冨原眞弓の作品一覧
「冨原眞弓」の「トーヴェ・ヤンソン ――ムーミン谷の、その彼方へ」「重力と恩寵」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
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「冨原眞弓」の「トーヴェ・ヤンソン ――ムーミン谷の、その彼方へ」「重力と恩寵」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
Posted by ブクログ
"「この家より美しい家はないわ」
ママはムーミントロールの手を取って、空のように青い部屋へ入っていきました。
こうして、いつまでも、いつまでも、みんなはこの谷に住みつづけました。もっとも、気分を変えるために、何度か遠出はしましたけれどね。"
ムーミンの始まり。そして、この新版のムーミンの終わり。これが9巻目であることに大きな意味があると思った。
ムーミンとムーミンママが、いなくなってしまったムーミンパパを探して旅に出る。あたりはとても重苦しい雰囲気が漂っていて、トーベ自身が書いた序文の通り、戦争の只中に書かれた影響が見られる。
どうしたら良いかわからない混乱を経て、最後
Posted by ブクログ
"戦争という非日常が日常に入りこんだ衝撃で、「仲のよい芸術家の家族」という美しいファサードは吹っ飛んで、ガラクタや瓦礫があらわになった。だからヤンソンは、記憶のなかの子ども時代を創造的に再構築した。それがムーミン世界だったのだ。"
面白かった……そして何より今の時代に読めて良かった。
ファインアートを志しながら、挿絵や風刺画の世界で評価を得た画家がなぜムーミンを書いたのか。
何よりも、トーベ・ヤンソンという人はどんな芸術家、彼女の母語で言うのなら「コンストレル」だったのか。
芸術一家に生まれた少女が、両親から薫陶を受けながらもオリジナリティを獲得し表現の世界に飛び込む。し
Posted by ブクログ
人生で最良の本は?と問われたらこれを挙げる。
シモーヌ・ヴェイユを日本人に伝えられる人がいたとしたら冨原先生しかいなかった。日本でのヴェイユ研究は一旦は止まらざるを得ないだろう。
大学院に行って最初に借りた本だった。当時は中古のみ6000円台〜と学生にはなかなか手が出なかった。私は本書をリュックに入れて時間を見つけては読んだ。著者が亡くなったことがきっかけなのかはわからないが、いまは再販されているようで1800円ほどで買えるようだ。
私の人生という川があるなら、その河床をつくるもののひとつはシモーヌ・ヴェイユの存在、思考だ。しかしこれはあくまで冨原先生を通してである。冨原先生がいなければ私