宮崎駿の作品一覧
「宮崎駿」の「文春ジブリ文庫 シネマコミック」「本へのとびら 岩波少年文庫を語る」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
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「宮崎駿」の「文春ジブリ文庫 シネマコミック」「本へのとびら 岩波少年文庫を語る」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
学習院大学政経学部卒。映画監督、アニメーション作家。アニメーション映画作品以外に漫画の作品も多く手がける。『風の谷のナウシカ』は第23回日本漫画家協会賞・大賞作品。『宮崎駿の雑想ノート』、『宮崎駿の妄想ノート』などの著書もある。
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Posted by ブクログ
2018年に高志の国文学館(富山)で開催された「堀田善衛特別展」に際してのインタビュー、5つを収める。以下は気になった4つ。
「堀田善衛が旅したアジア」――ジャーナリスト、吉岡忍から見た堀田。堀田はアメリカを描かなかった。それがなぜかを論じている。(余計なひと言も書いてある。「あの司馬遼太郎さんだってアメリカ紀行があります」。)
「「中心なき収斂」の作家、堀田善衛」――なぜゴヤやモンテーニュに憑りつかれてしまったのか。仏文学を専攻したこととの関係を、同種族の鹿島茂が語っている。
「堀田作品は世界を知り抜くための羅針盤」――20歳の頃からの熱狂的ファンの宮崎駿が『方丈記私記』について熱く語っている。これだけ講演録。
「堀田善衛のスペイン時代」――スペイン美術史の大髙保二郎、同行することが何度かあった。その時の堀田夫人の立ち振る舞いのことを書いている。しかもサルバドール・ダリの奥さんと比べている。うーん、ガラかよ。
Posted by ブクログ
岩波少年文庫から50冊を紹介する小文と、少年文庫への思いから、アニメーション製作へと広がる。
紹介される少年文庫のうち、子どもの頃読んだことがあるのは、半分にも満たなかった。既読の作品への一言は、一瞬であの頃のわくわくやどきどきを呼び覚ましたし、未読の作品は手に取りたくなった。宮崎氏のことばは、人を惹き付ける。
ちょうど「ハイジ」を読んでいるところだ。ほとんどの作品に対しては、物語を読むことへ自然と思いが至るような書き方をしているが、「ハイジ」はちがう。
”アニメより原作を本で読んだ方がいいという人がいます。ぼくも半分くらいそう思っていますが,この作品は違うと思っています。見、読み比べてみてください。ぼくらはいい仕事をしたと、今でも誇りに思っています。”
本当に幼い頃、ハイジをみて育った私の胸が熱くなった。
宮崎氏は、若い頃、本は読まなければならないものだと思っていたという。何も知らないから勉強しなくてはならないという強迫観念にとらわれていたとも。必読書といわれるものを覚悟して手に取るものの、苦しくて読み切れないこともあった、なんと残酷な物語なのだ、と。曰く、児童文学の方が気質にあうのだ、と。
児童文学は「やり直しがきく話」、流行とは関係のない隅っこにあるものだと。
この本が出版されたのは、2011年。おそらく、最期の章は震災の後に書き足されている。
風が吹き始めた、生きるのが困難な時代が幕を開けた、世界規模でおそらく大量消費文明の終わりの第一段階に入った、という。これは、宮崎氏の父親が9歳で経験した関東大震災から第2次世界大戦へと続く時代の幕開けと同じものを見ているのだ、という。
死をはらみ毒をふくみ、人生を根こそぎにするような囂々と吹く風のなかで、正気を失わずに生きていかなくてはならない、と。
終わりの始まりに立つこの時代に、ファンタジーは作れない。幸せな物語が嘘くさく聞こえる。いずれ、新しいファンタジーは生まれるが、それは、本当の焦土になってからだ。次のファンタジーをつくるのは、今の子どもたちがこれからどういうものを見ていくか、その後に出てくるのだ、と語る。
ジブリの映画は、「この世は生きるに値する」ということを伝えてきた。だが、その時代は終わる。今が終わりの始まりだから。
2011年にこの言葉を書いていることに愕然とした。
私はその時、まだ何も見えていなかった。気がついていなかったから。
2026年になって、この終わりの始まりをひしひしと感じている。
やり直しのきく話である児童文学から、私たちは何を学ぶのか。