閉じてゆく帝国と逆説の21世紀経済

閉じてゆく帝国と逆説の21世紀経済

770円 (税込)

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資本主義の終焉によって、世界経済の「常識」が逆転した。経済成長を追求すると、企業は巨大な損失を被り、国家は秩序を失う時代になったのだ。生き残るのは、「閉じた経済圏」を確立した「帝国」だけである。「長い21世紀」という500年ぶりの大転換期に始まる、新しい「帝国」システム。そのもとで、米英・欧州・中露の経済はどう変わるのか? 日本を救い出す方策とは何か? ベストセラー『資本主義の終焉と歴史の危機』で高い評価を受けたエコノミストが描く、瞠目の近未来図! 【目次】はじめに――「閉じてゆく」時代のために/第一章 「国民国家」では乗り越えられない「歴史の危機」/第二章 例外状況の日常化と近代の逆説/第三章 生き残るのは「閉じた帝国」/第四章 ゼロ金利国・日独の分岐点と中国の帝国化/第五章 「無限空間」の消滅がもたらす「新中世」/第六章 日本の決断――近代システムとゆっくり手を切るために/おわりに――茶番劇を終わらせろ

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閉じてゆく帝国と逆説の21世紀経済 のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    幾人かの学者らが、資本主義、近代が終焉に向かっている事を指摘するが、本書の著者・水野和夫氏もそうである。

    水野和夫氏は、マクロな視点で歴史に注目し、超低金利が、『長い16世紀』が利子率革命により、中世を終わらせ、近代システムが開始したように、現在の低金利が、資本主義と近代システムを終わらせるという

    0
    2021年06月06日

    Posted by ブクログ

    前作を受けて、「長い21世紀」の果てに、世界はどうなるのか、といった問題について、著者の展望が述べられている。それは十分に説得力のあるものだ。ヨーロッパはやはり底力がすごい。米国追随一辺倒のこの国に未来はあるのか?あきらめないことが大事と著者はいう。

    0
    2018年12月05日

    Posted by ブクログ

    数百年のスパンで展望する資本主義社会と国家の鳥瞰図です。著者持論の超低金利社会の歴史的意味とそれに対応すべく移行中の「閉じてゆく帝国」がわかりやすく説明されています。今後の日本の進むべき方向については各自異論はあると思いますが、それは、自分で考えていくしかないですね。

    0
    2017年12月28日

    Posted by ブクログ

    グローバリゼーションが収縮に転じた今、貨幣が神の座から滑り落ちようとしています。
    無限の空間においては、貨幣が資本に転化することで、無限の神となりえた。フロンティアが消滅し、グローバリゼーションが限界となった現代の有限な空間において、無限に膨張する資本が神の座におさまっていることは、もはやできません

    0
    2017年10月08日

    Posted by ブクログ

    古くはウェストファリア体制から紐解き、通時的な視点から、
    今日的課題を読み解いてくれている名著ともいうべき著作である。

    なぜ日本はゼロ金利(どころかマイナス金利)政策を採用せざるをえないのか、
    米国のトランプ大統領誕生の意味とは何なのか、
    そういった昨今の時事的主題についても、
    巷間で評されている

    0
    2017年09月07日

    Posted by ブクログ

    もはや、資本主義は終わった
    『近代』とは経済的にみれば『成長』と同義語であり、資本主義は成長をもっとも効率的に行うシステム。『中心』たる欧米諸国は『周辺』(フロンティア)を広げることによって利潤率を高め、資本を増殖させてきた。そのためにグローバリゼーションを叫び、規制緩和をさせ、ひたすら『蒐集(しゅ

    0
    2017年08月06日

    Posted by ブクログ

    ■成長が真であるへの疑問
    ■モノで既に満たされている
    ■国家が恐怖を自作自演
    ■過剰サービス・費用対効果
    ■より近く、よりゆっくり、より寛容に
    ■主権国家システム
    ■地域帝国化

    0
    2017年07月02日

    Posted by ブクログ

    衝撃を受けた本でした、この本の著者である水野氏が「資本主義の終焉」を書かれたときにも感じましたが、この本では更に踏み込んだ内容が書かれています。

    今から40年ほど前に「ノストラダムスの大予言」という本が流行りまして、その中で今でも明確に残っている内容は「共産主義はなくなるだろう、資本主義はなくなら

    0
    2017年06月24日

    Posted by ブクログ

    経済の専門家による、資本主義について述べたもの。資本主義は資本の増加により成り立っており、経済規模が膨張することによって万民に富が行き渡り、それによって民主主義も成り立つ。今後、フロンティアがなくなり資本が増えない状況では、資本主義は成り立たないため、閉じた社会へと変革が必要だと著者は述べている。ピ

    0
    2018年10月21日

    Posted by ブクログ

    資本主義は蒐集する。フロンティアが存在した時代は蒐集することで資本主義の拡大は担保されたが、フロンティアが存在しない現在においては勝手の帝国主義がひとつの生き方である。EUは陸の帝国を目指している。
    金利は自分の使える金を預ける事に対するプレミアムであるのでゼロ金利は投資にプレミアムがつかないと言う

    0
    2018年07月09日

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