作品一覧

  • キーエンス 高付加価値経営の論理 顧客利益最大化のイノベーション
    3.9
    1巻1,870円 (税込)
    生産財企業に求められるイノベーションは、顧客企業が大きな価値を享受できるソリューション提案です。 自社の商品と顧客企業の現場での提案を組み合わせて、顧客企業の売り上げや利益が向上し、コストが低下する提案ができれば、顧客はその費用対効果に応じて、大きな対価を支払ってくれます。 本書は、この視点から、生産財企業を日本で最もうまく経営しているキーエンスを事例として、イノベーションの論理と実践の両面から説明するもの。 キーエンスは自動制御機器、計測機器などの販売および製造を行う生産財企業。 「最小の資本と人で、最大の付加価値をあげる」という経営理念を掲げ、2020年度も含めて過去30年以上にわたって売上高営業利益率が平均40%を超える日本の製造業としては最高レベルの業績を上げています。 さらには2021年度は営業利益が4180億円と日本を代表する製造業の一つとなっています。 キーエンスにとっての価値創造の鍵は、「世の中にない商品」によって「顕在化していない潜在ニーズ」を発掘することにあります。顧客がほしいと思うものをそのまま提供するのではなく、顧客が「こんなものがほしかったんだ」と新たに気づき、本当に喜ぶものを提供し、顧客の利益拡大に貢献するのです。 本書は、これまで研究者の調査・取材に応じることがなかったキーエンスから、本として初めて出版協力を得たもの。なぜキーエンスが成長し続ける企業なのかを論理的に解明します。
  • アート思考のものづくり
    4.7
    1巻1,870円 (税込)
    「モノからコトへ」と言われる中で、デザイン思考などの手法が取りざたされています。その方向性は重要ですが、日本企業が世界を再びリードするためには、トレンドの追従だけでは不十分です。ユーザー満足を目標とするデザイン思考を超えて、ユーザーの想定を超えた感動をもたらすものづくりを目指すべきです。その実現に必要とされるのが、自ら強く信じる哲学や信念を表現する「アート思考」なのです。 本書は、多くの部分で「アート思考」の考え方と同調した商品開発を実施してきたマツダを事例として取り上げます。常識を超えたエンジン技術や感動をもたらすデザインなど、ユーザーニーズを超えた価値を目指している。中でも、既に世界をリードするレベルまでになったマツダデザインに焦点を当てます。それを牽引してきたリーダーである前田育男氏の全面協力を得て、実行してきた内容をベースにしているので、説得力の高い説明になります。
  • 価値づくり経営の論理―日本製造業の生きる道
    4.0
    1巻2,090円 (税込)
    世界で高く評価される技術力・生産力があるにもかわらず利益が出ない体質になってしまっている日本の製造業。日本企業再生のヒントは価値づくりにある! 技術経営の第一人者が、日本製造業の生きる道を明快に解説。
  • マネジメント・テキスト MOT[技術経営]入門
    4.2
    1巻3,300円 (税込)
    優れたものを低コストで開発・製造すれば業績に結びつくという単純な図式はもう通じない。日本のものづくり能力が利益を生み出すために不可欠なMOT(技術経営)の考え方を、体系的に解説する決定版テキスト登場。

ユーザーレビュー

  • キーエンス 高付加価値経営の論理 顧客利益最大化のイノベーション

    Posted by ブクログ

    超高収入企業、キーエンスの秘密を書いた本。大学の先生が丁寧な取材で論理的に分かりやすく説明しています。例えば、キーエンスの製品を50万円で購入すると企業は100万円コストを削減できる。そういう製品を作るため、キーエンスは顧客よりも顧客のことをよく知り、顧客が想像もしていなかったレベルの製品を作り出す。考え方はシンプルだけど他の企業が出来ていないことを行っている。ビジネスをする人全てが読むべき本です。

    0
    2024年03月23日
  • キーエンス 高付加価値経営の論理 顧客利益最大化のイノベーション

    Posted by ブクログ

    『キーエンス。高付加価値経営の論理』

    具体性☆☆☆☆☆
    納得度☆☆☆☆☆
    圧倒的☆☆☆☆☆

    1)購読動機
    キーエンスは、営業利益率50%、時価総額国内10位以内の高成長企業です。しかし、その経営の論理については、あまり知られていません。この本は、キーエンスを長年にわたり取材してきた著者が、キーエンス公認のもとで書いた数少ない書籍です。そのため、購読しました。

    2)キーエンスの経営の基本
    キーエンスの経営の目的は、付加価値(事業で稼ぐ利益)の最大化です。その方法は、顧客企業の利益につながる商品の開発・販売です。具体的には、顧客企業の売上を増やす、またはコストを削減する商品を提供します。顧客

    0
    2024年02月09日
  • アート思考のものづくり

    Posted by ブクログ

    ◾️概要
    SEDA人材とは何か、どうやったらなれるかを知るため、読みました。最も印象的だったのは、「SEDA人材とは、手段にこだわらず、ユーザーを感動させる価値が創出できる人材という広範な定義。SEDA人材に共通するのは、自身のバックグラウンドや活用する手段にはとらわれず、ユーザーが感動する価値を、妥協することなく作り出す執念を持つこと。」です。ここで言う感動価値とは、機能的価値と意味的価値を合わせた、統合的価値である。

    ◾️所感
    表題は、ものづくりの指南書のようですが、経営学にも触れてカバーする領域が非常に広いです。それをSEDAモデルで端的に表現していることに、感銘を受けました。

    0
    2021年05月13日
  • アート思考のものづくり

    Posted by ブクログ

    商品開発計画にどうもワクワク感がないと思っていたのは、意味的価値(アート&デザイン)が欠落しており、しかも価値探索としてのアート思考が足らないのだということに気付かされた。
    開発部門はいかにバランスの取れたSEDA人材を多く育て上げるかだ。機能的価値を高めれのは得意な人材は多いのだが、、。
    途中のマツダの開発秘話(魂動デザイン)は端折ってもらいたい。

    0
    2021年03月26日
  • 価値づくり経営の論理―日本製造業の生きる道

    Posted by ブクログ

    【きっかけ】
    研修の書評宿題で、他のひしが読んでいた内容をよんで、トライ。
    事業化推進会議で、塚田常務が推薦したという。

    ◆近年すぐれたものづくりが、必ず価値づくりに結びついていない。

    【一章のまとめ】
    優れた技術を使って高品質・低コストの商品を開発・製造する「ものづくり」を頑張っても、
    利益・付加価値といった経済的な価値の創出、つまり「価値づくり」に結びつかなくなった。
    逆に、外部資源をうまく活用して、企業内部でものづくりをしなくても価値づくりができる
    企業も増えた。ものづくりと価値づくりの間に乖離が生じたのだ。その中でも、日本企業は、
    ものづくりにこだわった価値づくり

    0
    2019年01月06日

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