作品一覧

ユーザーレビュー

  • 少女地獄

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    ネタバレ

    女性特有のねちっこい執着心や虚言癖、足の引っ張り合い、全部見たことあるなあと思いながら読んだ
    その根底にあるのは、やっぱり女性って男性から「選ばれる性」であるから、「選ばれたい、特別でありたい」っていう気持ちなのかなって

    でも本作に出てくる「少女」は大抵美少女で、そんな傲慢さも美しさで許されてしまうんだよね
    そういう耽美主義なところもまた女性らしさだし、本人にも周囲にとっても「地獄」であるのかなと感じた

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    2026年02月02日
  • ルルとミミ(乙女の本棚)

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    シリーズ二冊目。イラストと装丁がとっても素敵。

    夢野久作だと聞いてきっと幸せな終わり方ではないのだろうと思ったけれども。
    でも本当にルルとミミは可哀想だった?どうして語り手はそう言ったの。こんなにも幸せそうなのに、現世で生きることが全てではないでしょうに、と思わせられた。

    鐘を作るという象徴的なお仕事を大人になる前から兄妹でひたむきに取り組むその姿勢が、父の死とか背負う悲しみはあれど、とても美しかった。

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    2026年02月01日
  • あやかしの鼓 夢野久作怪奇幻想傑作選

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    「あやかしの鼓」

    夢野久作は、読者を物語の外から眺めさせる作家ではなく、
    思考と感受性そのものを実験台に乗せてくる作家だと改めて感じた。

    本作で描かれている「あやかし」は、妖怪や呪いではなく、
    感受性が強すぎる人間が“分かってしまうこと”そのものだと思う。

    鼓の音色に触れた人々は皆、
    ・他者の感情
    ・過去の無念
    ・罪悪感
    ・愛の重さ
    を自分のものとして引き受けてしまい、自他の境界を失っていく。
    それは怪異に取り憑かれたのではなく、
    共感しすぎてしまった結果、心が耐えられなかっただけなのだ。

    特に印象的だったのは、
    誰一人として「悪」として断罪されていない点。
    未亡人も、綾姫も、せいじろ

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    2026年01月07日
  • ビルディング(乙女の本棚)作品集(乙女の本棚)

    Posted by ブクログ

     乙女の本棚シリーズから、ねこ助さんの「ビルディング 乙女の本棚作品集」です。収録されてるのは、新見南吉『赤とんぼ』、中島敦『山月記』、太宰治『魚服記』、堀辰雄『鼠』、夢野久作『ルルとミミ』のイラストの中から、ねこ助さん自身が選んだ作品です。このほかに描き下ろしとして、夢野久作『ビルディング』が新たに収録されています。

     これまでの「乙女の本棚作品集」(しきみさん、ホノジロトヲジさん)と同様、『ビルディング』以外の作品については本編を読むことはできません。イラストを眺めながら、あぁ…そうそう、こんなストーリーだったなぁ…と、思い出す感じですので、本編を読まれてからこの作品週を手にしたほうがよ

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    2025年12月18日
  • ドグラ・マグラ(下)

    Posted by ブクログ

    前半部分は文章が難しく、硬くて読むのに少し時間がかかってしまったけど、文章が柔らかくなってからはするすると読めてしまったし、この物語を解き明かす真実を早く知ってしまいたいと急いで読んでしまっていました。物語が進んで行くに連れて、どんどん確信に迫っている感覚がありつつも、それが嘘だったり本当だったりと何が正しくて間違っているのかどんどんわからなくなっていくところが面白いと感じました。また、最後にやっとこの事件の真相がわかると思ったのに裏切られて結局思ってもみなかった方向に物語が帰結したのがなんとも言えず、好きでした。

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    2025年12月08日

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