水野和夫の作品一覧
「水野和夫」の「過剰な資本の末路と、大転換の未来 なぜ歴史は「矛盾」を重ねるのか」「株式会社の終焉」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
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「水野和夫」の「過剰な資本の末路と、大転換の未来 なぜ歴史は「矛盾」を重ねるのか」「株式会社の終焉」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
Posted by ブクログ
【シンボルエコノミー】 水野 和夫 著
経済の分野で一番信頼しているのは水野和夫氏(&河野龍太郎氏)。膨大な歴史書・哲学書を渉猟して現代の経済を考察するという稀有な経済学者です。新著が出たので、早速、読んでみましたが、新書でありながら開眼ものです。
シンボルは単なる記号であり、株式や為替も記号。一方、我々の生きる世界はリアルなエコノミー。こうしたシンボルを重視するエコノミーには上限がないものの、働いている人・工場・店舗・オフィスは目に見え、これらの資本は限りなく増やせないので両者の乖離が広がっていると分析します。また、人口の少ない国ほど生活水準が高いことも実証しますが、唯一の例外は米国
Posted by ブクログ
いやぁー、これはとても良い本です。21世紀の資本主義経済社会がヨーロッパの中世後期の「長い16世紀」の時代と同じ状況にあることを説く。カトリック教会が救済の役割を果たせなくなったのと同じく、資本主義が「自由と平等」を実現できなくなり、格差が拡大して、99%の自由が奪われている。
合理的経済人は「より遠くへ、より早く、より合理的に」という行動原理に従って行動すれば、会社は儲かり社員は出世するという救済をえたのだが、この行動原理に従って行動しても実質賃金は上がらず自由を手にできないようになっている。ケインズが「100年後には経済問題は人類の恒久的な問題ではなくなる」と言っていたにも関わらず、人
Posted by ブクログ
21世紀の原理は「よりゆっくり、より近く、より寛容に」であると著者は主張する。それは資本主義の原理「より速く、より遠く、より合理的に」を棄却し新しいベースとなる考え方に乗り換えることを意味する。
二十代前半の私にはこれの原理は非常に示唆的である。経済という観点から反近代的原理を導き出すことはとても参考になった。人件費を削って自己資本利益率をあげた結果、進歩は行き詰る。進歩の行き詰まりの結果、デフレや人口減少に至る。そこで主張されるのが中世的な原理である。実際に、トヨタは新型株式を発行し目先の利益を求める投資家を切っているし、三菱東京UFJ銀行も「子国際市場特別参加者(プライマリーリーダー)