山田風太郎の作品一覧
「山田風太郎」の「八犬伝【上下合本版】」「バジリスク~甲賀忍法帖~」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
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「山田風太郎」の「八犬伝【上下合本版】」「バジリスク~甲賀忍法帖~」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
東京医科大学卒。1947年『達磨峠の事件』でデビュー。ミステリー小説、時代小説などの分野で数えきれないほどの作品をてがける。1958年発表の『甲賀忍法帖』から開始されたいわゆる「忍法帖」モノは空前の大ヒットとなり、人気作家の一人となる。『魔界転生』をはじめ多くの作品が映画・テレビドラマ、舞台化されている。
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Posted by ブクログ
やはり『風太郎八犬伝』最高! 歌舞伎舞台の奈落で、馬琴と鶴屋南北が対峙するシーン、虚実論争の面白いこと面白いこと。「虚の世界」の方は、やはり次々と犬士が現れてくる上巻と比べるとやや落ちるものの、犬江親兵衛再登場のシーンの驚きや親兵衛のキャラクターが楽しさがたまらん。そして馬琴の完全主義の凄まじさよ!登場人物の人生構築、物語の緻密な構成、伏線回収の執念! 登場人物たちの善悪の清算。よくぞそこまで丹念に描けることよ。 逃げる扇谷定正を追う犬山道節の足を止めさせた河鯉父子のかごを取り巻く青い炎の正体が分かったところで「うひゃあ!」言うたわw そして最終、語る盲目の馬琴と懸命に筆記するお路の姿に落涙。
Posted by ブクログ
映画公開前に予習しておこうと(なんせ忘れているからね)、平成元年の文庫本(よくぞ置いておいたものだ)を引っ張り出して再読。馬琴の手による『八犬伝』の部分を「虚の世界」、それを執筆する馬琴と物語の筋をきかされる葛飾北斎とのやりとり等を「実の世界」として交互に配置。面白いのなんのって! 馬琴と北斎の人物造形、やりとりの楽しいこと楽しいこと。こちらの方が面白いかと思いきや、八犬士達の因縁の絡み具合出逢い、八犬士達が窮地に立たされ、それを逃れていく筋の展開、こちらは馬琴の構想によるのだろうが(たぶん。原作読んでいないから定かではない)めためた面白い! 多分原作では長々とあれこれ微に入り細を穿って描いて
Posted by ブクログ
はぁ、ものすごいものを読んだ。
今、胸の中に何かが次々と湧き出していて、破裂せんばかりの風船さながら胸がパンッパンに膨れ上がっているのに、この感情を表現できない。これは、なんと言うのだろう、充足感? いやどんな言葉にも当てはまらない。言葉が陳腐すぎて狭すぎて、どの言葉にも収まらない。
下巻でも、「虚の世界」と「実の世界」が交互に進んでいくのですが、最後の章で両世界が冥合いたします。鬼気迫るラストは、これは作中で使われている言葉ですが、まさしく〈神秘荘厳〉としか言えません。なんと苦しい人生か。
馬琴さんの墓前で、お疲れさまでしたと何時間でも手を合わせたい、そんな気持ちです。絶対滝沢家の人間
Posted by ブクログ
今年の夏は暑かった。尤も私には敬愛する作家の山田風太郎の「戦中派」シリーズの日記をついに読み始めた夏として刻まれるかもしれない。
本来は「戦中派虫けら日記」から読み始めるべきかもしれないが、編集者外題によると、生前風太郎が確固たる意思を持って出版した唯一の日記と言うことなので、本作から読み始めるのも良しとするべきかもしれない。ホントは「虫けら日記」がどこに埋もれているのか発見できなかったのだが笑
「不戦日記」は、まだ何者でもなかった山田風太郎(誠也)が、終戦の年一年間に何を見て何を感じたのかが、冷徹な観察眼と自らの深い思索を通して克明に記されており、読んでいてなんともヒリヒリとする感じと、