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生産財企業に求められるイノベーションは、顧客企業が大きな価値を享受できるソリューション提案です。
自社の商品と顧客企業の現場での提案を組み合わせて、顧客企業の売り上げや利益が向上し、コストが低下する提案ができれば、顧客はその費用対効果に応じて、大きな対価を支払ってくれます。
本書は、この視点から、生産財企業を日本で最もうまく経営しているキーエンスを事例として、イノベーションの論理と実践の両面から説明するもの。
キーエンスは自動制御機器、計測機器などの販売および製造を行う生産財企業。
「最小の資本と人で、最大の付加価値をあげる」という経営理念を掲げ、2020年度も含めて過去30年以上にわたって売上高営業利益率が平均40%を超える日本の製造業としては最高レベルの業績を上げています。
さらには2021年度は営業利益が4180億円と日本を代表する製造業の一つとなっています。
キーエンスにとっての価値創造の鍵は、「世の中にない商品」によって「顕在化していない潜在ニーズ」を発掘することにあります。顧客がほしいと思うものをそのまま提供するのではなく、顧客が「こんなものがほしかったんだ」と新たに気づき、本当に喜ぶものを提供し、顧客の利益拡大に貢献するのです。
本書は、これまで研究者の調査・取材に応じることがなかったキーエンスから、本として初めて出版協力を得たもの。なぜキーエンスが成長し続ける企業なのかを論理的に解明します。
Posted by ブクログ 2024年03月23日
超高収入企業、キーエンスの秘密を書いた本。大学の先生が丁寧な取材で論理的に分かりやすく説明しています。例えば、キーエンスの製品を50万円で購入すると企業は100万円コストを削減できる。そういう製品を作るため、キーエンスは顧客よりも顧客のことをよく知り、顧客が想像もしていなかったレベルの製品を作り出す...続きを読む
Posted by ブクログ 2024年02月09日
『キーエンス。高付加価値経営の論理』
具体性☆☆☆☆☆
納得度☆☆☆☆☆
圧倒的☆☆☆☆☆
1)購読動機
キーエンスは、営業利益率50%、時価総額国内10位以内の高成長企業です。しかし、その経営の論理については、あまり知られていません。この本は、キーエンスを長年にわたり取材してきた著者が、キーエ...続きを読む
Posted by ブクログ 2023年09月29日
・商品の機能価値だけでなく意味的価値を加えた総合的価値を高めることで付加価値が生まれる。機能価値は競合に模倣される。商品を導入することで創出される顧客価値=意味的価値の大きさが重要。創出される顧客価値を具体的に数値化して提案する。顧客が何を欲しているか、より、顧客が何をしたいかを重視=ソリューション...続きを読む
Posted by ブクログ 2023年08月19日
キーエンス 高付加価値経営の論理 顧客利益最大化のイノベーション
著:延岡健太郎
キーエンスは、イノベーションにおいて、国内はもちろん、世界をも代表する生産財企業である。過去30年間の業績を平均しても、売上高営業利益率は40%を大きく超える。そのような製造企業は世界でも稀である。規模としても202...続きを読む
Posted by ブクログ 2023年05月04日
この本を読んで感じたこと
・社員の自主性を伸ばしつつ、組織的に対応できる文化を持っている
・中小企業とも付き合い、幅広いニードを吸い上げ、そのノウハウを最速で共有する仕組みがある
・販売支援、営業、商品開発に分かれており、販売支援が営業からの事例吸い上げ、会社内へノウハウを広げている
・技術的価値...続きを読む
Posted by ブクログ 2023年08月09日
粗利8割なんて信じられないような商品開発を実現している。徹底して顧客の作業内容を調べ、顧客の想像を超えた費用対効果を実現しているからこそできるのだと思う。読み物としては、内容がアカデミック寄りで、エンタメ要素は全くない。そんな会社でも常に進化するには、課題があったり発展途上な部分もあるわけで、全てを...続きを読む
Posted by ブクログ 2023年04月07日
キーエンス研究のために読む。
著者がアカデミックの方なので、ややかっちりとした内容。
合わせて、具体的事例が多く、製造業系の知識がないとわかりづらい部分もあり読み飛ばした。
だいたい言ってることは他のキーエンス本と同じなので、必ずしもこの本じゃなくてもいいかも、、、
(論文ベースの出典とか知りたけ...続きを読む
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