれた、老衰介護看取り小説。
  • 断貧サロン
    3.2
    1巻1,430円 (税込)
    貧乏神被害者の会が主催する“貧乏を断つ”ためのサロン。そこには働かないイケメンの彼氏をもつ、様々な事情を抱える女たちが集まって……金か愛か!?に迫る文藝賞受賞第一作。
  • 泣いた男
    -
    1巻203円 (税込)
    何かがわたしの心に傷をつけた。でもわたしは相変わらず挟いアパートにしがみついていた。この大都会の奇跡をどこかで信じていたのかもしれない──。 表題の『泣いた男』など、不思議で、愉快で、お洒落で、涙の止まらない物語を7話収録した、第49回文藝賞受賞の著者が贈る珠玉の短編小説集。伝説のサラブレッドたちをモチーフにしながら競馬にとらわれない『ゆうべ不思議な夢を見た』シリーズの再編集版。
  • ピジョン・ブラッド
    -
    1巻203円 (税込)
    イチコの指におさまると、指輪はすごい宝石みたいに見えた。白い指から血が出ているみたいで、太一は目をそらすことができなくなった──。 表題の『ピジョン・ブラッド』など、不思議で、愉快で、お洒落で、涙の止まらない物語を7話収録した、第49回文藝賞受賞の著者が贈る珠玉の短編小説集。伝説のサラブレッドたちをモチーフにしながら競馬にとらわれない『ゆうべ不思議な夢を見た』シリーズの再編集版。
  • もしも明日が
    -
    1巻203円 (税込)
    「ぼくらは天気予報仲間ですよ」。天気予報? わたしの頭にはクエスチョンマークが飛び交ってたわ──。 表題の『もしも明日が』など、不思議で、愉快で、お洒落で、涙の止まらない物語を7話収録した、第49回文藝賞受賞の著者が贈る珠玉の短編小説集。伝説のサラブレッドたちをモチーフにしながら競馬にとらわれない『ゆうべ不思議な夢を見た』シリーズの再編集版。
  • ゆうべ不思議な夢を見た 百五夜物語
    -
    1巻1,540円 (税込)
    サラブレッドをモチーフにしながら必ずしも競馬にとらわれない短編小説集。亡き恋人が好きだった伝説のレーサーとのふれあいを描く「サーキット」。モチーフは、ターフに散った快速馬サイレンススズカ。同郷の恋人と別れ大都会の奇跡を信じて一人で生きる女性を描く「泣いた男」。モチーフは、地方競馬出身で奇跡のラストランを演じたオグリキャップ。不思議で、愉快で、お洒落で、涙の止まらない物語を百五話収録。第零夜から第二十夜まで21巻シリーズの集大成版。

    試し読み

    フォロー
  • 浪漫主義
    -
    1巻203円 (税込)
    そうか、そういうことか。智恵子にやっと光太郎の生き方が見えてきた。理性は優先されない──。 表題の『浪漫主義』など、不思議で、愉快で、お洒落で、涙の止まらない物語を7話収録した、第49回文藝賞受賞の著者が贈る珠玉の短編小説集。伝説のサラブレッドたちをモチーフにしながら競馬にとらわれない『ゆうべ不思議な夢を見た』シリーズの再編集版。
  • 私が誰かわかりますか
    3.8
    1巻1,600円 (税込)
    追いつめられているのは、あなただけじゃない。疲労困憊しながら長男の嫁として義理の父を支える日々。文藝賞受賞の実力派作家が、実体験を交えて、理屈と本音に揺らぎながら、介護と看取りを描く新たな「世間体」小説の誕生。

ユーザーレビュー

  • その朝は、あっさりと

    Posted by ブクログ

    タイトルから想像していた内容ではあったけど、不思議な世界観でした。

    教育者だった父、良い主婦の母、二人の娘と一人の弟。

    父を介護する母と娘たちの日々の描写はリアルで過酷なのに、さらっと淡々と描かれていて。介護される者の本当はわからないけれど、そうだったら良いな、と思えるような父親のこの世とあの世のうつつの境。

    自分はもう準備はできている、お前たちは準備ができているか?と、もし、父が問うてくれていたとしたら…
    自宅で看取ることができたら…
    家族の時間を奪っても?それでも…

    いろいろと考えることはあるのに、読んでいるうちに逝く者と送る者の双方のこころにすっと入り込むだけになってしまった。

    0
    2025年10月27日
  • その朝は、あっさりと

    Posted by ブクログ

    在宅介護を選び、自宅で96歳の父を看取った家族の話

    実際はとんでもなく壮絶な日々であろうに、妻と娘2人が協力し合う毎日が時にユーモラスにしたためられている

    各章は寝たきりの父の頭の中の妄想から始まる
    寝たきりの人の頭の中はこんな風なのかな
    ほんとにそんな感じがする
    過去と今と、あの世とこの世が混ぜ合わさった死を受け入れる準備のような不思議な妄想
    好きだった小林一茶の俳句が時折妄想の中で彼の心を保たせてくれる

    一方家族は排泄のお世話に振り回される日々
    世話焼きの妻、志麻
    同居している独身の姉、洋子
    義父の介護経験者の妹、素子
    文句を言いながらも、時折こちらも父が好きだった一茶の俳句を思い出

    0
    2025年08月17日
  • その朝は、あっさりと

    Posted by ブクログ

    一茶の俳句。いい具合に効いてる。先生のような老人にはなりたくないが、こればかりは本人の意思では…。それでも家族に看取られ、羨ましい限りの“あっさり”とした最期。「早くくたばれと思っているのに、志麻の行為はすべて一日でも長く生き延びるためにいいことばかり」という奥さんに「ありがとうございました」くらい言って逝けばスッキリしたが…。「姥捨てた奴も一つの月夜哉」「いざさらば死にげいこせん花の陰」

    0
    2024年12月21日
  • その朝は、あっさりと

    Posted by ブクログ

    最後は死ぬのに、途中経過の話は可笑しい。
    妻の志摩も娘の洋子も素子も誠も、なんか可笑しい。
    結局人間は可笑しい生き物、でもそれをどうとらえるかで全然違う。
    同じ状況を、別の視点で書いたら悲惨な介護地獄にしかならないはず。
    小林一茶の句と重なりながら、天寿をマ全うした恭輔は幸せである。
    でも残った妻や娘や息子たちは、こんなふうに見送られることはなさそうな気がする。

    0
    2024年11月09日
  • その朝は、あっさりと

    Posted by ブクログ

    いや~これ、うちの実家の話かと思った笑

    まさに私の母が言いそうなこと
    というか言ってることオンパレード!!

    看取りが題材でこんなに笑いながら読んだの初めて。

    0
    2024年10月17日

新規会員限定 70%OFFクーポンプレゼント!