ヴァージニア・ウルフの作品一覧
「ヴァージニア・ウルフ」の「青と緑 ヴァージニア・ウルフ短篇集」「自分ひとりの部屋」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
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「ヴァージニア・ウルフ」の「青と緑 ヴァージニア・ウルフ短篇集」「自分ひとりの部屋」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
Posted by ブクログ
代表作「キュー植物園」など20篇を収録した短篇集。
以前から唱えている〈ヴァージニア・ウルフ=少女漫画説〉が、この短篇集を読んでより自分のなかで強固なものになった。小動物や植物、世間的には取るに足らないとされる小さなものたちにシンパシーを感じ、そこに個人的な象徴や啓示を見いだしていくモチーフの使い方。ディテールに注ぐ偏執的な凝視。言葉になる前の不定形な感情をとらえようとしてあふれだす、言いさしのような未然の文体。
これらはみな、萩尾望都や大島弓子などの作品にある謎めいたほのめかしや、わかりきれないけど「わかる」と思わされてしまうモノローグの魅力にとても近いのではないか。漫画家が絵と言葉を組
Posted by ブクログ
女性が小説を書くためには、「年収500ポンドと自分ひとりの部屋」を持たねばならない、という主張をどう受け止めたらよいか、終始迷いながら読み終えました。
訳者の解説によれば、年収500ポンドはおよそ年収500万円と読みかえて差し支えないらしい。
年収500万円相当の労働とは、どんな仕事であれかなりの時間を必要とするだろうし、時間を必要としないなら、何かしらの運の良さか才能に恵まれていなくてはならないのでは、と2023年の日本にいる私は、1929年のイギリスにいるウルフに言いたくなってしまう。(ちなみに、この作品の架空の語り手であるメアリーは、年収500ポンドを親戚の遺産から得ている設定になって
Posted by ブクログ
「戦争を阻止するためにはどうしたらよいか?」と問う手紙に対し、〈教育のある男性の娘〉という立場から回答する体裁のエッセイ。どうやら『自分ひとりの部屋』の続編に当たるらしいが、わたしはそれを未読の状態で読み始め、そんなことを気にせず読み終えた。
著者は手紙の問いに、小説や詩歌、伝記、統計情報を参照、引用しながら答えていく。時には〈教育のある男性〉の協会、またある時には〈職業に就いている女性〉の協会に1ギニー(約一万円だそうだ)を寄付するか否か、それはどういった理由によってかを回答するのだが、それを検討する真摯な姿勢には頭が下がる思いだ。
これは第二次世界大戦が起こる直前に書かれたものだが、