作品一覧

  • アルジャーノンに花束を〔新版〕
    4.6
    1巻1,320円 (税込)
    32歳で幼児の知能しかないパン屋の店員チャーリイは、ある日、ネズミのアルジャーノンと同じ画期的な脳外科手術を受ければ頭がよくなると告げられる。手術を受けたチャーリイは、超天才に変貌していくが……人生のさまざまな問題と喜怒哀楽を繊細に描き、全世界が涙した現代の聖書。
  • 24人のビリー・ミリガン〔新版〕 上
    4.1
    1977年、オハイオ州で連続レイプ事件の容疑者としてビリー・ミリガンという22歳の青年が逮捕された。しかし彼には犯行の記憶がまったくなかった。取り調べと精神科医による鑑定を行ううち、彼の内部には24の別人格が存在しており、犯行はそのうちの1人によるものだったという驚愕の事実が明らかになる。それまでほとんど知られていなかった「多重人格」という障害を広く一般に知らしめ、日本でも一大ブームを巻き起こした記念碑的作品。
  • 心の鏡
    4.0
    1巻660円 (税込)
    人間への愛と心の不思議さをあたたかな筆致で描きつづけ、世界中の人々を魅了する作家、ダニエル・キイス。代表的な長篇『アルジャーノンに花束を』の原型である中篇版のほか、奇妙な能力をもつ少年マロと弁護士デニスの運命の出会いを描く表題作「心の鏡」、万能コンピュータがひきおこす騒動をユーモラスに描いた「エルモにおまかせ」など、七篇を収録。キイスの魅力をあますところなく伝える、日本版オリジナル作品集。
  • 五番目のサリー 上
    3.7
    1~2巻748~836円 (税込)
    茶色の目と髪、いつも地味な服を着ているサリー・ポーターは、ニューヨークで働くごく平凡なウエイトレス。だが、彼女には人に言えない悩みがあった。子供のときから、ときどき記憶喪失におちいるのだ。それが原因で仕事も長続きしないし、結婚も破局をむかえてしまった。いまでは、愛する子供たちとも別れて暮らさざるをえない。サリーには知るよしもなかったが、彼女の心のなかにはあと四つの人格がすんでいたのだ……
  • ビリー・ミリガンと23の棺 上
    3.6
    ビリー・ミリガンは起訴されたのち、精神異常を理由に無罪となった。しかしその後、彼が送られたオハイオ州立ライマ病院は、体罰に電気ショック療法を用い薬物で患者を廃人にする恐るべき場所だった……『24人のビリー・ミリガン』では書けなかった、精神病棟内でのビリーの孤独な闘いを明らかにする驚異の続篇。
  • 眠り姫 上
    3.3
    1~2巻770円 (税込)
    時と場所を選ばず突如眠りに落ちてしまう睡眠障害、ナルコレプシー。少女のころからこの奇病に悩んでいた31歳のキャロルは、ある日発作を起こし、何日も続く昏睡に陥ってしまった。その間、彼女の娘のエレナが男友達とともに他殺死体で発見されるという事件が起こった。キャロルは詳しい事情を知らないはずなのに、催眠状態に誘導されると、驚くべきことを語りはじめた。「娘たちを殺したのは夫のロジャーである」と…。
  • クローディアの告白 上
    3.0
    1~2巻660円 (税込)
    1982年夏、作家ダニエル・キイスのもとに若く美しい女性が訪ねてきた。4年前に連続殺人事件の容疑者として逮捕され、後に無実と判明し釈放されたクローディア・ヤスコーだった。今こそ事件の真相を語るから、その話と彼女自身のことを本にしてほしいという。やがてキイスが話を聞くうちに、クローディアは精神分裂病に長年悩んできたことが明らかになっていく。ひとりの女性の苦悩から人間心理の複雑さを映し出す問題作。

ユーザーレビュー

  • アルジャーノンに花束を〔新版〕

    Posted by ブクログ

    評判通りの素晴らしい作品。読んで良かった。

    知能が上がるにつれて、教授らが持つ無意識の偏見や、パン屋の人々からの扱いなど、チャーリーが今まで気づかなかった部分に気づいてしまった時は、読んでいる私までも苦しくて、先を読むのを少し躊躇してしまった。
    チャーリーはなぜ賢くなりたかったのか。根底にあるのは、普通になって、母親に愛されたいがあったように思えた。それ自体は、天才でも白痴でも普通の人でも、当たり前に持っている欲望だ。
    だが不幸にも、実験が成功しすぎたのか、彼は結局普通にはなれなかった。そのため、彼に純粋な愛情を注ぐ相手がおらず、そこにもチャーリーの孤独を感じた。アリスからチャーリーへの情は

    0
    2025年12月21日
  • アルジャーノンに花束を〔新版〕

    Posted by ブクログ

    読むたびに問いを投げかけてくる作品で、定期的に読み直している。
    知能が急激に向上していく主人公の内面は、最初は無邪気な希望に満ちているが、次第に周囲との関係や自分自身の変化に苦しんでいく。その過程が日記形式で描かれ、喜びも孤独も、悲しみも辛さも嬉しさも、すぐそばにいるように感じられ、感情移入せずにはいられなかった。

    印象的なのは、知性が高まるほど人の残酷さをより深く理解してしまう点。
    賢くなることが必ずしも幸福につながるわけではないという事実は、読むたびに胸に重くのしかかる。
    また、アルジャーノンの存在は主人公の運命を映し出す鏡のようで、チャーリー自身がいずれ直面する現実をより残酷に、そして

    0
    2025年12月21日
  • アルジャーノンに花束を〔新版〕

    Posted by ブクログ

    ヨルシカのアルジャーノンという曲からこの本の存在を知り、気になって読みました。
    最初は誤字脱字だらけでテンポよく読めず、それが新鮮で面白いと思い根気よく読み進めていきました。
    最後は、この本と出会えてよかったと思えました。

    0
    2025年12月19日
  • アルジャーノンに花束を〔新版〕

    Posted by ブクログ

    ストーリーはわかりやすくシンプルで、読み進めていくにつれ、感情が入り込むような本だった。

    最初が読みにくい点や、430ページぐらいと長いところがネックである。

    しかし、文学的表現が面白かったり、小説の構成も斬新で、物語の終わり方もとてもすっきりとした美しい本であった。

    人の心の移り変わりや医学研究に対して、改めて考えさせられるような内容で興味深かった。

    0
    2025年12月16日
  • アルジャーノンに花束を〔新版〕

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    知的障がいをもつチャーリーが書く、拙い日記からストーリーが始まるので、最初からグッと引き込まれた。IQが高くなったからこそぶつかる感情のコントロールの難しさや人間関係の壁、そして自分の置かれた立場とその後の運命…ひたむきに自分と向き合うチャーリーに胸を打たれた。美しい作品。

    0
    2025年12月15日

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