作品一覧

  • どケチの神様 バブルに散る!
    -
    1巻1,540円 (税込)
    稀代の起業家吉本晴彦!どケチビジネスの明と暗! タクシー代は絶対に払わない。ラウンジでは女の子に水しか飲ませない…。大阪から日本全国に名を馳せた「どケチの神様」吉本晴彦の事業の全貌を追う。1923年生まれの吉本晴彦は幼年時代、祖父からどケチ道の教えを受けた。やがて晴彦少年は戦争に巻き込まれ、戦地から帰ると祖父から譲り受けた梅田の広大な土地は闇市場と化していた。晴彦は立ち上がり、ブルドーザーでバラック街をたたきつぶす。 大阪の三ケチと呼ばれるどケチ3トリオの結成、どケチ流の会社経営、一世を風靡したどケチ本の出版、そして大日本どケチ教の立ち上げ…。吉本晴彦の名は全国に轟くが、やがてバブルが日本を飲み込む。吉本晴彦は梅田に30階建ての大阪丸ビルを立ち上げるが、斬新すぎる設計がアダとなり、バブル崩壊とともに、吉本商法も破綻する。どケチビジネスはなぜ、バブルに敗北してしまったのか?
  • 危機の新聞 瀬戸際の記者
    3.0
    1巻1,540円 (税込)
    いま、新聞社で何が起きているのか! デジタル化の大波は新聞社をも襲っている。紙の部数が激減するなか、デジタル版を推進する新聞社の内部で何が起こっているのか。元大手新聞記者が、デジタルファーストで内部崩壊していく新聞社と取材現場の実態を描く! デジタルファーストの号令一下、アクセス数を稼ぐためのネット優先態勢が始まった。記者会見で一心不乱にキーボードを打つだけの記者、現場に行かずSNSと動画で取材をすますだけの記者、記事の中身よりもネット受けを求められる記者……。 速報性と合理化の前に「原稿は足で書け」は死語となったのか。若手育成の場だった支局は記者数が激減し、取材現場の弱体化はとどまるところを知らない。しかし、ネットニュースの大元は紙の新聞記事である。プロの取材力とチェック体制に裏打ちされたニュースこそがネット報道を支えているのだ。取材現場から失われゆくものに警鐘を鳴らし、新聞の底力を訴える書。
  • 一九一五年夏 第一回全国高校野球大会
    -
    近代スポーツ誕生!汗と涙と笑いのドラマ! 「もしも豊中運動場がなければ、夏の甲子園大会も、春のセンバツ大会もなかったかもしれない」――。1913(大正2)年、現在の大阪府豊中市にオープンした豊中運動場は高校野球発祥の地だ。東西150m、南北140m、学校の校庭並みのこの運動場で、1915(大正4)年に第1回高校野球大会(全国中等学校優勝野球大会)が開かれた。ラジオもテレビもなく、移動は列車で昼夜揺られたこの時代、全国統一の野球ルールはまだなく、応援はたいてい大乱闘になった。参加校は10校だったが、日本一を決める全国大会は野球人気に火をつけ、その後の隆盛をもたらす。 高校野球だけではない。高校ラグビー、高校サッカー、陸上競技、バレーボール、バスケットボールと、日本初の大会はみな豊中で開かれた。輝かしい歴史にもかかわらず、豊中運動場の存在はほとんど忘れ去られてしまった。わずか9年間の存在だった幻のグラウンド・豊中運動場。日本近代スポーツの原点だったその歴史とアスリートと観客たちの情熱と奮闘のエピソード!!
  • 命の救援電車
    3.0
    1巻1,650円 (税込)
    火の海の大阪を駆け抜けた地下鉄の奇跡! 「1945年3月14日の大阪大空襲の夜、地下鉄で多くの命を救った救援電車があった」という噂は単なる空襲伝説なのか?歴史に埋もれた「謎の救援電車」の解明に1997年、2人の男が挑んだ。大空襲の夜、激しい焼夷弾爆撃を受け大阪市街は火の海となる。当時運転士や駅員をつとめていた10代の少年少女の行方は不明だ。 いつ、どこの区間を、どんな電車が走ったのか。当時の関係者を探しつつ、新聞紙上で体験談を募ると、続々と証言が集まった。「上は火の御堂筋、地下には電気がついていた」「心斎橋から梅田に乗った。地上の地獄がウソのよう」「猛火の中を逃げ回って本町から難波まで乗った」バラバラの証言をパズルのごとく組み合わせ、見えてきた救援電車の全貌。電車は1本だけではなかった――。空襲の猛火の中、人々の命を運んだ幻の地下鉄を明らかにする、奇跡の戦災秘話! 救援電車の話はNHKの朝ドラ「ごちそうさん」(2014年3月)でも取り上げられ話題となった。
  • 千二百年の古都 闇の金脈人脈
    3.0
    京を喰い尽くす影の支配者たち! 「京都五山」――バブル期の京都を支配したといわれる闇社会の五人のフィクサーのことだ。銀座をしのぐ地価高騰でバブル景気に沸いた京都にはカネ・人が群がった。地上げ・土地転がしが横行し町家を潰して「2億ション」が乱立、ゴルフ場の乱開発計画が世情を賑わした。著者はバブル真っ盛りの京都にいた元新聞記者。「京都五山」のうち3人に直接取材し、山段芳春や許永中らにしゃぶり尽くされた近畿放送(KBS京都)乗っ取り事件のはじまりもその目で見た。有名寺院が拝観停止闘争を展開した古都税紛争の主役「京都仏教会」とフィクサー。同和を名乗る団体とサラ金が組んだ京都駅前地上げ事件。伏魔殿「御池産業(京都市役所)」と共産党ネットワークが支える「釜座幕府(京都府庁)」。花街と信金王国――。すべてが「洛中」の掟で動く、底知れぬ古都の闇の事件簿!

ユーザーレビュー

  • 千二百年の古都 闇の金脈人脈

    Posted by ブクログ

    京都に住んで数十年、
    京都のなんで?や仕組みが少しだけわかった気がする。どこにでも、弱者を装って金儲けする輩がいるんだなぁと。

    面白かった。

    0
    2025年09月06日
  • 危機の新聞 瀬戸際の記者

    Posted by ブクログ

    速報性はネットに後塵を拝し、中身の濃さは書籍に劣る。広げにくい大きさに拘り、読まない方を悪者にする。記者クラブという参入障壁を作り、特権意識に染まる。・・負のイメージしかない新聞。発行部数減が取材の現場にしわ寄せる。人員削減。現地に行けない記者たち。質の悪化に拍車がかかる。育たない人材。・・ジャーナリズムの崩壊は国の衰退を招く。「だから新聞は守るべき」という決めつけには同調できない。メディアの形にこだわる必要はない。新聞ができなくなった業界にとって必要なこと、新しきものが引き継ぐ。それが本来あるべき姿。

    0
    2022年07月01日
  • 危機の新聞 瀬戸際の記者

    Posted by ブクログ

    ジャーナリストを志す学生諸君は必読だ。本書を読めば、その志をきっぱり捨てられるだろう。

    全国紙である毎日新聞の内部崩壊がリアルに描かれている。

    現場に行かない、原稿を大切にしない記者。怒鳴るだけの上司。まさに終わっている。そして、いつのまにか周回遅れになっている。

    心を病む記者が増えているという。
    その理由として著者は、デジタル化の進展による「徹底的な人減らし」とデジタル化で出現した「会話のない職場」(p186)の2点を挙げている。

    しかし評者はここでさらに1点を加えたい。

    「デジタル化による記者の社会的地位の低下」

    である。周回遅れの職種である新聞記者は、もはやリスペクトされる業

    0
    2022年06月24日
  • 命の救援電車

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    大阪空襲があえ逃げ惑う市民を救ったそんなことは本当にあったのか。戦後七十年以上たってからそのことについて調べた人たちの記録である。
    結論から言うと。あった。それもどうも3本走ったようだ。
    2本はミナミからキタへ、1本はキタからミナミへ。
     どうも大阪空襲を予見した佐藤栄作が臨時の列車の運行を考えており、密かに備えていたようだ。しかし最後は現場の判断で前日の空襲で運行がとまっていた電車や回送電車などで始発より早く地下鉄が動いたようだ。
     一瞬にして日常が火の海と化す空襲、10代後半の少年少女が運転も含め駅の業務をになっていたこと。
    ままならなかった電車の維持管理。
     卒業式や入試など、戦時下でも

    0
    2021年03月07日
  • 千二百年の古都 闇の金脈人脈

    Posted by ブクログ

    バブル期の京都の裏社会の様子を描いた本。
    内容は興味深いが、ややその後どうなったかとか現状についての情報は不足しているかなという印象です。

    0
    2020年09月22日

新規会員限定 70%OFFクーポンプレゼント!