坂夏樹の作品一覧
「坂夏樹」の「命の救援電車」「危機の新聞 瀬戸際の記者」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
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「坂夏樹」の「命の救援電車」「危機の新聞 瀬戸際の記者」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
Posted by ブクログ
ジャーナリストを志す学生諸君は必読だ。本書を読めば、その志をきっぱり捨てられるだろう。
全国紙である毎日新聞の内部崩壊がリアルに描かれている。
現場に行かない、原稿を大切にしない記者。怒鳴るだけの上司。まさに終わっている。そして、いつのまにか周回遅れになっている。
心を病む記者が増えているという。
その理由として著者は、デジタル化の進展による「徹底的な人減らし」とデジタル化で出現した「会話のない職場」(p186)の2点を挙げている。
しかし評者はここでさらに1点を加えたい。
「デジタル化による記者の社会的地位の低下」
である。周回遅れの職種である新聞記者は、もはやリスペクトされる業
Posted by ブクログ
大阪空襲があえ逃げ惑う市民を救ったそんなことは本当にあったのか。戦後七十年以上たってからそのことについて調べた人たちの記録である。
結論から言うと。あった。それもどうも3本走ったようだ。
2本はミナミからキタへ、1本はキタからミナミへ。
どうも大阪空襲を予見した佐藤栄作が臨時の列車の運行を考えており、密かに備えていたようだ。しかし最後は現場の判断で前日の空襲で運行がとまっていた電車や回送電車などで始発より早く地下鉄が動いたようだ。
一瞬にして日常が火の海と化す空襲、10代後半の少年少女が運転も含め駅の業務をになっていたこと。
ままならなかった電車の維持管理。
卒業式や入試など、戦時下でも