作品一覧

  • モーツァルトを「造った」男─ケッヘルと同時代のウィーン
    4.8
    1巻781円 (税込)
    クラシックファンならずとも、モーツァルトの全作品にはK.**とかKV**などという番号が振られており、それをケッヘル番号と称することはご存じでしょう(たとえば交響曲第41番『ジュピター』はK.551)。誰から頼まれたわけでもないのに一作曲家の作品を調べ上げて分類し、番号を振る──。考えてみれば酔狂なことです。ケッヘルとはいったいどのような人物であり、どうしてこんな作業にとりかかったのでしょうか?
  • ベートーヴェン《第九》の世界
    4.0
    1巻1,056円 (税込)
    型破りなスケールと斬新な構成によって,西洋音楽史を塗り替えてしまった「第九」.ベートーヴェンの音楽とシラーのテキストが創り上げる強烈なメッセージ性ゆえに,音楽を超え社会に様々な影響を与えると共に時代の流れに翻弄され,数奇な運命を辿った.初演から二〇〇年,今なお人々の心を捉える「とてつもない曲」に迫る.

    試し読み

    フォロー
  • コンスタンツェ・モーツァルト 「悪妻」伝説の虚実
    -
    1巻1,980円 (税込)
    音楽学者にして熱烈なモーツァルト崇拝者でもあったアルフレート・アインシュタイン(1880~1952)はモーツァルトの妻・コンスタンツェを、はっきりと「琥珀のなかの蠅」呼ばわりしました。ご馳走と見ればすぐさまそれにたかりにくる醜く、汚らわしく、うっとうしい存在。天才の妻として、なぜこれほどまでに、コンスタンツェは否定的なまなざしで受けとめられねばならなかったのか?
  • 姫君の世界史 エリザベートと黄昏のハプスブルク帝国
    4.0
    1巻2,640円 (税込)
    『エリザベート』は毎年のように帝劇や宝塚歌劇で上演される人気の演目であり、いまなおウィーンの象徴的存在である。19世紀のオーストリア帝国を中心としたヨーロッパの政治社会や文化を背景に彼女の生涯をあらためて検証することで、単なる「悲劇の皇妃」にとどまらない人物像を浮き彫りにする。特に詩作や旅の記録を通じ、彼女が同時代から受けた影響、同時代や後世に与えた影響を描き出してゆく。

ユーザーレビュー

  • ベートーヴェン《第九》の世界

    Posted by ブクログ

    壮絶な時代背景を踏まえ、強烈な力を用いて作られた作品だからこそ、聴衆が自分を重ね、表現するものとなり、逆に作品を通じ背景や作者の肖像を作り上げていく。古典作品の楽しみ方を一つ増やせた気がする。

    0
    2025年01月15日
  • モーツァルトを「造った」男─ケッヘルと同時代のウィーン

    Posted by ブクログ

    355

    288P

    ヨーロッパ行って、音楽が学問の中で地位が高かったって本当の意味で分かったような気がした。例えば中世ヨーロッパ研究で音楽はどの学問より付き物だからな。

    小宮正安 こみや まさやす
    1969年、東京に生まれる。東京都立西高等学校卒、1992年東京大学文学部社会学科卒業。専門はヨーロッパ文化史、ドイツ文学。2000年『ヨハン・シュトラウス ワルツ王と落日のウィーン』(中公新書)でデビューして以降、ヨーロッパ文化を音楽・建築・コレクションといった多角的な視点から捉えた著作活動をおこなう。『レコード芸術』や『週間読書人』といった幅広いジャンルの雑誌媒体にも定期的に寄稿。2006年

    0
    2024年07月04日
  • モーツァルトを「造った」男─ケッヘルと同時代のウィーン

    Posted by ブクログ

    Mozartに関して以上に、ケッヘルの生きた時代のハプスブルグ帝国などヨーロッパの歴史について書かれてあり非常に意味深い内容であった。生きていくことだけに必死な人間・お金と時間に恵まれ学問研究に人生を送れる人間、いつの時代・国にも共に存在するが平和と豊かさが文化を築いて行く。学校schoolの語源となったギリシャ語のscholeは閑暇を意味している。天文・測量など実用的学問は貧しさを豊かさへ導くが、実用的目的を離れ豊かさを確実なものにする哲学・芸術などはやはり生活の余裕がなければうまれないであろう。現代は「気晴らし」にうつつを抜かし忙しい日程とお金を費やすことに追われ、余計なことと片付けられる

    0
    2012年03月24日
  • モーツァルトを「造った」男─ケッヘルと同時代のウィーン

    Posted by ブクログ

    彼のこの凡庸がなければ、モーツアルトは....。
    天才として、残っていたか?
    凡庸な自分が励まされているような気がした。

    0
    2011年11月30日
  • 姫君の世界史 エリザベートと黄昏のハプスブルク帝国

    Posted by ブクログ

    麗しき后妃の光と影を知るための一冊。

    最後のオーストリア帝国皇帝・フランツ=ヨーゼフの正室であるエリアべートの評伝です。

    世界史に興味・関心があり、何かとっつきやすい本はないかと探している中で手に取った本です。

    ハプスブルク家やオーストリア帝国といえば、かつての中央ヨーロッパの大国。
    今となっては、ウィーン合唱少年団のような文化面でかろうじて印象をのこすオーストリア。
    盛者必衰の無常観にシンパシーを感じる自分としては、おもしろく読めました。

    主人公をざっくりと紹介します。
    オーストリア皇后エリザベート(1837–1898)、通称「シシィ」。フランツ=ヨーゼフ1世の后妃で、ヨーロッパ宮廷

    0
    2025年09月24日

新規会員限定 70%OFFクーポンプレゼント!