梅崎春生の作品一覧
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小説・文芸
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Posted by ブクログ
梅崎春生さんのミステリー短編集。
いわゆるミステリーとは違って、何気ないぞわぞわ、不思議話し。
中でも「鏡」は印象深い。
金庫番の老人と偽帳簿作成係の男の話し。
雇い主の金の流れを見ているうちに、自分の不甲斐なさ、理不尽さに嫌気がさしていく。
ある時金庫番の老人をそそのかしてみる。
はたして金庫番は、望み通りの行動に出るが、その一部始終を鏡を通して眺める男。
はたしてそのあと、老人の元に近づく男はどう行動するのか。そこで話しは終わっているので、想像するしかない。
なんだか、ぞわぞわしたまま、妙に怖くなる。
全体的にやはり面白い。
梅崎春生さんの魅力だらけの短編集。
Posted by ブクログ
この文庫を読む前に、「つむじ風」を読んでしまった。
楽しく、スピード感のある「つむじ風」の感覚のまま、この文庫の四つの作品を読むのは、なんだか辛く、せつない感じが増強したような気がする。
戦争という特異な現場で、死を間近で感じながら、理不尽な責め苦を味わい、それでも戦い続けなければならない人々の苦悩。
想像すらできない。
戦後を代表する作家として活躍した梅崎春生であっても、けして語りたくない、なんとしても語らなかった事実があると、作家案内の中で書かれている。坊ノ津での出来事はわからないままのようだ。
当時に生きる人々は誰もがそんな思いを抱えて、生きていたはず。
そんな思いをこの文庫の中に見つけ