作品一覧

  • これが名句だ!

    これが名句だ!

    小説・文芸

    5.0
    1巻1,408円 (税込)
    『この俳句がスゴい!』の著者による、絶品俳句鑑賞の第2弾。杉田久女、橋本多佳子、寺山修司など個性派俳人16名の作品を鋭い見識と愛情を込めて深く読み解き、作家像に迫ります。秀句が著者の鑑賞で名句になる!
  • 三鬼

    三鬼

    小説・文芸

    4.4
    1巻2,750円 (税込)
    高橋源一郎さん、穂村弘さん、円城塔さん、絶賛! 「異能の俳人・西東三鬼が、戦争のさなか、国家と言葉のせめぎ合いの中で、とんでもない経験をしたことは有名だ。 でも、それをこんなスゴい小説にしちまうなんて、読んでて震えたぜ。っていうか、おれが書きたかったんだけど……。」 高橋源一郎 「戦争に雪崩込んでゆく最悪の時代にも、きらきらと夢を見続けてしまう。不屈のトリックスター魂に痺れました。」穂村 弘 「『ゼウスガーデン衰亡史』を読んで以来、この小説を待っていました。」円城 塔 大戦前夜の日本と南洋を疾駆する、天才俳人の流転の運命。史実とフィクションを融合させた、ノンストップ・歴史エンターテインメント! 国家はなぜ、俳句を危険視したのか?昭和15年、「京大俳句事件」発生。治安維持法違反で同人が一斉検挙されるなか、 新興俳句のカリスマ・西東三鬼は、思わぬ運命に巻き込まれていく。 「特高警察」×「日本陸軍」、「インド独立運動」×「シンガポール華僑」×「イギリス軍事情報部」、「東南アジア盛衰史」×「俳句王国の興亡」…… 戦争の影が迫る日本と国際都市シンガポールを舞台に、弾圧を強める特高警察と南方進出をもくろむ陸軍の間で、 前代未聞の逃走劇が幕を開ける――! 〈時代の転換点〉を描く、著者17年ぶりの新作小説
  • 悪への招待状

    悪への招待状

    小説・文芸

    4.3
    1巻770円 (税込)
    「江戸という都市に対する橋頭堡を作ってみたい、というのが本書を執筆のする最大の動機だった」と、あとがきで著者が明かしているだけに、意欲に満ちた、江戸を知ることができる作品だ。それでいて、難解ではない。 「本書を執筆するに当って、少なくとも自分がわからないことすべて調べよう、というのをルールにしましまた。要するに江戸を、手に取って理解できるところまで持ってこようと思ったのです」と、著者は書いている。 江戸が、まるで目の前にあるかのような臨場感をもって読める傑作!
  • ゼウスガーデン衰亡史

    ゼウスガーデン衰亡史

    小説・文芸

    4.2
    1巻902円 (税込)
    これはSFなのだろうか、歴史のパロディなのだろうか。 90年にわたるテーマパークの歴史の物語なのである。 双子の天才的な若者によって創設された[下高井戸オリンピック村]は奇抜なアイディアのアトラクションが人気を呼び、次第に大きなものとなっていく。 組織としての基礎も固まった時に双子は突然その才能を失い、その上、異常な科学者によって連れ去られてしまう。 残された幹部たちは集団指導体制で組織を運営することになる。 様々な才能が現れ、以前にもまして巨大で、奇抜で、危険で、グロテスクなアトラクションやモニュメントが次々と作られ、[村]は[ゼウスガーデン]と名称を変え巨大化する。 果ては国家をも超える存在にまで成長する。 反面、内部の抗争は激しくなり、腐っていくことになる。 元老院だ、執行部だ、皇帝派だと、さまざまな勢力が構想を繰り返す。そして次第に衰退をしていく。 1984年に兄弟によって作られたテーマパークは2075年内部から派生したテロ組織によって壊滅させられ、そのご細々と営業は続けられるが2089年過激派グループによって徹底的に破壊され、その歴史を閉じることになった。
  • この俳句がスゴい!

    この俳句がスゴい!

    小説・文芸

    3.7
    1巻1,408円 (税込)
    名句のどこがスゴいのか。高浜虚子から金子兜太まで10名の著名俳人の名句を、巧みな筆致で読み解く。よく知られた名句、隠れた秀句が、著者の見事な鑑賞で凛と立ち上がる。「俳句はスゴい」と納得できる一冊。
  • 電話男

    電話男

    小説・文芸

    3.6
    1巻660円 (税込)
    電話男とは何者であるか。小説内では、こう書かれている。 「電話男はなんの報酬も求めませんし、逆にあなたに向ってグチを言ったりすることも決してないのです」 電話男は、以下のような存在らしい。 「どんな話にも耳をかたむけることになっています。だから話がつまらないからといって途中で電話を切ったり、話の内容に非難がましいことを言ったりすることは決してありません」 どうすれば、こんな素敵な電話での話し相手が得られるか。 「電話男の電話番号さえ入手すればいい。それだけです」第三回海燕新人賞を受賞した、小林恭二の記念すべき第一作である。 1984年に書かれた当時、「現代人のコミュニケーションを求める姿を暗示している」などと評論され、絶賛された。この時の現代の姿は、何十年と時が過ぎた「現代人」にも当てはまるのではないか。 つまり、この小説が発表された当時、時代を先取りした小説であったが、それは今も、時代を先取りした小説ということなのだ……。 あなたは、この小説をどのように読み解くだろうか。
  • したたるものにつけられて 自選恐怖小説集

    したたるものにつけられて 自選恐怖小説集

    小説・文芸

    3.5
    1巻671円 (税込)
    ひたひたと、怖ろしい何かが胸に迫ってくる。固唾をのまずにはいられない、強烈な体験をもたらす恐怖小説集。 これはフィクション? ノンフィクション? 何かの恐怖から逃れるようとするために、意図的にそんなことに思いを巡らせてしまう。 精緻であり多彩。人間存在の奥に横たわる悪と憎悪と善を浮き彫りにする。
  • 日本国の逆襲

    日本国の逆襲

    小説・文芸

    3.5
    1巻682円 (税込)
    バブル全盛期、日本はその強大な経済力を持って世界を席巻しようとしていた。そんな時代に書かれた抱腹絶倒のコミカルなパロディー小説集。 表題作は日本に脅威を抱く各国は多国籍軍を組織して対抗し、日本は影響力をなくしていくその顛末を描く。 そのほか巨大化する力士のためか日本の伝統的スポーツ大相撲の滅亡を描いたり、車社会の「神」の存在や、受験教育のひずみなど、日本の社会が抱える問題は抉り出す。 バブル全盛期に書かれたものだが、21世紀、令和になっても、日本の状況はそれほど変わっていない、いや、もっと深刻になっている、と考えさせられる。 作家の想像力、創造力の偉大さを感じずにはいられない一冊。
  • モンスターフルーツの熟れる時

    モンスターフルーツの熟れる時

    小説・文芸

    3.0
    1巻671円 (税込)
    代官山のすぐ近くの猿楽町を舞台にしたスリリングな連作短編集。 「君江」では、性と生の発芽を、猿楽町の町並みとともに丹念に描き、「友子」ては、全国の女性たちを巻き込むほどの大きなムーブメントを「美」によって作り上げた姿を描く。 次の「千原」では、不安と憎悪と共感がもたらすものが何かを見せつける。そして最後の短篇が「わたし」。 この「わたし」は小説内の「わたし」を指しているいのは明白だが、あなたにも内包するであろう「わたし」にちがいない。緻密に構築された世界が、読む者の心に訴えかけてくる。
  • 宇田川心中

    宇田川心中

    小説・文芸

    3.0
    1巻1,047円 (税込)
    愛とはつまるところ約束なのだ。それも再び逢うという、ただそれだけの約束なのだ――承久年間から幕末、現代へ、渋谷・道玄坂で出会った十七歳の男と女の愛の輪廻をたどる、時空を超えた再生の物語。
  • 麻布怪談

    麻布怪談

    小説・文芸

    -
    1巻781円 (税込)
    「その日、大坂は朝から陰雨が濡れそぼっていた。」  この名作は、この一文から始まる。  時は江戸の末。所は、鄙びた麻布界隈。独り身の男の許に、繁々と通い詰める女がふたり。  ひとりは美少女。幽霊だった。もうひとりも美女。こちらは狐女。  ふたりの美少女に惚れられた男は、命まで取られてしまうのか。  怪異譚、傑作――。
  • 邪悪なる小説集

    邪悪なる小説集

    小説・文芸

    -
    1巻715円 (税込)
    モチーフは、人が密かに持つ、邪悪な心――。見ず知らずの少女に銃で撃たれるために存在していく男を「銃をもつ少女」,自らの目を抉り、身体を消滅させてまで喝采を得ようとする役者を描く「再臨」、川上から流れてくる無数の水死体に覚悟をもって望む村の揺らぎを描く「流れる」など8作。あまたの「邪悪」を鮮烈に描く問題短編集。
  • 短篇小説

    短篇小説

    小説・文芸

    -
    1巻770円 (税込)
    「おもちゃ箱をひっくりかえしたような短篇小説集」を編んでみたかったと、著者が述べているとおり、本書は多様な短篇によって構成されている。うれしいことに、あとがきでは、各短篇のロードマップになればよいという思いで、解説を著者自ら記していること。創作の核心に近づくことができ、作品の理解も深まる。 「光秀謀叛」にはじまり、「瓶の中の父」までの10篇。極上の読書体験だけがもたらしてくれる陶酔を、本書で味わえるだろう。
  • 心中への招待状

    心中への招待状

    ビジネス・実用

    -
    1巻770円 (税込)
    日本の文化に深く根付く「心中」。日本人はいつ、この恋愛死を受け入れる素地をつくったのか。 本書は近松門左衛門「曽根崎心中」に材をとって考察していくが、「お初と徳兵衛にはどうしても死なねばならない窮状がみあたらないのです。それどころか人生のある種の絶頂で心中をしている」として、窮状ゆえに心中とは別の心中が曾根崎心中であると記している。 近松の描いた「心中」とはいかなるものか。日本人が受け入れた恋愛死の本質を鋭く豊かな筆致であぶりだしていく。
  • 小説伝・純愛伝

    小説伝・純愛伝

    小説・文芸

    -
    1巻682円 (税込)
    創造性に満ち溢れた2編の中編からなる傑作「小説伝・純愛伝」。 「小説伝」は、孤独な老人が書き残した全500巻からなる超長編作が発見されたことによって、本を読まなくなった人々の狂騒を描く。 「純愛伝」は、塾教師のわたしに向かって妻が高らかに電話男宣言を発したことで起こるさまざまなあり得ない問題を描く。電話男とは、著者の衝撃的なデビュー作であり、第三回海燕新人賞を受賞した「電話男」の主人公がなった、電話での聞き役に徹することを課して生きる者のこと。
  • 荒野論

    荒野論

    小説・文芸

    -
    1巻660円 (税込)
    小林恭二、初期の貴重な短篇集。福武書店から刊行されたものである。 佐藤亜紀が本書について文庫本内で記しているのでほんの一部を引用しよう。 「小林恭二の小説には(略)ぞくぞくするような快楽がある。詩の言葉が、それより遙に雑で俗で凡庸な小説の言葉に取って代わる時に小説の世界に持ち込まれる、危険な遮断の感覚がある。モチーフの変奏と反復が作り出す叩き付けるようなリズムからなる「斜線を引く」が、その一例だろう。」 小説に対する意気込みと才気がほとばしる六篇。
  • 悪夢氏の事件簿

    悪夢氏の事件簿

    小説・文芸

    -
    1巻682円 (税込)
    都内のとある場所に古びたホテルがある。豊満なドイツ夫人が経営するアカギホテル。 その空間に迷い込んだように宿泊した自衛官は、そこに長期滞在する不思議な男と出会う。 人は彼を悪夢氏と呼ぶ。眠りにつくと必ず悪夢を見ることから名づけられて綽名だ。 悪夢氏にはその裏返しともいえる邪悪な人物Mの存在がある。Mは悪夢氏の周囲の人間に様々な罠を仕掛け、破滅させようと図る。 悪夢氏はまれなる知恵と工夫でMの企てを退けていく。黒魔術ともいえる著者独特の不思議世界のミステリー。

ユーザーレビュー

  • 三鬼

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    はじめ、「季語がないからこれは俳句ではありません!」と声高に言うおばちゃんの顔が脳裏に何回も浮かんだ。が、すぐにそんなことはどうでもよくなる。

    俳壇を描いた文芸小説かと思いきやシンガポールやインドの独立の話になり、スパイ冒険小説の様相を呈したかと思えば第二次世界大戦前夜の軍事物みたくなったり。はては、手紙文学にもなる。手紙は笑った。

    途中、大学の講義を受けているような気になったと思ったら作者は大学教授でした。
    史実なのやらフィクションなのやら。細かい史実とか盛りだくさんで勉強になるし、リアリティ半端ない。

    三鬼は架空の人物と疑って読み始め、途中で検索したら本当にいた。よくよく検索したら市子とのロマンスはフィクションかと思う。けど、最後のパーティは物語のラストを飾る美しい風景で、ぐっときますね。
    面白かったです。

    0
    2026年10月28日
  • 三鬼

    Posted by ブクログ

    神戸に暮らし初めて 十数年
    インド人のオーナーのマンションにお住まいの
    尊敬する友達からお聞きしたお話

    1940年ごろにはすでに
    当時、神戸の港の山側に それはそれはたくさんの異国の方が暮らしていた
    インド人、エジプト人、中国人、コリアン、
    イタリア人、ロシア人、ユダヤ人、ドイツ人
    ……
    さまざまな国の人たちがいた
    戦火を逃れて暮らして、
    ようやく日本に辿り着いた人たちも
    ずいぶんおられた

    その空気が色濃く残っている
    その時代に この神戸に暮らすことに
    なったお一人が 斎藤三鬼さん である

    その時のルポルタージュを
    三鬼さんが綴られて
    「神戸.続神戸」と言う一冊となって
    私たちは味わうことができる

    その斉藤三鬼さんが
    生き抜いて来られた
    その時代の背景
    それも 通り一遍のものとして
    ではなく、実に詳細に語られていく

    三鬼さんの 
    斉藤一族の家系の話はむろんのこと、
    その時代の東南アジアの戦時下に巻き込まれて
    いく情景のリアルなこと、
    その時代の 俳句文芸界の人びと、石田波郷さんの人物描写、高浜虚子さんの登場と伊予弁にはびっくり!

    いやあ 最後の最後まで 面白く
    堪能させてもらえました

    前述の「神戸・続神戸」を
    読み直す、大きな楽しみができました。

    0
    2026年10月20日
  • 三鬼

    Posted by ブクログ

    西東三鬼という歌人を初めて知った。作品(俳句)も初めて知った。どう考えてもいい方向に進んでいくはずのない、息苦しい時代の話は、読んでいて辛いのだが、目を背けないというか、少しでも知った気になっておくことは、大事だと思う。特に、きな臭さを感じる今の時代は。
    とても映像的な作品で、読んでいて、登場人物たちの姿、服装や声、音楽が、ほぼ脳内で再生されていた。読み終わったあと、三鬼の情報をあれこれ検索したのだが、私の脳内の三鬼の方がはるかに男前だった。
    この本に書かれた理由が真実かどうかはわからないが、何の理由であれ、権力者の都合や曲解、こじつけによる弾圧は、頼むから二度と起こらないでほしい。今現在、世界中の大国の国家権力者が似たようなことをしていることに絶望しつつも、そう思わずにはいられない。

    0
    2026年10月12日
  • 三鬼

    Posted by ブクログ

    西東三鬼が好きなので読んだが、いやあ、とんでもない傑作だった。小説でなければできない企みに溢れ、正岡子規以降の俳句史(それも三鬼だったらこう見たであろう)も俯瞰でき、第二次世界大戦前夜の日本、アジアの空気がひしひしと伝わってくる。声高ではないがひたすら反戦を詠み続けた三橋敏雄が信頼できる若手として描かれているのも嬉しい。エピローグによると作者が師事していたということか? 高浜虚子にもてっきり批判的かと思ったが、そんな凡庸な描き方はしていない。
    作者自身が俳人であり、膨大な知識に裏打ちされたからこそ書けた作品だろう。そして、なんと見事な文章。三鬼が何人かに出した手紙の書き分けも実にスリリングだった。
    情報局が内閣直属になったこの時代がまさに今とそっくりであることに慄然とする。今この本を書いた意味はそこにあるのではないか。
    小林恭二、なんで今日までこの人のことを知らずにきてしまったのだろう。

    0
    2026年09月30日
  • 三鬼

    Posted by ブクログ

    「三鬼」(小林恭二)を読んだ。

    控えめに言ってこれは『傑作』だと思う。

    読書が好きなら『絶対に読むべき』だとも思う。
    これを読まずして何を読むというのだ。

    三鬼とは
    【水枕ガバリと寒い海がある】の
    あの西東三鬼である。

    0
    2026年09月21日

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