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Posted by ブクログ
第一章で少年時代の家重と忠光の出会いで読者を惹き付ける。越前守忠相がいい味を出しているが、キャラクター造形的には加藤剛より滝田栄に近しい。
第二章以降はただの感動ストーリーを続けるのではなく、太平の世だからこそ起きる虚々実々の政治ドラマを展開する。この辺りは55年体制下の自民党権力争いとオーバーラップする。
そして第七章以降で二人の別れを描き爽やかな読後感を得られる、ベストセラー納得の好著。
大岡忠光というのも興味深い人物。側用人ならば柳沢や間部、田沼の様な権力を握れたはず、と思うのだが、栄達はしたものの専横はせず。同時代人の評価も謙譲の人であったという評価らしい。
本当に本書の様な人だ