佐藤厚志の作品一覧
「佐藤厚志」の「荒地の家族(新潮文庫)」「ジャスティス・マン」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
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「佐藤厚志」の「荒地の家族(新潮文庫)」「ジャスティス・マン」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
Posted by ブクログ
ジャスティスを日本語に訳すと、「正義」や「公正」とされ、本作の主人公の価値観に基づく正義や公正を貫き通す。健康体操など自らを厳しく律し、私生活から職場であるホテルマンとしても、自己価値に基づく判断を下し、管理者として部下や外国人労働者を厳しく指導する。ただし、主人公の「正義」な名のもとに正当化する独善的な判断は、強烈なハラスメントして上司や部下から忌避される。また、自己陶酔した価値観は妻への過干渉による人格否定となり、妻は木人化(木偶・でく)して、私生活にも支障を来す。鬱積(うっせき)した感情は、自宅の破壊活動を起こし、行きつけの本屋でのカスタマーハラスメントとして爆発し、鬱憤(うっぷん)を晴
Posted by ブクログ
佐藤厚志『荒地の家族』新潮文庫。
第168回芥川賞受賞作。
様々な形の別れや喪失を淡々と描きながら、読者に生きることの意味を問いかけるような生々しい小説だった。
自分の経験からすれば、死別よりも生き別れの方が悲しみと苦しみが深いように思う。本作の主人公である坂井祐治が会わせてもらえないことが解っているのに、何度も元妻の職場を訪ねて行くことも理解出来る。自分にもそういうことがあった。
また、この歳になってみると、自ら生命を断つことが如何に卑怯で家族や知人にどれほど迷惑を掛けるかよく解る。数年前に風の噂で、以前勤めていた会社で同じように出世を重ねていた同期が自殺したと聞いたが、不思議と心が
Posted by ブクログ
自身を正義の男と自認する主人公と周囲との軋轢がやがて
初手から主人公の正義に狂った感じが全開で驚きました。手前勝手な勘違いで自身が迷惑そのものにもかかわらず正しい人と信じて行動する主人公。徐々に狂っていくのではなく、最初から狂ってる存在が徐々に排除されていく過程が描かれていて、じゃあ周囲は正しく動いているのかというとこの主人公に面倒ごとをおっかぶせて追い出す意図もあったりする。「正義を掲げる人は基本迷惑」と、「正義を掲げない人も大体ずるい」という2つのしんどいポイントが描かれた作品のように思いました。
最初から正義に狂ってるよりは、正義に飲み込まれていく過程が見てみたかったなというのと