作品一覧

  • 奇妙な家についての注意喚起
    3.9
    1巻1,925円 (税込)
    この本は、作家である私、夢見里龍が収集した「奇妙な構造をした家の体験談」を小説の形に書きおこしたものです。発端は小説投稿サイト上のエッセイでした。「生活をするのに不便はない。欠陥住宅というわけでもない。でも、明らかに奇妙な家なんです」それは〈排水口がすべての部屋にある家〉に住む主婦の投稿でした。以来、私はネットで見つけた奇妙な家群を「ひらく家」と名づけ、親交の深かった読者のヤモリさんと考察を語らうようになりました。ネット上の記述なので、全てはフィクション。そう考えていたんです。でも、ある体験をして気づきました。これらの家は本当に存在すると。私は本書を通じてみなさんに警戒を促します。あなたは今、「ひらく家」に住んでいませんか?
  • 後宮の死化粧妃 ワケあり妖妃と奇人官吏の暗黒検視事件簿【電子書店共通特典SS付】
    -
    1巻1,430円 (税込)
    「屍は語るよ」 先帝の死後、斎の後宮では物騒な殺人事件が頻発していた。 事件の真相を探るべく、後宮丞の絳(コウ)は屍をよみがえらせるという妖妃を訪ねる。 妖妃の名は綏(スイ)紫蓮(シレン)。先帝の娘であり、後宮の死化粧師である。 彼女の本領は崩れた屍を復元し、最も美しい姿で葬ることだ。 絳は紫蓮に被害者の屍の検視を依頼する。すると事件の裏には絶えず、「男尊女卑」「身分差別」「家庭内暴力」といった不条理な悲劇が存在していた。 そして事件を解決していく過程で紫蓮と絳は、宮廷最大の謎である先帝の死の闇に辿り着くのであった──。
  • 後宮の女官占い師は心を読んで謎を解く
    -
    1巻1,430円 (税込)
    後宮の女官として働きながら占い師をしている易妙。ある日、妃妾たちに占いを披露していると、見目麗しい男から「俺の素性を当てられたら大月餅をやる」と持ちかけられ、第一皇子の命累紳であることを言い当てる。大好きな大月餅を受け取った妙が帰り支度をしていると、先日占った妃妾の縊死した報せが入る。すぐさま現場に駆けつけた妙は自害ではなく殺害されたことを見抜き、持ち前の《推理力》と《心理》で事件を解決に導くのだが、数日後、彼女の活躍の一部始終を見ていた累紳から「俺と組まないか。俺は、あんたが欲しい」と提案されることに。累紳が妙を欲しがる狙いとは……!?
  • その不動産、条件憑き
    -
    1巻924円 (税込)
    条件つきの賃貸物件あります――オカルト雑誌月刊「カクリヨ」編集部に所属する柏城鈴が、記事のネタ探しをしていたとき、奇妙な不動産の広告を見つけた。物件ごとに設けられた数々の条件。広告主の不動産屋に連絡を取った鈴は「玄関のドアの敷居を踏まないでください」という条件の日本橋兜町の中古マンションに住むことにする……が、あえて玄関の敷居を踏みつけると、なぜか不思議な現象が起きる!?  真相を繙いていくと、どうやらいわくつきの土地のようで……。 雑誌編集者×不動産屋のコンビが贈る、民俗学ミステリー。
  • 後宮見鬼の嫁入り
    4.0
    「お前を、千年待っていた」 不遇な少女と冷酷非道な神。 時を超えて孤独な魂が繋がる、奇跡の後宮シンデレラストーリー! 【あらすじ】 とある時代の〈奉〉。異能一族の名家に生まれた令冥(レイメイ)は、能力をもたないことで母から虐げられて育った。ある日、生贄として嫁入りを命じられる。無情にも相手は、国を滅ぼす霊力をもつ冷酷非道な神・神喰(カミジキ)。だが──「お前を、千年待っていた」。なぜか、抱き締められ…? その夜、母が殺され、令冥に死者の記憶がみえる〈見鬼〉の異能が覚醒する。そんな彼女の力を見込んだ皇帝から依頼が舞いこむが……。 事件の真相を見るため、神と共に呪われた後宮へ。全ての謎を解き明かす時、千年の時を超えて孤独な魂が繋がる──。 著者について ●夢見里 龍 第26回電撃小説大賞で最終選考作となった『死者殺しのメメント=モリア』を改稿しデビュー。
  • 後宮食医の薬膳帖 1 廃姫は毒を喰らいて薬となす
    5.0
    1~2巻748~792円 (税込)
    帝国・剋(コク)に蔓延る奇病を治せるのは、白澤の一族最後の末裔・蔡慧玲(ツァイフェイリン)だけだった……。 ある条件と引き換えに【後宮の食医】となった慧玲は、その才を持って奇病に立ち向かう!! 特異なる食医は“毒をもって、毒を制す” 中華後宮×薬膳ファンタジー開幕
  • 後宮食医の薬膳帖 廃姫は毒を喰らいて薬となす
    4.1
    1~4巻715~836円 (税込)
    暴虐な先帝の死後、帝国・剋の後宮は毒疫に覆われた。毒疫を唯一治療できるのは、特別な食医・慧玲。あらゆる毒を解す白澤一族最後の末裔であり、先帝の廃姫だった。 処刑を免れる代わりに、慧玲は後宮食医として、貴妃達の治療を命じられる。鱗が生える側妃、脚に梅の花が咲く妃嬪……先帝の呪いと恐れられ、典医さえも匙を投げる奇病を次々と治していき――。 だが、謎めいた美貌の風水師・鴆との出会いから、慧玲は不審な最期を遂げた父の死の真相に迫ることに。 ◆◆◆登場人物◆◆◆ 【慧玲(フェイリン)】 暴虐を尽くした先帝の廃姫であり、毒を熟知する白澤一族の叡智を受け継ぐ最後の末裔。助命と引き換えに、皇帝から毒疫の治療を命じられる。 【鴆(ヂェン)】 怪しげな翳をもつ美貌の青年。宮廷で活躍する風水師だが、その正体は毒を操る暗殺者。毒の効かない慧玲を気に入り、なにかと揺さぶりをかけてくる。
  • 死者殺しのメメント・モリア
    4.5
    1巻715円 (税込)
     死は平等である。富める者にも貧しき者にも。だが時に異形となる哀れな魂があり、それを葬る少女がいた。  モリア=メメント。かつて術師の血を継ぐ王族の姫だった娘。特別な力をもち、今は刻渡りの死神シヤンとともに、あるものを捜して旅をしていた。  シヤンのもつテンプス・フギトの時計に導かれ、あらゆる時と場に彼らは出向く。現代ニューヨーク、17世紀パリ、時代と場所が変わっても、そこには必ず、死してなお悪夢を見続ける悲しい亡霊たちがいた――。  死は等しく安らかに――祈りをこめてモリアは死者を葬る。永遠を生きる時の旅人がつむぐ、祈りと葬送の幻想譚。 【登場人物】 ◆モリア=メメント  青い喪服を着た美少女。術師の血をひく王家の娘だったが、過酷な運命にもまれ、死神と契約をして永遠の命を得る。あるものを探すため、死者を弔いながら旅をする。 ◆シヤン=ラウエレウム  美形の死神。「時」をつかさどり、テンプス・フギトの懐中時計を操って時空を移動する。強大な力を持つ存在だが、モリアの従者に。人間を哀れみ、時に面白がっている。
  • 後宮食医の薬膳帖【分冊版】 1
    無料あり
    -
    1~22巻0~88円 (税込)
    帝国・剋(コク)に蔓延る奇病を治せるのは、白澤の一族最後の末裔・蔡慧玲(ツァイフェイリン)だけだった……。 ある条件と引き換えに【後宮の食医】となった慧玲は、その才を持って奇病に立ち向かう!! 特異なる食医は“毒をもって、毒を制す” 中華後宮×薬膳ファンタジー開幕 分冊版第1弾。 ※本作品は単行本を分割したもので、本編内容は同一のものとなります。重複購入にご注意ください。

ユーザーレビュー

  • 奇妙な家についての注意喚起

    Posted by ブクログ

    こっっっっっっっわ( ; ; )
    これが物凄く怖いか、冷静に読めるかはひとによって大きく異なりそうではある。
    ただ、私は昔観た『残穢』(映画のほう)でしっかりトラウマ形成されたタイプなので、似た感覚を覚えた。
    (本書でも原作のほうの『残穢』に一瞬触れられていましたね)

    家というものは、最も落ち着ける場所であり最もプライベートな場所であるという認識があるので、その家に裏切られるような話を怖いと感じるのかもしれない。これもまた「箱」の中にいる者であるゆえの恐怖なのだろうか。
    あるいは我が家では私が子どもの頃から、夜中、私の部屋を出たところにあるダイニングを、玄関方面からリビング方面にひとのよう

    0
    2025年09月28日
  • 奇妙な家についての注意喚起

    Posted by ブクログ

    物語だと思っていたら実話??
    奇妙な家を建てている建築家ではないかと思われる怪異を考察する女性と作家自身が考察を重ねながらやがてホンモノの怪異と遭遇していくはなし。
    モキュメンタリー系は読み尽くしてる気もしてたけどけっこう当たりで面白かった!!
    三津田信三先生のはなしと似ていたので余計面白かったのかも。
    家って安心できる場所のはずだけど、汚くしてたら護ってくれないって小野不由美先生の本にあったの思い出した。
    今、変な音を出しながらマンション通路を歩いていったやつがいる。たぶん孤独死したひとの家に住んでいるやつだと思う。
    ねー家って本当に安心できる??

    0
    2025年09月13日
  • 奇妙な家についての注意喚起

    Posted by ブクログ

    カクヨム発なので調べれば前半だけはお試しで読める。
    最近人気のホラー小説の主要なエッセンスがまんべんなく入っている。
    具体的にいうなら三津田信三と背筋と芦花公園(敬称略)がバランス良く配分されている感じ。

    こう書くとネガティブな評価に見えちゃうかもしれないけど、
    ホラーというジャンルは秘伝の継ぎ足しのタレ系ジャンルなので、恐怖を喚起させる存在や、手法や、終わり方が受け継がれて、そこからアレンジをして、新しい名作が生まれていく文化だと思う。
    そういう意味で、この話もホラーの主流がまだまだこの家系にあるんだな!って感じられて、面白かった。

    0
    2025年08月15日
  • 後宮見鬼の嫁入り2

    ネタバレ 購入済み

    愛憎の中に咲く夫婦愛

    前巻から話は進み、令冥が嫁入りした神サマである神喰との関係は更に進みます。
    令冥は神の視点を得て覚悟を決め、神喰は影響を受けて人間らしい弱さを持つように。二人の変化はすれ違いも生みますが話し合って乗り越えるのも夫婦らしさです。

    ふたりが挑むのは因縁を巡る大事件。
    時に尊く時におぞましい人の思いを見せつけられました。
    愛憎、複雑な心情が丁寧に描かれています。令冥と神喰以外にも魅力的な関係のキャラクターが出てきて大満足の面白さでした。

    0
    2025年08月15日
  • 奇妙な家についての注意喚起

    Posted by ブクログ

     令和七年一月二日、〈私〉こと夢見里龍は、Xにある書き込みをした。忘れてしまいたいほど怖い話があるのだが、カクヨムに投稿するべきか、と。現代ホラーを中心に担当してきたKADOKAWA編集者の若倉氏と企画を練っていた際、〈私〉はその時の話を小説として書くことになる。奇妙な構造をした家の体験談。事の発端は、小説投稿サイト「カクヨム」に載っていたエッセイだった。

    〈家にまつわるホラーはおもしろい。廃墟とか小学校とか特定の場所にいったわけではないのに、巻き込まれるというのがいちばん怖いからかもしれない。〉
     と作中にそんな言葉が登場するように、多くのひとにとって、家は何よりも身近で落ち着くものだった

    0
    2025年07月31日

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