作品一覧 2024/04/03更新 母の友2022年04月 特集「幼い子と共に生きるヒント」 試し読み フォロー 母の友2022年05月 特集「暮らしに役立つ科学のはなし」 試し読み フォロー 母の友2022年06月 特集「気になるみんなの24時間」 試し読み フォロー 母の友2022年07月 特集「涼しく楽しく! 夏をのりきる」 試し読み フォロー 母の友2022年08月 特集「どうもおかしい……天気が気になる!」 試し読み フォロー 母の友2022年09月 特集「旅する絵本」 試し読み フォロー 母の友2022年10月 特集「完璧な親じゃなくていい」 試し読み フォロー 母の友2022年11月 特別企画「こどもに聞かせる一日一話」 試し読み フォロー 母の友2022年12月 特集「『推し』と生活」 試し読み フォロー 母の友2023年1月 特集「伝えたいことば、伝わることば」 試し読み フォロー 母の友2023年2月 特集「これからどうなる? 子どもとお金」 試し読み フォロー 母の友2023年3月 特集「守れているかな 子どもの権利」 試し読み フォロー 母の友2023年4月 特集「わたしを大事にするヒント」 試し読み フォロー 母の友2023年5月 特集「絵本はきっともっとおもしろい」 試し読み フォロー 母の友2023年6月 特集「放っておかないで、自分の心身(からだ)」 試し読み フォロー 母の友2023年7月 特集「自然にふれる喜び」 試し読み フォロー 母の友2023年8月 特集「いま、読みたい本」 試し読み フォロー 母の友2023年9月 特集「母もみんなも息がしやすい世界」 試し読み フォロー 母の友2023年10月 特集「炭水化物、気になりません?」 試し読み フォロー 母の友2023年11月 特別企画「こどもに聞かせる一日一話」 試し読み フォロー 母の友2023年12月 特集「“声”が聞きたい」 試し読み フォロー 母の友2024年1月 特集「笑っていきましょう」 試し読み フォロー 母の友2024年2月 特集「きょうだいとか、ひとりっことか」 試し読み フォロー 母の友2024年3月 特集「なんで忘れちゃうんだろう?」 試し読み フォロー 母の友2024年4月 特集「子育てを“たのしむ”」 試し読み フォロー 母の友2024年5月 特集「絵本と出あう」 NEW 試し読み フォロー 1~26件目 / 26件<<<1・・・・・・・・・>>> 母の友の作品をすべて見る
ユーザーレビュー 母の友2023年9月 特集「母もみんなも息がしやすい世界」 母の友 人は柔らかくて弱い存在だから、息がしやすい場所をもちたい。(河合香織さんと阿比留久美さんの言葉より) 私にとってのその場所は「母の友」になりつつある。 小説を読むだけでは辿り着けない、 様々な方々のエッセイと出会えるのがよい。 この雑誌を読んでいると、 息ができている感覚があって、 「あ、私呼吸...続きを読む止まってたのか」となる。 Posted by ブクログ 母の友2023年6月 特集「放っておかないで、自分の心身(からだ)」 母の友 心を亡くしたささくれた身体に生きた言葉が染み込んでくる。 本書で執筆してくれている方々はみんな優しい。 ほんとにほどよい距離感のともだちって感じ。 自分の時間を取り戻すお伴。 Posted by ブクログ 母の友2023年11月 特別企画「こどもに聞かせる一日一話」 母の友 特別企画の前に一つだけ。 「絵本作家鼎談 ガンバートル×ボロルマー×津田紀子(後編) 違いから生まれる絵本の種」 一年間のうち夏の間の二か月はモンゴルに帰る、ガンバートルさんとボロルマーさんは、そこで日本とは全然異なる世界を再体感して、絵本からは離れた『生きる』ということを考えることで、また日...続きを読む本に来たときに、絵本創作の新たな糧になることや、モンゴルでの絵本の印象がアート的な難しいものであることから、絵本は、日本のような子どものために存在する楽しいものなんだということを、これから、もっと広めていきたいという思いに、心を打たれました。 そして特別企画、 『こどもに聞かせる一日一話』です。 私にとって初めてのこの企画、実際に見てみると、本当に30話入ってる! しかも見開き二ページずつとはいえ、絵もしっかりあり、お話の種類も作家もバラエティに富んでいて、これさえあれば、お子さんへの読み聞かせにも困らない優れものです。 また読み聞かせについて、別に順番通りにすることはありませんし、続けていくうちに、子どもにとって、お気に入りのお話がそれぞれ異なってきそうなのも、面白いですし、大人が読んでも感銘を受けるものがあったりと、それぞれに楽しみが見出せる良さもあると感じました。 そして、今回新たな試みとしまして、全30話それぞれの、ひと言レビューに挑戦したいと思います。 短くスパッと切れ味の良いレビューが苦手な私にとって、どうなることやら(^_^; ちなみに作家の表記について、一人だけ書いてあるのは、文も絵もその人が担当しており、二人書いてあるのは、最初が文、その次が絵の担当です。 また、作家名の後に都道府県の表記があるお話は、読者による投稿原稿になります。 1.「かっぱのおもち」 乾栄里子 西村敏雄 リズミカルな台詞に乗せられて、最後は前向きな気持ちになれたね。 2.「ぼうし ぬぎません!」 まつださおり(京都府) 花山かずみ 素朴な絵柄と女心の繊細さが見事に噛み合った。 3.「ナッツとクリームパン」 ハトホタテ 自らの望みを自らの特技で叶えられる嬉しさといったら。 4.「やんちゃなともだち モンゴルのお話」 イチンノロブ・ガンバートル バーサンスレン・ボロルマー 津田紀子訳 そのやんちゃな気持ちも自分事で捉えると、きっと実感できるよ。 5.「カエルのおじさん おおいそがし」 出久根育 子だくさんのユーモラスな中に於いても変わらぬ家族愛の素晴らしさ。 6.「ふわふわのところ」 鹿又広祐 鹿又きょうこ 聞けばきっと眠りたくなる、詩的で夢見心地な文も素敵。 7.「わにのカレーやさん」 くどうれいん 日隈みさき コックさんは日頃、こうしたジレンマと闘っているのかも!? 8.「歌が大好きツバメちゃん」 杉田比呂美 そのポップな絵も温かい、子どもの成長を見守る眼差し。 9.「ばあさんのポップコーン」 死後くん ばあさんと鳩の噛み合わないやり取りが、可笑しくもグッとくる、それぞれのやさしさ。 10.「こんちゅう会議」 垂石眞子 昆虫の哀愁漂う愚痴を聞いている内に、その印象も変わる? 11.「まさひろ君と水筒」 牧野伊三夫 子どもの物への思いは、まるで動物たちへのそれに感じられた。 12.「にぎやかなふすま」 長田結花 どんな子どもにも素晴らしいところはあるということ。 13.「パーティーにいかなくちゃ!」 柴田聡子 unpis ピザの具材をオシャレに着飾った表現も楽しい、ドタバタ劇。 14.「魚母さん 宮古島の昔話」 頭木弘樹 再話 伊野孝行 見えないところで見守ってくれているのが、なおさら切ない。 15.「ちいさいこえのエビ」 山崎ナオコーラ ちえちひろ どんな個性もその人を肯定してくれていることを、やさしく教えてくれる。 16.「おばけのハンカチ」 乗松葉子 佐々木未来 おばけにも色々いることから知る多様性。 17.「タヌキのどろだんご」 藤重ヒカル こんな子ダヌキたちがいたって、いいよね。 18.「つぎの、つぎ」 折坂悠太 しんよんひ 次の次ではない、今、行動しなければならないときだってある。 19.「まてまて カサ」 おくやまゆか 黄色いカサが素敵な物に変わるのは、人のために行動することの素晴らしさの具現化。 20.「ほしのこ じょーじぃ」 阿部結 現実的な女の子にもしっかりと向き合える、ほしのこの人間性(?)がすごい。 21.「おじいさんのピカピカおにぎり」 ねもときょうこ お腹がペコペコの時の塩おにぎりの美味しさに、思わず食べたくなる!? 22.「おちば大会」 飯塚花(群馬県) 平野恵理子 大切なのは順位付けではなく、皆それぞれに一等賞があるということ。 23.「ひかりのしっぽ と かげのしっぽ」 志人 鬼頭祈 日本画と幻想的な和の言葉遊びが紡ぎ出す、この世は光と闇が共存している。 24.「たからさがし」 藤原あずみ(長野県) アヤ井アキコ 郷土愛も素敵な、自然の恵みの素晴らしさ。 25.「さいごの秋」 中村文 山口洋佑 季節が終わることは、こんなに素晴らしくも儚いものであることを教えてくれた。 26.「オオカミと森のむし風呂 リトアニアの昔話」 八百坂洋子 再話 植垣歩子 一見残酷なようでも、彼のしたことを思えば・・・。 27.「大きな月の夜のこと」 森洋子 月の魔力は、その絵とともに、素敵な発想の転換をもたらしてくれる。 28.「風ばあさん」 林原玉枝 山村浩二 その懐の深さに、共通したものを感じさせられた、風とおばあさん。 29.「エナガさんの子育て」 中島京子 東郷なりさ エナガさんのそれは、人間にも通じるコミュニティが素晴らしい。 30.「はなさか ゆたんぽ」 おのみつこ(埼玉県) 浜野史 人も動物も皆温かい気持ちになって、幸せいっぱい。 更に、大人にも特別企画が! 大人が自分で読む小説 「クイーン・トキコの大切な日」 古谷田奈月 子どもの成長の過程に於いて、やがて訪れる、子どもの精神的自立と、母が子どもを想う気持ちとのギャップ感は、それぞれの個の存在が異なることから当然だとは思いながらも、やり切れなさもある、このもどかしさに対して、改めて向き合う為に大切なのは、母も一人の人間であることと同時に、相手の気持ちも立てることだと痛感し、それを上手い形でやり続ける大変さは、私には計り知れないものがあるが、少なくとも、これを読んで「ああ分かる!」と共感出来る方も、きっといるだろうと思わせた、ドライな感覚も生々しい、母への応援歌。 Posted by ブクログ 母の友2023年8月 特集「いま、読みたい本」 母の友 色んな人の、本との関わり方をみられて面白かった。同じ本を繰り返し読む、読む時間がなくても積読を買い続けるなど。 そして、なかなか本を読む時間がないという人も多く、親近感が湧いた。 本を開いて初っ端の引用は、 管啓次郎さんの『本は読めないものだから心配するな』でした。 選書も興味深く、読みたい本が...続きを読むまた増えました。 Posted by ブクログ 母の友2023年9月 特集「母もみんなも息がしやすい世界」 母の友 創刊70周年記念特集 『母もみんなも息がしやすい世界』 70周年記念ということで、様々な視点から眺めた内容に心が軽くなり、様々な見方を教えてくれた特集でした。 長島有里枝さん×塩川いづみさん 「ケアする人のケア、は」 ケアと聞くだけで、とても難しい印象を持ったが、「ケアの学校」という展示で...続きを読む、長島さん本人が『いる』こと。ただそこにいるだけでもいいことに、ホッとするものを感じただけではなく、 『自分がいい状態になることだけがケアではなくて、相互関係なんだ』という、私もいて、あなたもいるということの大切さを、改めて噛み締める。 河合香織さんの 「母は死ねない、のか。自由のほうへ」 「ふつう」の呪いを解く鍵は、「母として」どうか? と考える前に『私として』どうか? を考えること。母であっても私は確実に存在している。 そして、改めて見直したい 『人ってもっと弱くて、やわらかい存在』。 柚木沙弥郎さんの「新しい空気を吸うために」 染色家、画家、絵本作家として、百歳の今も挑戦し続けている、柚木さんの言葉、 『つらい思いは実は自分の中、内側にある』ということを認識すると、明らかに諦める、そうか、自分の中にあるのなら仕方ないな。そうすると、つらさの形が変わってくるということに、まだ完全に自分の物に出来ないもどかしさがあるものの、少し肩の荷が下りた気がした。 阿比留久美さんの「母とみんなの居場所」 日本で暮らす息苦しさの要因の一つ、『生き方の規範が強いこと』に肯けるものがあり、それは、今や世界で夫婦別姓が認められていない国は、日本だけという事実からも感じさせられた。 森山至貴さんの 「『子どもがかわいそう』母を閉じこめる『ずるい言葉』に立ち向かう」 知らなかったから。悪気はなかったから。だから、人を傷つけていいのか? 知る努力の必要性を痛感させられながら、言葉の大切さも実感。 『人を閉じこめるのも言葉ですが、人をつなげることができるのも言葉』 それは、子の育ちを担うのは母だけではなく、その子と出会うみんなの責任であることにもつながっている。 小原一真さんの「ウクライナの母たち。あるいは『友』であること」 『属性の先にある、多様な一人一人の姿を想像することを諦めないこと。そのために、属性を超えたところで他者とつながりを保つことも大事』 それは、ウクライナ北部に位置する、チェルノブイリ原発の取材を何度もするうちに、多くの友人が出来た、小原さんの「友達が戦争に直面することがあるなんて思ってもみなかった」という思いに感じ取れるものがあったからこそ、私の中にも、すっと入ってくるものがあり、ロマ民族のことも知ることが出来て良かったと思う。 ここからは、気になったコーナーを。 「読んであげるお話のページ」 こちらも創刊70周年記念ということで、1963年6月号に掲載された、『ぐりとぐら』の元となった「たまご」が収録されており、大村(山脇)百合子さんの絵も、また違った魅力があって楽しめます。 宇野碧さんの「わたしのストーリー」 数年前まで、生理前になると理不尽なことで怒り、理不尽な行動を取ることがよくあった、宇野さんの、その当時の話だが、そこで見られたのは、たとえ本人の辛さは分からなくても、少しでも分かろうとする気持ちが行動に表れていた、夫と息子の姿勢に心打たれ、「アイスの実」も思わず泣き笑いしてしまいそうなくらい、感動的だった。 小林エリカさんの「母の冒険」 「で、いくら稼げるの?」という、この台詞だけで辛いものを感じさせるのは、自分のやりたいことを、その価値を、他人に決めつけられることの心苦しさや尊厳の問題でもあることもそうだが、そうした発想でしか、自らの価値を見出せない、発言者が最も苦しいということにも納得の思いであった。というか、見えるものだけで全てを決めつけるのは、もうやめようよ。人間は見えないものも心の拠り所にしているのだから。 小川たまかさんの「自由のほうへ行くために」 1980年生まれの小川さんは、所謂『氷河期世代』の女性であり、20代の新卒の頃には、政治家たちがこぞって『自己責任』を唱えていた時代だったそうで、その根拠の一つと思いたくはないが、 『あの若者が他国で人質となって残酷な殺され方をしたのに、国内には悼むどころか当然の報いだという雰囲気すらあった』 『これから社会に出る世代に向けて、国に“迷惑”をかけたらこうなるのだと思わせるのに、あれ以上のことがあっただろうか』 なんて、当時も嫌な印象を持っていたが、改めて、また思い返すと言いようのない怒りが込み上げてきて、どう考えてみても、人質とされた方より、人質にした方が明らかに悪いと思うし、そもそも自己責任取る以前に、命落としてるんですよ。残された人達の気持ちとか想像出来ないのかなって、それが、たとえ私とは関係ない赤の他人だとしても、こういうのって凄く頭に来る。悔しくてならない。 少し話が逸れたが、私が今回の小川さんの連載で勉強になったというか、人を知る上で大切だと思ったことが、他の世代の気持ちを知ることであり、それは、昨年、元首相を銃撃した男が1980年生まれで、その世代は連帯の方法を学ばず、社会運動にも心の距離があり、彼は個人の『自己責任』で、単独で行動したという件からも感じ取れて、勿論、犯罪はいけないことだとは思うが、もしかしたら、そこに至った過程の一つと知ることで、社会のあり方を考え直し、問い質すきっかけになるのかもしれない。そんな気付きが、私には大きかった。 そして、小川さんの下の世代に対する思いは、気軽に連帯して、古い慣習を、意地悪な大人を、蹴っ飛ばしてほしいと願いながら、私にできるのは、下の世代を邪魔しないことぐらいだと思うこともあるといった言葉に、私は、小川さんも出来るのではなんて思ったりもしたが、やはり、その世代の焦燥感と諦観は、同世代でなければ実感として湧かないものもあるのだろうと感じたし、しかも小川さんは、愚痴っぽくてごめんと謝っており、それが私には、『点子ちゃんとアントン』を書いた、『エーリヒ・ケストナー』の真摯な願いを思い起こさせて、こうした時に、小川さんには何と声をかけてあげればいいのか、分からなくなってしまう。しかし、それでも考え続けてみることが大事なんだと思いたい。 改めまして、「母の友」創刊70周年、おめでとうございます。 私はまだまだ、今年から読み始めたひよっこですが、こうした様々な視点から、人を慮る気持ちを呼び起こさせてくれる雑誌の存在は、いつの世の中に於いても絶対に必要だと思うので、ぜひ、これからも長いこと続けていって、母も子どももみんなも、ほっとひと息つける居場所であることを願っております。 Posted by ブクログ 母の友のレビューをもっと見る