ヴァージニア・ウルフの作品一覧
「ヴァージニア・ウルフ」の「青と緑 ヴァージニア・ウルフ短篇集」「三ギニー」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
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Posted by ブクログ
100年前に書かれた小説の中で、過去の人として描かれるラムジー夫人。
それでも、詳細に描かれる心の動きを読み進める中で、「その気持ち知ってる」と、ドキリとする。
幼い子供と気持ちのケアを求める夫に対する気持ち、夫と通じ合える部分と通じ合えない部分、集団の中で気持ちを奮い立たせる振る舞い、どれも普段意識していないもしくは意識することを躊躇うことを、克明に書き出している。何気なく通り過ぎていく気持ちの機微を掬い上げ、言語化する筆者の手腕に驚く。時代が、文化が、世代が違くとも共有できる気持ちがあることに新鮮に驚いた。
第一部は意図せず個人に立ち入りすぎてしまったような、どこか気まずい気持ちで読み終え
Posted by ブクログ
ジョイスやプルーストと並び称されるモダニズム作家の珠玉の名作。
第1部と10年後の第3部はラムジー家の夏の別荘でのそれぞれの1日。それを結ぶ第2部は10年という2つの時間を家人が不在の中で語られる個人的な出来事や第一次大戦を交えた短いエピソードの中で深い悲しみとともに濃密に結びつける。
主人公一家とその知人たちの移り変わる心模様を木々や風、海や芝などと時間の流れに合わせて淡々としながらも豊かに表現された言葉の数々に心が揺り動かされ、いつのまにか心の片隅にじんわりと残る不思議な作品。
舞台となったスカイ島のスコッチウイスキー、タリスカーとともに愉しんだ一冊。
Posted by ブクログ
ヴァージニア・ウルフは、わたしの母校で英文科を選択すると、避けて通れない。彼女のエッセンスは、すべての学びのベースになる。
文学とフェミニズムの変わり目に位置し、当時の試みや思想の体現者ではないかと。
フェミニズムの台頭と言っても 決して 男女同権のために男性を叩いたということではなく どうやって社会に向き合って自分がどの位置にいるのか 自分は何なのか、どのように生きていくのかということを常に考えて動いて発信した人そのものだと思います
文学表現においては非常に感覚的で センシティブで難しくてよく分からない部分もありますが このエッセイに関しては非常に冷静でシンプルに書かれていてとても表現が分