フランソワーズ・サガンのレビュー一覧

  • 悲しみよ こんにちは(新潮文庫)

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    文章が綺麗すぎる。
    ダラダラと比喩が続いてたりする気だるい感じが好き。
    主人公と父親の軽やかな明るさとアンヌの落ち着きようが対照的で面白い。

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    2026年04月05日
  • ブラームスはお好き(新潮文庫)

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    海外文学は今までほとんど読んだことがなく、おそらくフランス文学を読むのははじめて。
    雑貨屋さんでたまたま見つけ、おしゃれな表紙に惹かれて購入。

    主人公のポールは39歳。
    「「若い女性」から「若々しい女性」へ女としてのカテゴリーが変わっていく・・」とは、
    今年でまさに39歳になる私にとって、
    心中穏やかでいられないフレーズ。

    ロジェとシモン。二人の間で揺れるポール。
    歳を重ねるにつれて、
    色々なものでがんじがらめになってしまって
    (それが、社会的なものなのか、
    自分の意思なのか、なんなのか)、
    うまく動けないさまが、
    おしゃれな文章とともに語られていて、
    あぁ、心がモヤモヤしたり、ドキドキし

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    2026年02月08日
  • 悲しみよ こんにちは(新潮文庫)

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     父親の恋愛をまるで自分のことのように捉え、無意識のうちにコントロールしてしまう。自分とは価値観が異なる人間を、制御できない異物のように感じて遠ざけてしまいたくなる瞬間。手放したいけど自分のせいで失うのは耐えられない。刹那の感情に振り回され、先々の実感しにくい幸福を自ら捨ててしまう。そういった少女から女性へと移り変わっていく時期の心理描写が見事だった。

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    2026年02月07日
  • 悲しみよ こんにちは(新潮文庫)

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    身も蓋もない言い方をすれば、フランス映画が好きならこの作品も好きだと思う。(本当に身も蓋もない)
    詳しくないなりにギヨーム・ブラック作品とかレオンとか君の名前で僕を呼んでとか好む人間なので、この小説とも相性は悪くなかった。

    フランス映画でよく観る【太陽の光と水面と日焼けする人間と…】みたいな典型的なバカンスの匂いをさせつつも話の雰囲気はどこか仄暗く、気づいたら緊張感のある展開になっていくので退屈しない。

    この作品をサガンは18で書いたというのでおったまげる。瀬戸内寂聴が40歳の時に書きましたと言われても私はたぶん信じたと思う。知らんけど。

    ものすごーく平たく言えば愛とか恋に狂った人間たち

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    2026年01月15日
  • 悲しみよ こんにちは(新潮文庫)

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    この文章を18歳の少女が書いたということは本当に凄いの一言なんだけど、逆に18歳だからこそ書けた文章という気もする。
    日々刻々と移り行くセシルの心情はまさに思春期そのもので、痛々しい程の全能感に酔いしれたと思ったら、アンヌへの畏れや自らの青さへの恥によって縮こまったり卑屈になったり、それがひとときの恋愛によって簡単に慰められたり。

    何気にフランス文学は初読だったのだけど、原題の「Bonjour Tristesse」という響きの美しさよ。

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    2026年01月01日
  • 悲しみよ こんにちは(新潮文庫)

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    これ18歳の女の子が書いたのすごいな。すっごい読みやすかった。そして誰もいなくなったと舞台が似てて、あっちにも主人公みたいな女の子とアンヌみたいな大人の女性が出てきた気がする。
    てか超セクシーでモテモテでかっこよくて危なっかしいお父さんとか憧れすぎるだろ。フルハウスのジェシーおいたんでイメージして読んだらぴったりすぎた。アンヌはアンハサウェイ。

    小説っていつもは語り手から語られたことが全てとして読んじゃうけど、これはいい意味で語り手が信用できないというか、若い未熟な女の子から見たできごとの数々でしかないと感じさせられるのが面白かった(この感覚、アルジャーノンに花束と少し似てるかも)。きっとこ

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    2026年01月06日
  • 悲しみよ こんにちは(新潮文庫)

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    ネタバレ

    めちゃくちゃフランスリアリズムを感じた。内容は全然違うけどモーパッサンの「女の一生」に似たものを感じた。何かしら系統とかあるのかな。
    いやー世間知らずの女の子が父の再婚相手の束縛に耐えきれず、罠に嵌めて追い出そうという物語だが、セシルがどんどんアンヌの良さに気づいて好きになっていって、罠にかけた後には手遅れというシナリオ、セシルの後悔は心に来る。来月もう一回読もう。失敗を乗り越えて大人になる過程を表した青春小説かと思いきや、セシルもレイモンも何も学習せずに放蕩生活に戻っていく。このもどかしさ、やはり古典は素晴らしい。

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    2025年12月28日
  • ブラームスはお好き(新潮文庫)

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    先述の森瑤子の『情事』があまりに読後感が悪いというかしっくりこなかったので似て非なるこちらを。

    これなのよ、これ。
    この小説は1959年に23歳のサガンによって書かれたもの。23歳という若さで39歳という若くもかといって老いてもいるわけでもない女性ポールの心理をつぶさに描いている。
    その心理のキーとなるのは同年代の粗野で浮気性な恋人ロジェと、25歳の裕福な家庭に生まれ、ポールに一途な思いを寄せるぼんぼんシモン。
    長年結婚にも同棲にも踏み切らず、時に寂しい思いをさせられながらも、育んできた時間や愛着からなかなか気持ちを剥がすことができない恋愛と、瑞々しくて照れてしまうようなまっすぐさで求愛して

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    2025年06月27日
  • ブラームスはお好き(新潮文庫)

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    サガンの文章は非常に美しく、
    その描写は風景や情景を鮮やかに目の前に浮かび上がらせる。
    読むだけで心が満たされるような感覚を覚えた。
    物語には悲しさと切なさが漂っているが、
    それこそが孤独と愛の本質なのだろうかと考えさせられる。

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    2024年11月27日
  • ブラームスはお好き(新潮文庫)

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    サガンが恋愛と孤独をテーマにしているということがよくわかった。24歳でこれを書いたのってすごい。
    涙で視界が滲んだ時にワイパーを使うっていうユーモアがお洒落だなと思った。

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    2024年09月18日
  • ブラームスはお好き(新潮文庫)

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    『悲しみよこんにちは』の煌めきには劣る気がするが、やはり恋愛小説の極地とも言うべきか。時代と国は違えど、女性が恋愛に際して感じる苦しみはかなり似通っているし、シモンの口説き文句が友達の口調に似ていて笑った。ロジェの行動が愛ゆえでなく所有者ゆえの行動であることや、恋愛をしていても人間がどこまでも孤独であることとか。何度も読み返したい小説。

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    2024年08月11日
  • ブラームスはお好き(新潮文庫)

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    おもしろかった。恋愛小説だが、恋愛要素そのものは「いかにもフランス」ぽさがあって、良い意味で感情移入しなくて済み、純粋に人間模様として読めてよかった。共感性羞恥の恥ずかしいとか裏切られてつらいとかそういうのがない。いっぽうで年齢や人生におけるパートナー、その安定と不安定、みたいな視点は普遍的だと思うし、描写が丁寧で感心した。そして書いた当時作者のサガンは24歳ということで、よくその歳でこれが書けるな…

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    2024年06月02日
  • 悲しみよ こんにちは(新潮文庫)

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    繊細な気持ちを表現 一人の少女の目まぐるしく動くひと夏の心の動きが非常に生き生きと描かれていて、引き込まれる。

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    2026年01月12日
  • 悲しみよ こんにちは(新潮文庫)

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    推しがおすすめ本に選んでいたのを、やっと読みました。
    今の私は大人すぎて、主人公が好きになれない…
    あまりにも身勝手で理不尽な振る舞い…いやそれがいいのかもしれないけれど…
    高校生の頃にこれを読んだらまた違った感想だったのかもしれないと思いました。
    でも言葉が綺麗で、スルスルと入ってきて読みやすかったです!
    訳者あとがきにもありましたが詩的だし情景もすっと浮かんでくる文章が本当に好きになりました。

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    2026年07月18日
  • 悲しみよ こんにちは(新潮文庫)

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    ネタバレ

    主人公のことは、最後まで好きになれなかった。彼女は愚かだったと思う。そしてその父も。
    18歳の頃に読めば、感じ方が変わったのだろうか。
    最初から最後まで、私にとっては(恐らく、アンヌにとっても)この物語はずっと悲劇だった。
    ただ、情景描写、心理描写は真に迫るものがあったし、どことなく退廃的な雰囲気が魅力的な小説だった。
    個人的には、アンヌに自殺の意思は無かったと思いたい。身勝手な恋に振り回され少女の悲劇の材料にされるほど、彼女は弱くなかったと信じたいから。

    追記: 他の方の感想で、2026年新潮文庫のプレミアムカバーが最期にアンヌの着ていた服と、彼女の瞳の色だと知った。新潮文庫の粋な計らいに

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    2026年07月12日
  • 悲しみよ こんにちは(新潮文庫)

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    3.2

    夏のプレミアムカバーが素敵だったので、手に取りました。

    思春期特有の心の揺れ動きが細かく描写されていてファンになる人の気持ちもとてもよく分かる。

    繊細だけど、なんか洒落てて、まるで本から海外の匂いが漂ってくるようです。

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    2026年07月07日
  • 悲しみよ こんにちは(新潮文庫)

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    ネタバレ

    2026年のプレミアムカバー版を購入。
    なんとなく読んでみたくなった。
    結果が違えば、新しく母親になる人への反抗とか思春期だったねー的な笑い話で終わってたかもしれない。
    本当に事故なのか、自殺なのか分からないけど、とっても悪い結果に。最後の終わり方も私は好きでした。なんやかんや新しい恋人出来たりしてていいと思います。一生心に残る傷でしょうが。
    今まで自由にやってきた自分が好きだったのに、アンヌがいるとそれを否定されて落ち込む。というくだりが好きでした。なるほどと思いました。
    父親との間でアンヌの話は厳禁になりそうw
    野暮なツッコミですが、事故に遭った崖、今夏で6回目って大分異常だと思うのですが

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    2026年07月05日
  • 悲しみよ こんにちは(新潮文庫)

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    間違えて感想消してしまったので簡潔に……。

    セシルの一貫性のなさにやや腹が立つが、「一貫性がないキャラとしての一貫性」がある。
    アンヌも思ったより子供っぽくて登場人物みんな未熟。でも人間ってそんなものかも。フランスらしい。

    空気感や文体は好きなので、もっと深くまで理解したいと思った。

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    2026年07月04日
  • 悲しみよ こんにちは(新潮文庫)

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    解説で小池真理子さんが「虚無」や「倦怠感」が漂う物語と書かれていて、激しく同意。
    それに加えて、人生をどこか俯瞰して見ているような「諦念」を感じた。
    18歳でこの作品を書いたサガンが、人間の未熟さや矛盾をここまで冷静に見つめていたことに驚く。

    アンヌは理性的で成熟した大人というより、自分の理想の家族像へセシルと父を当てはめようとする人に見えた。
    一方でセシルも父との自由な生活を守るために人をコントロールしようとする。
    結局は誰もが自分のエゴを抱え、相手を変えようとしていた。

    印象的だったのは、セシルが葛藤を「分裂」と表現する場面。
    アンヌを慕う気持ちと失いたくない日常、そのどちらも本心とい

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    2026年06月29日
  • 悲しみよ こんにちは(新潮文庫)

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    18歳の少女が書いたとは思えないほど、繊細な心理描写と南仏の美しい情景、世界観に引き込まれた。

    知的で真っ当な父の恋人と、欲望に忠実で自由な親子の相容れない人間関係、愛について…

    感じることが沢山ある小説だった。

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    2026年06月07日