作品一覧

  • 虚弱と歩く

    虚弱と歩く

    小説・文芸

    3.9
    1巻1,760円 (税込)
    人には人の“虚弱”がある。 芥川賞作家、エッセイスト、ミュージシャンなど虚弱とともに生きてきた、豪華書き手が集結した史上初・虚弱体質のエッセイアンソロジー! 過眠、不眠、肩こり、倦怠感、頭痛、手足のしびれ、胃腸の弱さ、クローン病、若年性高血圧、自家中毒、めまい、生理痛、胸やけ、胃もたれ、腰痛、膝の痛み、悪夢、アルビノ、自閉スペクトラム、うつ、微熱、嘔吐、漫然と続く不調――。 13名の書き手が、それぞれの虚弱について書き下ろしました。 【タイトル/寄稿者一覧】 自由になってみたい 絶対に終電を逃さない女 健康だけど元気がない 藤野可織 虚弱という「横臥者」の視点 宮崎智之 クラゲにならない 伊藤亜和 虚弱人生の振り返り、ならびに新たな幕開け 渡辺優 脳みそグニャグニャ人間の半生 トミヤマユキコ お腹も心も満たされない! 済東鉄腸 虚弱のままで夢を見る 清水友佳子 「異常なし」 ヒオカ 明るい時間に、風呂に入る──虚弱エッセイ試論 中井治郎 可憐たれ! 暮田真名 虚弱な私の生存設計 雁屋優 そんな気がして君を待った 安藤裕子
  • 魔女になりたい

    魔女になりたい

    小説・文芸

    4.6
    1巻1,700円 (税込)
    世界とは無関係に、私たちは幸せになれる 不死身の美女、アメリカへ旅立つ親友、あの日大粒の涙をこぼした彼女…… 魔法のない世界をともに生きる、孤独で気高い私たちの物語。 「現代の魔女」との交流をドラマティックに描いた12篇のエッセイ、ファンタジーとリアルを行き来する1篇のショートストーリーを収録。 俳優・松岡茉優さん推薦! ・著者コメント 新しい試みであり、ずっとやりたかったことが実現できました。 友人と読者の皆さまにも楽しんでいただけますよう願っております。 ・目次 ホウキの乗りかた 気高く居るにも体力が必要です。 東京 BEWITCH BEWITCH II いるべき場所へ 私たちバニーガール むずかしいほうに。 汗と呪い 死なない女 あの日の始発の私たち 旅のおわりに ・著者プロフィール 伊藤亜和(いとう・あわ)  1996 年生まれ、神奈川県出身。文筆家。学習院大学文学部フランス語圏文化学科卒業。2023 年、note に投稿したエッセイ「パパと私」がX(旧Twitter)上で大きな注目を集め、著名人からも高い評価を受ける。同作を含むエッセイ集『存在の耐えられない愛おしさ』(KADOKAWA)でデビュー。ラジオパーソナリティやテレビ出演など、文筆業以外でも活動の幅を広げている。第19 回「(池田晶子記念)わたくし、つまりNobody 賞」受賞。
  • モプーはヘンダ

    モプーはヘンダ

    小説・文芸

    4.0
    1巻1,870円 (税込)
    第19回わたくし、つまりNobody賞 受賞の大注目作家・伊藤亜和さん初の絵本 チョコレート色の肌と、ひつじのようなモコモコの髪をもつ小さな男の子、モプー。 今日からピカピカの一年生。期待に胸をふくらませて、学校へ向かいます。 ところが、教室のみんなは、モプーの「ちがい」に大注目。 みんなにかこまれて、モプーはすっかり人気者。 うれしいけれど、 ぼくが おすしをすきなのは ヘンなの? ぼくが えいごをはなせないのは ヘンなの? みんながむじゃきに「へんだ」というたび、 モプーのあたまに なぞのせいぶつ「ヘンダ」がからみついてふくらんでいき……!? 伊藤亜和と人気絵本作家・出口かずみが贈る、やさしさと思いやりの物語。
  • 変な奴やめたい。

    変な奴やめたい。

    小説・文芸

    3.5
    1巻1,760円 (税込)
    私が私でいるだけなのに、それ自体が悪いことのように思えていた――セネガル人の血を引くルーツ、容姿からくる周囲の勘違い、うまくコントロールできない自意識。「変な奴」をやめたいと願っているのにやめられない葛藤を、ユーモアをまじえて綴る人気連載に書き下ろしを加え書籍化。noteに投稿したエッセイで脚光を浴び、大注目の書き手となった著者が、恥ずかしい子ども時代を振り返り、今の自分を見つめなおすエッセイ集。
  • わたしの言ってること、わかりますか。

    わたしの言ってること、わかりますか。

    小説・文芸

    4.4
    1巻1,760円 (税込)
    新進気鋭の文筆家による、言葉にまつわるエッセイ集。セネガル人の父を持つ「ハーフ」ゆえに日本語に執着してしまうという著者。“それでも、私は日本語が好きだった。椎名林檎の歌が好きで、谷川俊太郎の「信じる」が好きで、男の人がふと漏らす「あら」の響きが好きだった。日本語は美しいと、感じることができる自分が好きだった”――残酷でやさしくて美しい言葉との邂逅を独自の視点ですくい上げ、唯一無二の世界を紡ぎ出す。
  • アワヨンベは大丈夫

    アワヨンベは大丈夫

    小説・文芸

    4.1
    1巻1,760円 (税込)
    愛し愛されながらも寄る辺ない そんな彼女が紡ぐいとしい言葉たち ──帯文・山田詠美 日本人で文学好きのママと、セネガル人のキレやすいパパの間に生まれた亜和と弟。おだやかな祖父と口うるさい祖母、そして海の向こうにいるまだ見ぬ姉など、いずれも個性的な家族たちが織りなす、愛と旅立ちの物語。ジェーン・スー、糸井重里など多くの文化人がその才能を認める文筆家の第二作は、晶文社スクラップブックで大評判だった連載に、note記事、書き下ろしを加えた、せつなくも愛おしいエッセイ集。装画・我喜屋位瑳務、装丁・名久井直子。 まだなんの荷造りもできていないこの部屋から、私はきっと少しずつ荷物を運び出し、さりげなくいなくなっていくのだろう。それは他でもなく、私にまだ「さようなら」と言う勇気がないからだ。誰のためでもなく、私は家族と離れることが寂しいのだ。それでも私はこの家から出ていく。誰のためでもなく、私自身のため、いつか新しい家族を作るために、ひとりで生きてみたいのだ。(本文より) 【目次】 ■I 文才って オール・アイズ・オン・ミー 私を怒鳴るパパの目は黄色だった ハムスターの心臓 宇宙人と娘 ママの恋人 セイン・もんた いれもの ■II アヒルの子 Nogi 竹下通りの女王 ウサギ小屋の主人 小さいバッグとは人間に与えられた赦しである ごきげんよう 26歳 ジジ ■III 人のパラソルを笑うな 死んでいく MUMMY & AMY SAYS 陽だまりの季節 笑って損した者なし モンスター 「はっ」 アワヨンベは大丈夫 出ていきます! あとがき
  • 存在の耐えられない愛おしさ

    存在の耐えられない愛おしさ

    小説・文芸

    4.0
    1巻1,650円 (税込)
    伊藤亜和――彼女はいったい“何者”なのか。 父の日、X(旧Twitter)上にぽつりと投稿されたnoteの記事「パパと私」が瞬く間に話題となり、著名人の目に留まった彼女。 彼女の淡々とした語り口で紡がれる物事の数々は、我々の世界の解像度を少しだけクリアにしてくれる。 彼女のフィルターを通して見えている世界を体感し、彼女の一端に触れることが出来る、家族、人間、愛にまつわる珠玉のデビュー作! === 私の努力で報われたことなどなにもない。 だからせめて、この1冊目は愛してくれた貴方たちに捧げます。 私を信じてくれてありがとう。 互いの愛おしさに耐えられなかった私たちへ、言いそびれてしまったことが全て届きますように。 (「わたし」より)

ユーザーレビュー

  • 虚弱と歩く

    Posted by ブクログ

    多かれ少なかれ誰もが虚弱、人と比べる必要なし…と思っていても、寄稿されてる方々の、虚弱を飼いならす道程に圧倒されました。
    皆さんさすが文章が面白くて、淡々と書かれているけれど読んでるこちらは拍手喝采と尊敬の気持ちです。
    すごすぎる。

    わたしも決して元気とも健康とも言えない身体。
    焦らず腐らず、付き合っていくしかないです。
    寄稿されてる皆さんは、わたしとは違って過眠の方が多いみたい。
    わたしはやはり、睡眠時間を増やすのが第一っぽい。薬に頼ってるのに…

    虚弱をケアする世界に、憤る人も多いかもしれない。
    少なくとも、憤る人の声の方を大きく拾ってしまうのは、わたしが自分の虚弱に負い目を感じているから。みんなのように普通にできなくてすみません、という申し訳なさがある。
    「虚弱なので配慮してください」なんて言えるはずもなく(ほとんどの人が同じだと思う)、そそそ…と去るだけ。
    でも、老いると弱くなっていくのは自然の摂理だし、老いなくても病を得たり事故や怪我で万全ではいられない時期もあるかもしれない。
    ラストのねえやんの「半分以上が老人」に改めてハッとしました。
    元気な状態がデフォの社会は早晩立ち行かなくなりそう。

    労わり合う社会、それでいいんじゃない。

    0
    2026年10月27日
  • 虚弱と歩く

    Posted by ブクログ

    アントニオ猪木の「元気があれば何でもできる」は、真だと思っている。
    なぜならば「元気がないからちょっとのことができない」がまた真だと知っているから(矛盾対等)。

    ちょっとした事ができないという実感がある。
    例えば、ちょっと仕事を早く切り上げられた日。夕飯のあとちょっと片付けしてゆっくり本読もう〜と思っていても、夕飯食べた後そのまま寝落ち、1時間後にようやくぼーっとしながら食器洗っていると、ほらいつもの就寝時間とほぼ同じとか。
    例えば、明日は天気がいいらしいからちょっとだけ遠出して公園にお散歩行こうかな、美術館も行きたかったんだよなーと、計画考えながら寝た土曜日。憂うつな気持ちと若干のめまいとしっかり頭痛を抱えて起きた日曜日はもう半分終わってるとか。
    そんなことはザラだ。

    両親ともに身体が弱いためストレスがち、そんな親から生まれたわたしもアレルギー体質で頭痛持ち。学校の長期休暇にはいれば2-3日寝込むし、宿泊行事から帰宅後はストレスで泣きじゃくる、運動会の集合写真では1人だけ長袖、みたいな学校生活を過ごしてきた。
    大人になっても寒い会議室に閉じ込められてはノンストップ鼻水(そうでなくても慢性鼻炎だからティッシュを入れるためのポケットがない服が着られない)、夏でもレッグウォーマーとカイロと上着とストールが欠かせないから常にカバンが重くて万年肩こり(ついでに緊急用のビニール袋も常時携帯。用途は…察してくれ)、日照時間が短いと鬱になるのに日差しが強いとめまいと頭痛で仕事にならない。
    3ヶ月に一度は頭痛と肩こりこじらせて、吐きながら早上がりする(このためのビニール袋)。

    上述の体を持ったうえで健康診断は異常なし、漢方薬剤師からは「100%の虚証ですね」のお墨付き、ならばつまりこれは虚弱だという自認をもって生きてきたけれど、絶対に終電を逃さない女さんの「虚弱に生きる」を読んだときは天を仰いだ。わたしなんかが「虚弱」でいいのだろうか。
    終電さんがXで虚弱に上下はないと仰っているのは拝見していたが、それにしてもこんなに虚弱と向き合い虚弱を乗り越えようと努力するなんて考えたことも無かったので、本当に自分を恥じた。が、何もしなかった。元気じゃないから。

    だからこそ今回の虚弱アンソロジーを読んですごくホッとした。虚弱にもいろんなタイプがあって、それぞれいろんな向き合い方をしているという発見があったからだ。まさに「みんな違ってみな虚弱」それでいいじゃないか。ちょっとした事ができないのもゆるせ。この身体でやっていくしかないんだから。
    文筆家ではなくても、かろうじて会社員として働くタイプの虚弱もいることの証左としてここにちょっぴり記しておこうかとおもう。

    0
    2026年10月17日
  • 魔女になりたい

    Posted by ブクログ

    自分ではない人がどんな経験をしてどんな事を考えてるかを知るのにエッセイを読むのは良いなと思う。普段自分が考えないこと、意識しないこと、使わない表現に触れる貴重な機会になった。

    0
    2026年10月12日
  • 魔女になりたい

    Posted by ブクログ

    やっぱり上手い。いろんな著者のエッセイを読んだけれど、他の人の文章は、読者を笑わせようとして、文章自体が笑ってしまっている。これでは書いてる人が面白いだけで、読者は笑いを押し付けられているようで笑えない。
    でも亜和さんの文章は、変にチカラが入っていないのか、心底笑ってしまうところがある。もちろん心に響くところもある。
    読み終えて、なんか心地よい物語を読んだような気持ちになった。

    0
    2026年10月10日
  • 魔女になりたい

    Posted by ブクログ

    結婚や変わってしまった関係の人とのエピソード。自分が有名になるにつれて周囲の人との関わりも変わってくるのだと。自分が軌道に乗って、周りの人ともうまくやっていくというのは難しいのではないかと思う。何の才能もないと周りの人と比べて焦って外に出ることで気を紛らわしているのなんだかよく分かる。そうして余裕も気力もなくなって。こうでいなくちゃ、と思いながら自分の好きなことをやり続けるって相当しんどいんじゃないかと思う。「私たちバニーガール」も好きだし、亜和さんのお友達のリアナや妹尾ユウカも好き。ハーフの見た目を気にしていた過去や、喧嘩別れした父との関係。バニーガールのお仕事。側から見たら自分だったら嫌だなぁと思うようなことを面白おかしくそして、ハッとさせられるような表現で書く亜和さんの言葉が好き。黒い服を纏い、高貴な笑みを浮かべる亜和さん。想像できる。彼女に伝えたい。「あなたは魔女のようだ」と。

    0
    2026年10月04日

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