目標や夢が達成できる!1年・1ヵ月・1週間・1日の時間術
著:吉武 麻子
冒頭に、時間を有効につかって、充実した人生を送ろうとあります。
そして、大事なことは、納得感、自分でやりきったという経験を何よりも大事にしてほしい、とあります。
分解時間術で、まずは行動の一歩。そして行動の継続で、目標や夢を叶え、人生を豊かにしていきましょう。
・時間管理は学校で教えていないから、自己流となるのは、当たりまえ。本書で、時間の使い方を見直しましょう
内容はオーソドックスです。安心感がありました。
■目標の立て方
・目標を達成するために必要な3つの要素
①達成したくて仕方がない目標
②実行可能な計画:短期だけではなく、中期的視点、長期的視点でもチェックしていく必要があり
③未来を変える今すぐの行動
・PDCAサイクルを回せ。Plan To Check Action
・行動計画はきちきちに立ててはいけない。8割程度の精度でよい
・タスクの粒度、こまかさはほどほどに、細かすぎても、粗すぎてもいけない
・目標も時間もタスクも分解していくことがカギ
・目標を、長期、中期、短期に分解する
・期限は、3~5年、1年、3か月、1カ月、1週間、1日
■1年目標
・目標を立てる前に、どう生きたいのかをまず自由に考えて、それをできれば、ノート等に書き出してみる
・ビジョン:価値観、長期目標:得たい結果、を書き出す
・つたない言葉でも、書き出して、視覚化したものと、頭の中にあるだけだと、雲泥の差が生まれる
・長期目標のわな
①新年の目標は9割わすれる
②1年でできることを過大評価する
③行動すれば、目標は変動する ⇒ 目標や計画を柔軟に修正して、着実に前に進めるように余白を残す
④後回しにしてしまう
⑤時代は待ってくれない ⇒ 世の中は急激に変化している
■3か月目標
・1年の目標を3か月×4に分ける
⇒タスクを想定しやすく、スケジュールに組込みやすくする
⇒理由1:今すぐ取り組めるタスクに棚卸する
⇒理由2:持ち時間を現実に把握する:時間を見積る
・決断したあとは、出した決断を正解にすべく、行動するのみ
・目標を達成させるための無理のない一歩を、ベイビーステップという
ベイビーステップを積み重ねていくためには、3か月目標がキモとなる
・やってみてうまくいかなかったことは、失敗ではない。何もしないでいることこそが失敗
・1年という期間の妥当性
自分の努力ではどうしようもないもの⇒コントロールができない
自分の努力次第で左右される自己責任のもの⇒コントロールできる
■1カ月目標
・行動目標に分解する ⇒ガントチャートを使う
・何はともあれ、睡眠時間を最優先で確保する
・SMARTの法則
S:Specific 具体性 目標は具体的か?
M:Measurable 測定可能性 数字で達成度を測れるか?
A:Achievable 達成可能性 達成可能か?
R:Relevant 関連性 目標達成が自分の利益につながるか?
T:Time-bound 明確な期限 期限が設定されているか?
■1週間、1日の目標
・タスクは1週間単位で管理する ⇒ 52週
・優先度の高いタスクを週の前半で終わらせる
・緊急度は低いが、重要なタスクに前倒しで取り組む ⇒ 事前にその時間をブロックしてスケジュールする
一番重要なものは、「緊急ではないが、重要である」もの
・実行可能な計画を立てるためには
①時間の記録(ログ)をとる
②時間見積を行う
③バッファ:余白の時間を予定する
・To Do 管理(期限がない) ではなく、タスク管理(期限をもつ)で管理する
・マルチタスクではなく、シングルタスクで
・タスクを細分化する⇒分割すればやるべきことが明確になり、迷いなく集中ができる
・3分で終わるならその場で実行、3分より時間がかかるなら、いったんメモして、いつやるかを後で考える
■うまくいかないときは
・目標の立て方
⇒本当に達成すべき目標ですか?
⇒タスクがうまく分解できていますか?
・時間の使い方
⇒事前の見積もりと大きくずれはありませんか?
⇒バッフアを十分確保できていますか?
・行動の仕方
⇒期限を守る環境を自分で整えていますか?
・習慣化のポイント:慌てず、小さな行動に1つずつ取り組んでいますか?
すでに習慣化されている行動とセットにするとやりやすい
・自分の期待をさげる
①できたことに目を向ける
②現実的な目標を設定して達成する体験を重ねる
③睡眠、運動、食事の時間をしっかりと確保する
■計画のふりかえり
・1日の振り返り:夜寝る前
・1週間の振り返り:日曜日の夜
今週のタスクが計画通りに進んだのか
次週に取り組むタスクがどこまでかを確認する
・1カ月ごとの振り返り
自分と向き合う時間を月に1回、2時間ほど確保する
・振り返りの3つの項目
①成果
②改善点
③手放したこと、手放すこと
・手放すことで時間を生む
捨てる
任せる
緩める
・あなたがやるべきタスクですか?
気づく
認める
手放す
■手帳の使い方
・アナログ(手帳、ノート等)で書き出す
⇒記憶に残りやすい
⇒書きながら整理できる
・アナログの中で、とくに、手帳がおすすめ
・月間ブロックタイプ+ウィークリーバーチカルタイプ
・鳥の目、虫の目で、24時間をどうつかっているのかをひと目でわかるようにする
・手帳はつかいこなさなくていい ⇒ 実行可能な行動計画が立てることが目標
・デジタルのいいところ
①アラーム
②タスク管理ができる
③いつでも、どこでも確認できる
④スケジュールをチームで共有できる
⑤持ち運べる
■結論
結果を出せる人、出せない人の違い
→ 途中であきらめるか、あきらめないのか
→ つまり、続けられるかどうかです
目次
はじめに
第1章 目標達成は計画が8割
1 時間管理は自己流がほとんど
2 目標達成するために必要な3つの要素
3 目標を立てても達成できない3つの理由
4 目標達成は「DO」ではなく「PLAN」で決まる
5 「大」から「小」への分解計画術で目標は達成できる!
第2章 1年目標の分解計画術(1年目標→3カ月目標)
1 目標を立てる前に時間の土台を整える
2 1年で成し遂げたい目標を設定する
3 長期目標の5つのワナ
4 「1年目標」を4つの「3カ月目標」に分解する
5 「決める」を決める
6 分解苦手さんにオススメ! タイプ別目標設定法
第3章 1カ月目標に分解する (3カ月目標→1カ月目標)
1 3カ月ガントチャートで3カ月の時間を見える化する
2 3カ月目標から1カ月目標に分解する
3 タスクも「大」から「中」へ分解する
第4章 1週間・1日の目標に分解する(1カ月目標→1週間・1日目標)
1 1カ月目標から1週間の目標へ分解する
2 実行可能な計画への3ステップ
3 タスク管理で目標達成率を上げる
4 時間に追われない優先順位の付け方
第5章 計画が思うように進んでいないときは
1 「目標」「時間」「行動」の3つの視点で原因を探る
2 「時間がない」の本当の理由
3 行動し続けるための3つのポイント
4 「やりたい」ではなく「やる」にセットする
5 「達成したくて仕方がない」気持ちの源泉を掘り起こそう!
第6章 計画を振り返る
1 振り返りの時間をスケジューリング
2 振り返りの3つの項目
3 手放すことで時間を生み出す
第7章 目標達成に効果的な手帳の使い方
1 手帳の目的
2 デジタルとの併用でさらに行動促進
3 これからの手帳の選び方
4 手帳でタイムコーディネートを実践する
おわりに
ISBN:9784761276942
出版社:かんき出版
判型:4-6
ページ数:256ページ
定価:1500円(本体)
2023年10月02日第1刷発行
2023年11月20日第4刷発行