作品一覧

  • 夜の樹
    -
    1巻660円 (税込)
    「夜の樹」は、1949年に出版されたカポーティの唯一の短編集で、「夢を売る女」「誕生日の子供たち」「最後の扉を閉めよう」「銀の酒壜」「ミリアム」「無頭の鷹」「私の言い分」「夜の樹」の8編からなる。多くは人間の深奥にひそむ欲望や夢をシュールに描いた作品であるが、「誕生日の子供たち」のような幼年期への郷愁から生れた自伝的色彩濃厚な心優しい作品も含まれている。

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  • ここから世界が始まる―トルーマン・カポーティ初期短篇集―(新潮文庫)
    4.1
    1巻693円 (税込)
    差別の激しい土地に生まれ、同性愛者として長じ、「八歳で作家になった」と豪語したという天才はデビュー前から天才だった。ニューヨーク公共図書館が秘蔵する貴重な未刊行作品を厳選した14篇。ホームレス、老女、淋しい子どもなど、社会の外縁にいる者に共感し、仄暗い祝祭へと昇華させるさまは、作家自身の波乱の生涯を予感させる。明晰な声によって物語を彫琢する手腕の原点を堪能できる選集。(解説・村上春樹)
  • ティファニーで朝食を(新潮文庫)
    4.1
    1巻737円 (税込)
    第二次大戦下のニューヨークで、居並ぶセレブの求愛をさらりとかわし、社交界を自在に泳ぐ新人女優ホリー・ゴライトリー。気まぐれで可憐、そして天真爛漫な階下の住人に近づきたい、駆け出し小説家の僕の部屋の呼び鈴を、夜更けに鳴らしたのは他ならぬホリーだった……。表題作ほか、端正な文体と魅力あふれる人物造形で著者の名声を不動のものにした作品集を、清新な新訳でおくる。
  • 遠い声、遠い部屋(新潮文庫)
    4.0
    1巻935円 (税込)
    13歳の誕生日、ジョエルのもとに手紙が届く。母を亡くした彼を生き別れた父が引き取るという。父のいる南部の古い屋敷で待っていたのは、ミス・エイミーとその従兄弟のランドルフ。アイダベルという風変わりな少女とも親しくなるが、なぜか父は姿を現さず、屋敷では奇妙なことが続き……。早熟の天才・カポーティのデビュー長編にして幻想的魅力をまとう米文学の記念碑的作品を、村上春樹が新訳。
  • 草の竪琴
    5.0
    1巻2,695円 (税込)
    1940年代アラバマ州の田舎町。母を亡くした少年コリンは遠縁にあたるドリーとヴェリーナの老姉妹に引き取られる。ドリーは妹との諍いを機に、コリンとメイドのキャサリンを連れてツリー・ハウスで暮らし始めるのだが……。初期の名作「草の竪琴」のほか、「最後のドアを閉めろ」「ミリアム」「夜の樹」の短篇3作を収録。

ユーザーレビュー

  • 草の竪琴

    Posted by ブクログ

    カポーティが紡いだ文章はそれがこの世に顕現したこと自体に畏怖を感じるレベルであり間違いなく唯一無二の作家なのだが、雰囲気先行すぎて内容が今ひとつ頭に残らないことも多い。
    その点この「草の竪琴」はプロットが非常にわかりやすく、それでいて文章の魔術的な魅力は他に劣らないため、これが個人的にカポーティの一番好きな作品である。

    文章を読んでいてその恐ろしい完成度の高さに打ちのめされた体験は思い出す限りでは夏目漱石の「門」の二人が恋に落ちる場面が真っ先に思い浮かぶが、この草の竪琴いちばんの見せ場である雨の降る森のシーンは、久々にこの打ちのめされる感覚を味わった。あまりに文章が上手すぎる。この美しさをぜ

    0
    2026年06月12日
  • ティファニーで朝食を(新潮文庫)

    Posted by ブクログ

    赤裸々で生々しい恋や愛情を描いているのに、まったくもって上品さを欠かない......

    昔のアメリカがどういった状況か分からないから、大雑把に読んだ気がするけど、本当にホリーが自由な娘だったな。一糸なりとも束縛を許さない。

    また秀逸な比喩や言い回しがチラホラ。村上春樹チョイスなのかわかんないけど感動した。簡潔で分かりやすく、雰囲気も崩さない。

    読み返さないと、カポーティからしか得られない物がある

    0
    2026年06月12日
  • 遠い声、遠い部屋(新潮文庫)

    Posted by ブクログ

    13歳の主人公ジョエルが、生き別れた父に会いに南部のヌーン・シティーに行き、父の屋敷で、父の後妻のエイミーやそのいとこのランドルフ、女中のズーと暮らす中で、病気で寝たきりの父に本を読んであげたり、不可解な大人たちに振り回されながら日々を送る。
    蠱惑的な場面の描写はいかにもカポーティらしい。
    仲良くなったアイダベルと釣りに行く場面は、自然の美しさと思春期の二人の世界に引き込まれるように読んだ。
    ジョエルが、破滅的な人生を送る大人たちを顧みつつも、少年時代からの一歩を踏み出そうとするラストが良い。
    アメリカ南部の暮らしのどこか気だるげな感じ、マッカラーズの小説に通じる所があって、私は好きです。

    0
    2026年05月13日
  • 草の竪琴

    Posted by ブクログ

    春樹さん、これは 好きすぎました!

    カポーティ+春樹さん+山本容子さん= 私たちの大好物 ノスタルジックでイノセントな世界・・

    母を失って、父が病んでしまってたぶん、育児放棄…されたコリンは
    11歳の時に父の従姉妹、
    ヴェリーナとドリーのタルボ姉妹のところに預けられた。

    妹のヴェリーナは言わば南部の田舎町の実業家
    姉のドリーはあまりにも純粋無垢がゆえに、町の人たちからは知恵遅れのように思われている。

    コリンはドリーにまるで恋してるかのように惹かれている。(彼女は多分60歳くらい)ドリーの唯一分かり合える友だちのキャサリンは、両親の時代に雇われた黒人の子どもで、ずっとドリーたちと暮らして

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    2026年03月10日
  • ティファニーで朝食を(新潮文庫)

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    タイトルはもちろん知っていたけど、映画も小説もあらすじもなにも知らないままここまできた。
    お金持ちの品のある人たちがティファニーで朝食を食べる話なのかと思ってたら全然違った。

    ホリー・ゴライトリーは、美しいけど破天荒で謎が多く、でも彼女自身の芯をしっかりともっている女性だった。
    小悪魔なようでいて純真なところもある。
    男の人達が大量に近寄ってきて、常に誰かが近くにいた状態なのに、いざという時になると頼れる友達というのがいないというところは胸がキュッとした。
    ラストのあたりの猫のシーンはグッときたし、終わり方は私好みだった。
    ホリーがあのあとどうなったのかはわからないままだけど、最後まで読んだ

    0
    2026年03月07日

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