フランソワーズ・サガンの作品一覧
「フランソワーズ・サガン」の「悲しみよ こんにちは(新潮文庫)」「ブラームスはお好き(新潮文庫)」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
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小説・文芸
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Posted by ブクログ
「ものうさと甘さがつきまとって離れないこの見知らぬ感情に、悲しみという重々しいりっぱな名前をつけようか、私は迷う」こんな一文から始まる話。
鮮やかな語彙で彩られる細やかな感情たち。美しいと思う。
狡猾な策士なのに、若々しくて至らなさのある主人公。最後のほうのアンヌへの手紙を書く場面は、青春、失敗という単語をイメージした。痛々しく、印象深い。好きなシーンだった。
読み返すと、案外車に関する描写が多い気がする。気のせいかな。
「車の中ほど人に対して友情を感じる場所はないのだ。/もしかしたら同じ死に身を委せているのだった」「車の中は/眠るために具合よくできている」なんだか車って、家みたいな場所だなぁ。そう思わせる意図が作者にあったかは分からないが。
あとがきにも作者の車の話が。さすがに関係ない気がするが!
何というか……甘いような苦いような。幻想的だが生々しい言葉で書かれている。そんな感じ。うーん。この美しい巧みな文章がどれほどよかったか、私は上手く説明できない。とにかく私はサガンの、鮮やかで瑞々しい文章に魅了された。
サガンの別の作品も読んでみたい。サガンの言葉をもっと見たい。