フランソワーズ・サガンのレビュー一覧

  • 悲しみよ こんにちは(新潮文庫)

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    とんでもない話です。

    多感で奔放な一面のある少女が、彼女をとりまく大人たちから、愛について、家族について、形のないなにかを受け取ったり渡したりしてゆき、ゆっくりと事態が動きながらしかし突然に結末が訪れます。

    正直なところ「悲しみよ こんにちは」じゃねえよ、と言いたくなってしまう気持ちもあります。でも、彼女にはどうしようもなかったのではないかという気もします。

    そのような、若さゆえともいえる多面的で変わりやすく繊細な心情を、写真のように瞬間でとらえつつ、刻々と移ろっていく様を映像のように巧みに文章に写し取っていて、とても10代が著したものとは思えませんでした。

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    2026年07月13日
  • 悲しみよ こんにちは(新潮文庫)

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    今なんで今年の新潮プレミアムがあの色なのかわかって!!!やばい!!って気持ち!!!

    読み終わった。ポップに表現すると「どんより」が漂う作品だった。てかこれを18で書けるサガンすごすぎんだろ…






    以下ネタバレ含むぐちゃぐちゃな感想









    このさ〜、何か決定的なことが書いてあるわけではないのにこの人物死にそうだなって読者に思わせるのすごくない???精神疾患でも病気でもなく、思考も生き方もまともな1人の人間なのに。
    どこかでアンヌ死にそうだな、自殺しそう〜って思ってたら本当に亡くなってしまってびっくりした。

    セシルの、急になんなの?!の気持ちもわかるんだけど…なんか上手く言

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    2026年07月08日
  • 悲しみよ こんにちは(新潮文庫)

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    フランスのバカンス文化好きです…
    体験したことはないのに、思春期の時に経験した急降下する自分の感情を思い出した

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    2026年05月26日
  • 悲しみよ こんにちは(新潮文庫)

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    南仏でのバカンス。青い空、青い海。
    そして"不健全な"登場人物たち。
    妻と死別した浮気性の父も、男手一つで育てられた天真爛漫な娘も、父の愛人である下っ端女優も、そして品行方正を擬人化したような女性アンヌでさえも。皆不安定で、皆お互いを分かり合えず、皆いびつな人間関係の中、それを見ないように過ごしている。
    主人公の娘の不安定に揺れ動く心理描写が圧倒的。好感を持っていた人を次の瞬間激しく憎むような矛盾が納得感を持って表現されている。
    これを19歳で書いたなんて。

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    2026年05月25日
  • ブラームスはお好き(新潮文庫)

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    シモンの求愛のあまりの若さに笑ったり、ロジェの色気に唸ったり、楽しい読書体験。
    読んでるだけでオシャレな女になれた気分になる。

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    2026年05月23日
  • ブラームスはお好き(新潮文庫)

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    それぞれのキャラの心情が赤裸々に描かれすぎてて、読みながら気恥ずかしくてめちゃくちゃモゾモゾしちゃいました。

    タイトルになってるブラームスのところとか、トキメキすぎー!!!!ってツッコミまくりです。なんなら、最初から最後までずっとツッコミながら読んでました。

    フランスって小説でも映画でも結構歳上の人との恋愛を描くものが多いイメージなんだけど、年齢差がかなりの障壁になるような描かれ方だったのがちょっと意外でした。

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    2026年05月13日
  • ブラームスはお好き(新潮文庫)

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    海外文学は今までほとんど読んだことがなく、おそらくフランス文学を読むのははじめて。
    雑貨屋さんでたまたま見つけ、おしゃれな表紙に惹かれて購入。

    主人公のポールは39歳。
    「「若い女性」から「若々しい女性」へ女としてのカテゴリーが変わっていく・・」とは、
    今年でまさに39歳になる私にとって、
    心中穏やかでいられないフレーズ。

    ロジェとシモン。二人の間で揺れるポール。
    歳を重ねるにつれて、
    色々なものでがんじがらめになってしまって
    (それが、社会的なものなのか、
    自分の意思なのか、なんなのか)、
    うまく動けないさまが、
    おしゃれな文章とともに語られていて、
    あぁ、心がモヤモヤしたり、ドキドキし

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    2026年02月08日
  • ブラームスはお好き(新潮文庫)

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    先述の森瑤子の『情事』があまりに読後感が悪いというかしっくりこなかったので似て非なるこちらを。

    これなのよ、これ。
    この小説は1959年に23歳のサガンによって書かれたもの。23歳という若さで39歳という若くもかといって老いてもいるわけでもない女性ポールの心理をつぶさに描いている。
    その心理のキーとなるのは同年代の粗野で浮気性な恋人ロジェと、25歳の裕福な家庭に生まれ、ポールに一途な思いを寄せるぼんぼんシモン。
    長年結婚にも同棲にも踏み切らず、時に寂しい思いをさせられながらも、育んできた時間や愛着からなかなか気持ちを剥がすことができない恋愛と、瑞々しくて照れてしまうようなまっすぐさで求愛して

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    2025年06月27日
  • ブラームスはお好き(新潮文庫)

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    サガンの文章は非常に美しく、
    その描写は風景や情景を鮮やかに目の前に浮かび上がらせる。
    読むだけで心が満たされるような感覚を覚えた。
    物語には悲しさと切なさが漂っているが、
    それこそが孤独と愛の本質なのだろうかと考えさせられる。

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    2024年11月27日
  • ブラームスはお好き(新潮文庫)

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    サガンが恋愛と孤独をテーマにしているということがよくわかった。24歳でこれを書いたのってすごい。
    涙で視界が滲んだ時にワイパーを使うっていうユーモアがお洒落だなと思った。

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    2024年09月18日
  • ブラームスはお好き(新潮文庫)

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    『悲しみよこんにちは』の煌めきには劣る気がするが、やはり恋愛小説の極地とも言うべきか。時代と国は違えど、女性が恋愛に際して感じる苦しみはかなり似通っているし、シモンの口説き文句が友達の口調に似ていて笑った。ロジェの行動が愛ゆえでなく所有者ゆえの行動であることや、恋愛をしていても人間がどこまでも孤独であることとか。何度も読み返したい小説。

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    2024年08月11日
  • ブラームスはお好き(新潮文庫)

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    おもしろかった。恋愛小説だが、恋愛要素そのものは「いかにもフランス」ぽさがあって、良い意味で感情移入しなくて済み、純粋に人間模様として読めてよかった。共感性羞恥の恥ずかしいとか裏切られてつらいとかそういうのがない。いっぽうで年齢や人生におけるパートナー、その安定と不安定、みたいな視点は普遍的だと思うし、描写が丁寧で感心した。そして書いた当時作者のサガンは24歳ということで、よくその歳でこれが書けるな…

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    2024年06月02日
  • 悲しみよ こんにちは(新潮文庫)

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    思っていたより軽い作品だった。
    なんというか、日本でいう直木賞的な雰囲気であった。
    (もう少し重ためではあるけれど…)

    もちろんラストの喪失は悲しいものだし、主人公に同居する悲しさも人間らしく寂しいと感じる。
    おそらく、そこに至るまでにある恋愛のあれこれ、描写の瑞々しい部分に作品の良さがあるのだと思う。

    フランスの作家らしく生活と恋愛が一緒に在る作品だった。

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    2026年08月16日
  • 悲しみよ こんにちは(新潮文庫)

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    恵文社で見つけて購入
    これを18歳で執筆したサガン、どんな教育受けたのか気になる
    物語の締めくくり方、いい感じ
    てかジーンセバーグのセシルカットってここからきてたのか!!感動

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    2026年08月14日
  • 悲しみよ こんにちは(新潮文庫)

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    17歳の少女特有の、多感で複雑怪奇な心情がたっぷり。主人公セシルの思春期の感じがホントめんどくさいし、もどかしいこと…!

    父親への偏愛と、父の愛人エルザの存在、そして父の再婚相手アンヌへの憧れと嫉妬、そして反発。

    私が17歳の時って、ここまでこじらせてなかったし、誰かを盲目的に愛するなんて経験はなかったからセシルに共感は微塵もできなかったけど、妙な気持ち悪さというか、剥き出しの愛情の危うさみたいはものを見たくて、ページを捲る手が止まらなかった。

    サガンの本、他のもこんな感じなんかなぁ。読んでみるかぁ。

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    2026年07月31日
  • 悲しみよ こんにちは(新潮文庫)

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    あとがきを読むと完全にフィクションのようだが、自伝的な語り口で臨場感がある(途中までエッセイだと思っていた)。
    まだ10代の未熟な、うつろいやすく目の前の情に流されやすい心情がありありと描かれている。個人的にはこんな父親のもとで育ったらそうなるよね…という感想。
    河野さんの翻訳が読みやすく理解できた。

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    2026年07月29日
  • 悲しみよ こんにちは(新潮文庫)

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    主人公のセシルはプレイボーイの父とその愛人と別荘で過ごす。そこで、以前にあった聡明な女性であるアンナがやってきて、父と愛人との間の関係が変わっていく。
    父、アンナそれぞれに違った意味で憧れを持ちながらも、自分自身の恋愛にも意識が生まれたセシル。彼女の振る舞いに賛同はできないが簡単に評することもできない自身がいる。短いながら、思春期特有の直情的で不安定な心情の移り変化が心にいつまでも残る。衝撃的な結末といい、フランスだけでなく世界で愛される名著ということに納得がいった。

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    2026年07月20日
  • 悲しみよ こんにちは(新潮文庫)

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    推しがおすすめ本に選んでいたのを、やっと読みました。
    今の私は大人すぎて、主人公が好きになれない…
    あまりにも身勝手で理不尽な振る舞い…いやそれがいいのかもしれないけれど…
    高校生の頃にこれを読んだらまた違った感想だったのかもしれないと思いました。
    でも言葉が綺麗で、スルスルと入ってきて読みやすかったです!
    訳者あとがきにもありましたが詩的だし情景もすっと浮かんでくる文章が本当に好きになりました。

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    2026年07月18日
  • 悲しみよ こんにちは(新潮文庫)

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    ネタバレ

    主人公のことは、最後まで好きになれなかった。彼女は愚かだったと思う。そしてその父も。
    18歳の頃に読めば、感じ方が変わったのだろうか。
    最初から最後まで、私にとっては(恐らく、アンヌにとっても)この物語はずっと悲劇だった。
    ただ、情景描写、心理描写は真に迫るものがあったし、どことなく退廃的な雰囲気が魅力的な小説だった。
    個人的には、アンヌに自殺の意思は無かったと思いたい。身勝手な恋に振り回され少女の悲劇の材料にされるほど、彼女は弱くなかったと信じたいから。

    追記: 他の方の感想で、2026年新潮文庫のプレミアムカバーが最期にアンヌの着ていた服と、彼女の瞳の色だと知った。新潮文庫の粋な計らいに

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    2026年07月12日
  • 悲しみよ こんにちは(新潮文庫)

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    3.2

    夏のプレミアムカバーが素敵だったので、手に取りました。

    思春期特有の心の揺れ動きが細かく描写されていてファンになる人の気持ちもとてもよく分かる。

    繊細だけど、なんか洒落てて、まるで本から海外の匂いが漂ってくるようです。

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    2026年07月07日