作品一覧

  • アワヨンベは大丈夫

    小説・文芸

    4.1
    1巻1,760円 (税込)
    愛し愛されながらも寄る辺ない そんな彼女が紡ぐいとしい言葉たち ──帯文・山田詠美 日本人で文学好きのママと、セネガル人のキレやすいパパの間に生まれた亜和と弟。おだやかな祖父と口うるさい祖母、そして海の向こうにいるまだ見ぬ姉など、いずれも個性的な家族たちが織りなす、愛と旅立ちの物語。ジェーン・スー、糸井重里など多くの文化人がその才能を認める文筆家の第二作は、晶文社スクラップブックで大評判だった連載に、note記事、書き下ろしを加えた、せつなくも愛おしいエッセイ集。装画・我喜屋位瑳務、装丁・名久井直子。 まだなんの荷造りもできていないこの部屋から、私はきっと少しずつ荷物を運び出し、さりげなくいなくなっていくのだろう。それは他でもなく、私にまだ「さようなら」と言う勇気がないからだ。誰のためでもなく、私は家族と離れることが寂しいのだ。それでも私はこの家から出ていく。誰のためでもなく、私自身のため、いつか新しい家族を作るために、ひとりで生きてみたいのだ。(本文より) 【目次】 ■I 文才って オール・アイズ・オン・ミー 私を怒鳴るパパの目は黄色だった ハムスターの心臓 宇宙人と娘 ママの恋人 セイン・もんた いれもの ■II アヒルの子 Nogi 竹下通りの女王 ウサギ小屋の主人 小さいバッグとは人間に与えられた赦しである ごきげんよう 26歳 ジジ ■III 人のパラソルを笑うな 死んでいく MUMMY & AMY SAYS 陽だまりの季節 笑って損した者なし モンスター 「はっ」 アワヨンベは大丈夫 出ていきます! あとがき
  • 存在の耐えられない愛おしさ

    小説・文芸

    4.0
    1巻1,650円 (税込)
    伊藤亜和――彼女はいったい“何者”なのか。 父の日、X(旧Twitter)上にぽつりと投稿されたnoteの記事「パパと私」が瞬く間に話題となり、著名人の目に留まった彼女。 彼女の淡々とした語り口で紡がれる物事の数々は、我々の世界の解像度を少しだけクリアにしてくれる。 彼女のフィルターを通して見えている世界を体感し、彼女の一端に触れることが出来る、家族、人間、愛にまつわる珠玉のデビュー作! === 私の努力で報われたことなどなにもない。 だからせめて、この1冊目は愛してくれた貴方たちに捧げます。 私を信じてくれてありがとう。 互いの愛おしさに耐えられなかった私たちへ、言いそびれてしまったことが全て届きますように。 (「わたし」より)
  • 変な奴やめたい。

    小説・文芸

    3.6
    1巻1,760円 (税込)
    私が私でいるだけなのに、それ自体が悪いことのように思えていた――セネガル人の血を引くルーツ、容姿からくる周囲の勘違い、うまくコントロールできない自意識。「変な奴」をやめたいと願っているのにやめられない葛藤を、ユーモアをまじえて綴る人気連載に書き下ろしを加え書籍化。noteに投稿したエッセイで脚光を浴び、大注目の書き手となった著者が、恥ずかしい子ども時代を振り返り、今の自分を見つめなおすエッセイ集。
  • モプーはヘンダ

    小説・文芸

    -
    1巻1,870円 (税込)
    第19回わたくし、つまりNobody賞 受賞の大注目作家・伊藤亜和さん初の絵本 チョコレート色の肌と、ひつじのようなモコモコの髪をもつ小さな男の子、モプー。 今日からピカピカの一年生。期待に胸をふくらませて、学校へ向かいます。 ところが、教室のみんなは、モプーの「ちがい」に大注目。 みんなにかこまれて、モプーはすっかり人気者。 うれしいけれど、 ぼくが おすしをすきなのは ヘンなの? ぼくが えいごをはなせないのは ヘンなの? みんながむじゃきに「へんだ」というたび、 モプーのあたまに なぞのせいぶつ「ヘンダ」がからみついてふくらんでいき……!? 伊藤亜和と人気絵本作家・出口かずみが贈る、やさしさと思いやりの物語。
  • わたしの言ってること、わかりますか。

    小説・文芸

    4.4
    1巻1,760円 (税込)
    新進気鋭の文筆家による、言葉にまつわるエッセイ集。セネガル人の父を持つ「ハーフ」ゆえに日本語に執着してしまうという著者。“それでも、私は日本語が好きだった。椎名林檎の歌が好きで、谷川俊太郎の「信じる」が好きで、男の人がふと漏らす「あら」の響きが好きだった。日本語は美しいと、感じることができる自分が好きだった”――残酷でやさしくて美しい言葉との邂逅を独自の視点ですくい上げ、唯一無二の世界を紡ぎ出す。

ユーザーレビュー

  • わたしの言ってること、わかりますか。

    Posted by ブクログ

    私が本を読むのは「合う人」に会いたいからだと思っている。
    本を通して出会う「合う人」は年齢や性別は様々で、中にはもう亡くなっている著者もいる。
    「合う人」は私の心の奥底に沈んでいる言葉や思いをふわっと撹拌してくれる。
    上澄みは人と関わる上で都合の悪い部分を無意識にまたは意図的に排除した部分。
    その下に滞っている、言葉にできていない感情を思い出させてくれる。
    おかげで私は一人じゃなくなる。

    亜和さんは私にとって「合う人」だった。
    すごく大切な言葉がたくさん出てきて、これから先何度も読む予感。
    彼女が書く一つ一つの言葉に相槌を打つように読み進めた。
    「わたしの言ってること、わかりますか。」
    簡単

    0
    2026年07月31日
  • 存在の耐えられない愛おしさ

    Posted by ブクログ

    やっと読めたあわさんの一作目。とても一生懸命本にしようという気持ちが伝わってきた。バケモノとか一切は過ぎていきますとか、自分の周りを一生懸命観察して冷静に言葉にしようとする、でも溢れ出る悲しさとか若いからくる将来への不安が書かれたエッセーが好きかも。

    逆に変な人に引っかかる話、T氏とか落語家の話は苦手だなあ。なぜ苦手か考えたところ、正直やっぱり若い女性が食い物にされる話は不安(あわちゃん大丈夫だったの〜と親気分)なのと、自分にも多かれ少なかれ向こう見ずなところがあり、自分も危険な目に遭っていた可能性もあるのだろうかと想像してしまうからかもしれない(いやあり得ないが、例えば若い頃の海外旅行とか

    0
    2026年07月27日
  • 変な奴やめたい。

    Posted by ブクログ

    作者の淡々としかし感情がこもっているような書き方に一気に惹かれた。
    クスッと笑える(普通の人はそうだと思うが私は死ぬほど笑った)文もあれば悲しくなるような文もある
    その多種多様なカラフルなサラダのような文が面白い
    必読書

    0
    2026年06月29日
  • わたしの言ってること、わかりますか。

    Posted by ブクログ

    やっぱ文章上手いな。「私みたいな人を安心させるようなうす暗い場所つくりたい」で痺れたよ。この感性がどこから生まれてるのかもエッセイを読むと分かる。

    0
    2026年06月25日
  • 存在の耐えられない愛おしさ

    Posted by ブクログ

    「チ。」の展示でパネルに亜和さんの文章があり、文体や言葉選びがとても素敵で気になったので本を買った。一緒に住むじじとばばのお話。じじにパンツを洗わせて!!ってばばに怒られるお話や、友達の山口と車が止まりそうになりながらドライブしたり、哲学オタクのメメと付き合ったり。亜和さんの周りには面白い人が沢山いて、その人たちと上手く付き合って面白さを文章で最大限に表現できるところ。自分の周りの人に対して愛があるなって。お父さんと喧嘩別れしてからのこと、母の大事なネックレスを無くしたこと。家族と言うには離れすぎてしまった関係を受け入れること。一緒に出かけるとかではなくて、自分なりの恩返しをしようとするところ

    0
    2026年06月19日

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