作品一覧

  • 文体の舵をとれ
    4.8
    1巻1,999円 (税込)
    技巧(クラフト)が芸術(アート)を可能にする 『ゲド戦記』『闇の左手』のアーシュラ・K・ル=グウィンによる小説家のための手引き書 「芸術には運もある。それから資質もある。それは自分の手では得られない。ただし技術なら学べるし、身につけられる。学べば自分の資質に合う技術が身につけられる。」(本書「はじめに」より) ハイファンタジーの傑作『ゲド戦記』や両性具有の世界を描いたフェミニズムSF『闇の左手』などの名作を生み出し、文学史にその名を刻んだアーシュラ・K・ル=グウィン。 本書は、ル=グウィンが「自作の執筆に励んでいる人たち」に向けて、小説執筆の技巧(クラフト)を簡潔にまとめた手引書である。 音、リズム、文法、構文、品詞(特に動詞、副詞、形容詞)、視点など、ライティングの基本的なトピックを全10 章で分かりやすく解説。各章には、ジェイン・オースティンやヴァージニア・ウルフ、マーク・トウェイン、チャールズ・ディケンズなど偉大な作家が生み出した名文が〈実例〉として収録され、ル=グウィン自身がウィットに富んだ〈解説〉を加えている。また章末に収録されている〈練習問題〉を活用することで、物語のコツと様式について、自らの認識をはっきりと強固にすることが可能になる。 小説の執筆は、技芸(アート)であり、技巧(クラフト)でもあり、物作りでもある。執筆の楽しみを満喫することができる一冊。
  • ヴォイス 西のはての年代記II
    4.6
    1巻1,045円 (税込)
    〈西のはて〉を舞台にした、ル=グウィンのファンタジーシリーズ第二作!文字を邪悪なものとする禁書の地で、少女メマーは一族の館に本が隠されていることを知り、当主からひそかに教育を受ける――。
  • いまファンタジーにできること
    4.5
    1巻1,089円 (税込)
    『指輪物語』『ドリトル先生物語』『少年キム』『黒馬物語』など名作の読み方や、ファンタジーの可能性を追求する評論集。「子どもの本の動物たち」「ピータラビット再読」など。
  • ラウィーニア
    4.4
    1巻1,540円 (税込)
    トロイア滅亡後の英雄の遍歴を描く『アエネーイス』に想を得て、英雄の妻を主人公にローマ建国の伝説を語り直した壮大な愛の物語。『ゲド戦記』著者が古代に生きる女性を生き生きと描く晩年の傑作長篇。
  • パワー 上 西のはての年代記III
    4.3
    1~2巻935~1,078円 (税込)
    〈西のはて〉を舞台にしたファンタジーシリーズ第三作!少年奴隷ガヴィアには、たぐいまれな記憶力と、不思議な幻を見る力が備わっていた――。ル=グウィンがたどり着いた物語の極致。ネビュラ賞受賞。
  • 暇なんかないわ 大切なことを考えるのに忙しくて ル=グウィンのエッセイ
    4.0
    1巻2,640円 (税込)
    美しい自然や動植物、文学、音楽から、軍服、罵り言葉、愛猫パードまで。「アメリカSFの女王」が、自らの人生経験をふまえて繊細かつ奔放に綴った2010年代のエッセイを集成。
  • ギフト 西のはての年代記I
    4.0
    1巻1,078円 (税込)
    ル=グウィンが描く、〈ゲド戦記〉以来のYAファンタジーシリーズ第一作!〈ギフト〉と呼ばれる不思議な能力を受け継いだ少年オレックは、強すぎる力を持つ恐るべき者として父親に目を封印される――。

ユーザーレビュー

  • いまファンタジーにできること

    Posted by ブクログ

    これを読んで、ますますルグウィンを好きになった。

    優れた小説に書く際に必要なのは、直接的な体験とことばを紡ぐ技だった。

    ルグウィンはファンタジーの匠である前に、文体の魔術師。

    0
    2025年10月18日
  • 暇なんかないわ 大切なことを考えるのに忙しくて ル=グウィンのエッセイ

    Posted by ブクログ

    アーシュラがブログを始めたのは80歳を過ぎてから。本書はそのうち43篇を収める。
    暇潰しのブログエッセイではない。歳をとるほどにno time to spare、しなくちゃいけないこと・考えるべきことはたくさんある。
    どのエッセイもよく練られ、ユーモアを湛え、ウィットに富む。若い頃に書かれたエッセイが見劣りするほどだ。夫チャールズや猫のパードも登場し、アーシュラの日常も身近に感じられる。

    0
    2025年05月02日
  • いまファンタジーにできること

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    アーシュラ・K・ル=グウィンによる、読み手たち(または書き手たち?)への講義録。とても面白かった! まだ生きていらして、「文体の舵をとれ」のような講義を行なっていらしたら! と心から思う。わたしはファンタジーが大好きで書いているので、不注意にならないようにやっていきたい。封建制度もどきの量産なんてもってのほかですよ、ええ!

    0
    2024年01月22日
  • 文体の舵をとれ

    Posted by ブクログ

    実際に作家志望者向けのクラスを持っていたル=グウィンによる、文法から徹底的に学ぶ文章講座。練習問題も多数掲載。


    はじめにル=グウィンの作品を一つも読んでないことを懺悔しつつ、本書は大変面白かったです。
    ル=グウィンの教えは「独りよがりな文章を書かない」という点に重きを置いていて、そのために文法を学び、描写や構文や語り手の視点が読者にどんな影響を与えるかを知ろう!という趣旨。タイトルの通りずっと文体の話をしていて、〈何を書くか〉ではなく〈どう書くか〉を学ぶための本だ(そのため、練習問題ごとにそれにふさわしい設定を考えるのがめんどくさい人間のためにアイデアをだしてくれてたりする。親切)。自分の

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    2023年11月01日
  • 文体の舵をとれ

    Posted by ブクログ

    小説を書く人向けの文章指南本。より良い文章を書くための技術を様々な角度から教えてくれる。原文が英語なので日本語への置き換えだと理解が難しい箇所もあったが(特に時制の辺り)、視点(POV)など基礎的な部分から、文の響きや繰り返し表現など日本のハウツー本ではあまり見られないような内容もあり、自分の文章に積極的に取り入れていきたいと思った。内容が濃く一回読んだだけでは咀嚼しきれていないので、読み返しつつ、練習問題にも取り組んでみたい。

    0
    2023年08月26日

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