フランソワーズ・サガンのレビュー一覧

  • 悲しみよ こんにちは(新潮文庫)

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    ネタバレ

    「ものうさと甘さがつきまとって離れないこの見知らぬ感情に、悲しみという重々しいりっぱな名前をつけようか、私は迷う」こんな一文から始まる話。
    鮮やかな語彙で彩られる細やかな感情たち。美しいと思う。

    狡猾な策士なのに、若々しくて至らなさのある主人公。最後のほうのアンヌへの手紙を書く場面は、青春、失敗という単語をイメージした。痛々しく、印象深い。好きなシーンだった。

    読み返すと、案外車に関する描写が多い気がする。気のせいかな。

    「車の中ほど人に対して友情を感じる場所はないのだ。/もしかしたら同じ死に身を委せているのだった」「車の中は/眠るために具合よくできている」なんだか車って、家みたいな場所

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    2026年09月03日
  • 悲しみよ こんにちは(新潮文庫)

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    最初の1文にここまで心を奪われ、惹かれた作品は初めてだったと思う。

    ライムのような作品だと思った。
    みずみずしく爽やかな部分もあるが、人間の内なる苦い部分もある。
    日本語の美しい表現とはまた違う、海外ならではの比喩表現や言葉選びに心が潤ったのと同時に、思春期の感情や経験したことのある感情を言い当てるような書き方に胸が苦しくなった。

    18歳にしてここまで書けるのか。18歳だから書けるのか。
    いずれにしても、若者が虜になった理由が分かった気がした。

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    2026年08月25日
  • 悲しみよ こんにちは(新潮文庫)

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    いやー、、すごい、、
    この作品を18歳で書いた、、18歳にしか書けないんだけど、すごい、、すごいしか出ん、、

    漱石の「こころ」っぽい感覚があるんだけど、漱石は晩年の時に書いてて、サガンは18歳だもんなあ
    うわー、サガンすごいわぁ

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    2026年08月23日
  • 悲しみよ こんにちは(新潮文庫)

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     どんな感情であっても、きちんとあいさつしよう! (笑)
     すこし前に、三島由紀夫さん『午後の曳航』の感想で、「解説」にフランソワーズ・サガンさん『悲しみよこんにちは』について書いてあったと教えていただきました。
     『午後の曳航』の解説を確認、久間十義さんでした。
     みると久間さんが二十代に初めて読んだときの感想が「古典悲劇的」と感じられたそうで、「・・・、意地悪く言えばサガンの『悲しみよこんにちは』の男女を取り違えた変形バージョンであり、・・・」(p216)、と書かれています。特に比較はされていないようでした。


     それでは、わたしが片寄った考えで比べましょう。
     主人公を比べます。『午後

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    2026年08月02日
  • 悲しみよ こんにちは(新潮文庫)

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    透明な文章で描かれる18歳の夏

    父への近親相姦的な愛から生まれたとある計画。その行く末は……。

    若くて生命力にあふれた文章を書けたのは、18歳だったからかもしれないけれど、そのうえ危なげで、自分自身の葛藤もこんなに繊細に書けたなんて、すごいね!

    この本が古典とされるのは、文章が美しいからだ。
    一文一文が短いので、海外文学初心者の人にもおすすめ。

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    2026年07月28日
  • 悲しみよ こんにちは(新潮文庫)

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    一気読み。五感に残る、読むだけで南フランスを想像できる文章。18歳でこれを書いたの凄過ぎる。
    十代で文学に造詣の深さができ過ぎているのを感じた。
    彼女は文豪らしい、、麻薬中毒、度重なる再婚、脱税の発覚などもあった。それでも文学作品を作ることへの執念の炎は消えなかった。

    所々に吹き出すくらい笑ってしまうセシルの行動もあるが、アンヌの人生の核心をつくような言葉に心が抉られたりもする。

    結局若気の至りの恋って全く愛じゃないんだなぁ、、
    アンヌみたいな、一途に人を愛せて自分を律する者が結局本能的に生きてる人たちから傷つけられてしまう。死にかたさえも優しかった。
    人生本棚入り。さすがの名著。

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    2026年07月24日
  • 悲しみよ こんにちは(新潮文庫)

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    もるげんちゃんの動画で紹介されていて読みました。

    この本を読めば夏の暑さも乗り切れる。

    夏の暑さってやっぱり危険だなって思いました。

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    2026年07月21日
  • 悲しみよ こんにちは(新潮文庫)

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     主人公の家に台風がやってくるところからはじまります。台風はパリの海でバカンスをしていた「わたし」と父の夕食の時間を襲います。台風によって別荘の窓は割られ、そこから吹き込んできた暴風雨がサラダやコーヒーの容器を壁に叩きつけ割ったりと大惨事で、「わたし」はもうバカンスは中止になるだろうといらいらを募らせました。そこで「わたし」はこの一夏の海で起こったさまざまな思い出に再会します。「わたし」の身に起こったさまざまな思い出に彼女は胸を詰まらせ、名状しがたいさまざまな感情の渦にのまれてしまうのです。ユニークな書き方で笑ったり、深刻になったり、とても感情を揺さぶられました。最後の「わたし」が感情を抑えき

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    2026年07月06日
  • ブラームスはお好き(新潮文庫)

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    若い時に、サガンに夢中にになった時期があった。今回、久々に読みたくなった。以前はたくさんあった新潮文庫のサガンはだいぶ絶版が多くなり、新刊書店ではこの本と悲しみよ こんにちは、しかない。
    あの頃大人の女性だと思っていた39歳もとっくに過ぎ、むしろ夫人の年齢に近くなった今読むとまた新鮮だ。これぞ、サガン。これぞ、思い描くパリ。大人の恋愛。赤ワインを片手に読みたくなる。
    古本屋さんでサガンを見つけたいな。サガンの世界、今なら憧れだけでなく少しは分かるような気がする。

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    2026年06月13日
  • ブラームスはお好き(新潮文庫)

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    ブラームスのコンサートに行ったので、本も読んでみようかと
    『美しくあろうと情熱を傾け「若い女性」から「若々しい女性」へ女としてのカテゴリーが変わっていくことに抵抗していた』と言う一文を気に入って買った。サガン24歳の時の作品!でも、モーツァルトもそうだけど、一緒に暮らしたくないタイプってAIに言ったら「だからこそ、読むのが一番!聴くのが一番!笑 」って言われた

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    2025年07月20日
  • ブラームスはお好き(新潮文庫)

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    恋や愛の最高に甘く幸せな瞬間や
    逃れられない孤独と安心
    ひとつのことから生まれる
    たくさんの感情を味わいました。
    25歳って
    なにかピークなのかも。

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    2024年09月15日
  • ブラームスはお好き(新潮文庫)

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    いやぁ〜…やっぱりいい!溜め息漏れます。
    サガンの文章、なんでこんなに美しいのでしょう。
    悲しみよこんにちはで稲妻に打たれたが、今回再販の新訳で読みました。本当に所々、ポストイットする部分あり、個人的に海外文学得意じゃないのに、良い読書堪能しました。話的になんか谷崎の痴人の愛を少しだけ思いだしながら。正直ポールに苛々しながら読んだが、実はポールの選択って最後すこ〜しだけ理解できた。そしてオチは悪夢?サガンの他作品も読みたい!マジで。

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    2024年08月20日
  • 悲しみよ こんにちは(新潮文庫)

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    ネタバレ

    女好きで女性をとっかえひっかえする父親が理想の母親のような女性と結婚すること。主人公セシルは普通の生活に拒否感が出てしまいこの結婚を白紙にする計画を立てる。

    思春期の少女の恋愛に親子関係に揺れ動き戸惑う感情が夏の太陽にピッタリで読んでいてドキドキした。が、最後があまりにも…なのでタイトルは感傷的過ぎるだろう、と思ってしまう。あと父親はクズ(怒)

    著者18歳の処女作。18歳でよくこれを書いたなぁ、すごい。

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    2026年09月11日
  • ブラームスはお好き(新潮文庫)

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    はじめこそ、海外の恋愛小説は他人事のように読めて気が楽だと思っていたけれど、読み進めていくうちに、シモンのような男もロジェのような男もきっといるだろうという気になってきた。
    いやもしかしたら、シモンが20年後にはロジェのような男になっているのかもしれない。誰かに薦めたい本。

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    2026年09月08日
  • 悲しみよ こんにちは(新潮文庫)

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    2026.51

    夏のおすすめとしてSNSで紹介されており気になっていたところに、新潮社文庫50周年のプレミアムカバーが藤色で素敵だったので購入。

    美しい夏を感じる描写が多く、それらがみずみずしくて、これは確かに夏にぴったりの本だなあと思った。初夏に読むべきだった。

    読みやすいのは河野万里子さんの訳だからなのかもしれない。他にも河野万里子さん訳の作品があるなら読んでみたい。

    巻末にある作家の小池真理子さんによる文章も素敵だった。わたしの知らない"あの頃"の雰囲気を想像しながら読んだ。

    ===

    P31 わたしはコーヒーカップとオレンジを一個持って、ゆったり石段にす

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    2026年08月30日
  • 悲しみよ こんにちは(新潮文庫)

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    ネタバレ

    一文一文を読むのがとても楽しかった。綺麗でした。
    最初は、夏の別荘で過ごす少女の青春小説のようなイメージで読み始めたけれど、死までつながっていくとは思わず、思っていた以上に重い話だった。セシルの行動には、悪いことをした少女の話として片付けるのではなく、自由でいたい、自分の生活を変えたくないという気持ちが、少しずつ取り返しのつかない結果につながっていくところが印象に残った。
    「罪は、現代社会に残った唯一の鮮明な色彩である」という一文が印象的だった。罪そのものを肯定しているのではなく、社会の中で感情や欲望を抑えて生きる人間にとって、罪はむしろ自分の欲望や感情がむき出しになる瞬間なのかなと思った。そ

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    2026年08月28日
  • 悲しみよ こんにちは(新潮文庫)

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    ネタバレ

    主人公のセシルは、プレイボーイな父とその恋人エルザと共に海辺の別荘で夏を過ごすことに。そこへ、父のもう1人のガールフレンドであるアンヌが合流。父が彼女との再婚を考え始めたことを察したセシルは、ある計画を思い立つ。
    セシルは17歳という多感な時期。文章からは、彼女の苦悩や迷いが読み取れる。
    結末では、それでも日常は続いていくのだなと、とても切ない気持ちになった。

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    2026年08月28日
  • 悲しみよ こんにちは(新潮文庫)

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    しばらく本を読んでいなかったのですが、出版社が推してたので買いました。好きな作詞家がこの本に影響を受けて歌詞を書いたということもあり、気にもなっていたというのもあります。
    作者がこの話を18歳で書いたことが凄すぎてただただ唸るばかりです。
    読んでいてセシルの感情に振り回されっぱなしでした。

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    2026年08月23日
  • ブラームスはお好き(新潮文庫)

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    タイトル「ブラームスはお好き」は、40歳を目前にした主人公ポールの青春時代を想起させ、ターニングポイントとなる大切な一言だった。

    女って、身体の特徴やバイオリズムの影響もあるから、多分何歳になっても複雑で繊細かつ微妙な心の動きをする。
    だから、男性が女性の気持ちを理解するのは、難しいこともあるのかもしれない(逆も然り)。

    結局のところ、慎ましいポールも、その恋人で自由を愛するロジェも、「慣れ親しんだ風景が楽」なのだろう。

    悲しいことに今の私は、そこに共感できてしまう年齢なので、ポールのことはなんか許せてしまった。

    この作品、サガンが24歳で書いた作品とのこと。
    随分と早熟だったのか…と

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    2026年08月24日
  • 悲しみよ こんにちは(新潮文庫)

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    私に父がいたら、きっとこんなふうに感じたのかもしれない。まるで初恋の人を奪われたような感覚だった。聖書においてヘビは神に最も近い知的な生き物とされるが、美しいヘビが「パンを取ってくれた」という描写には、「知性」を与えてくれたアンヌが重ねられているのかもしれない。原文を切り裂けば鮮血が溢れ出しそうな生々しさがありながら、その内側にはぽっかりと穴が空いているような作品だった。

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    2026年08月23日