作品一覧

  • アルジャーノンに花束を〔新版〕
    値引きあり
    4.5
    1巻660円 (税込)
    32歳で幼児の知能しかないパン屋の店員チャーリイは、ある日、ネズミのアルジャーノンと同じ画期的な脳外科手術を受ければ頭がよくなると告げられる。手術を受けたチャーリイは、超天才に変貌していくが……人生のさまざまな問題と喜怒哀楽を繊細に描き、全世界が涙した現代の聖書。
  • クローディアの告白 上
    3.0
    1~2巻660円 (税込)
    1982年夏、作家ダニエル・キイスのもとに若く美しい女性が訪ねてきた。4年前に連続殺人事件の容疑者として逮捕され、後に無実と判明し釈放されたクローディア・ヤスコーだった。今こそ事件の真相を語るから、その話と彼女自身のことを本にしてほしいという。やがてキイスが話を聞くうちに、クローディアは精神分裂病に長年悩んできたことが明らかになっていく。ひとりの女性の苦悩から人間心理の複雑さを映し出す問題作。
  • 心の鏡
    4.0
    1巻660円 (税込)
    人間への愛と心の不思議さをあたたかな筆致で描きつづけ、世界中の人々を魅了する作家、ダニエル・キイス。代表的な長篇『アルジャーノンに花束を』の原型である中篇版のほか、奇妙な能力をもつ少年マロと弁護士デニスの運命の出会いを描く表題作「心の鏡」、万能コンピュータがひきおこす騒動をユーモラスに描いた「エルモにおまかせ」など、七篇を収録。キイスの魅力をあますところなく伝える、日本版オリジナル作品集。
  • 五番目のサリー 上
    3.7
    1~2巻748~836円 (税込)
    茶色の目と髪、いつも地味な服を着ているサリー・ポーターは、ニューヨークで働くごく平凡なウエイトレス。だが、彼女には人に言えない悩みがあった。子供のときから、ときどき記憶喪失におちいるのだ。それが原因で仕事も長続きしないし、結婚も破局をむかえてしまった。いまでは、愛する子供たちとも別れて暮らさざるをえない。サリーには知るよしもなかったが、彼女の心のなかにはあと四つの人格がすんでいたのだ……
  • 24人のビリー・ミリガン〔新版〕 上
    4.1
    1977年、オハイオ州で連続レイプ事件の容疑者としてビリー・ミリガンという22歳の青年が逮捕された。しかし彼には犯行の記憶がまったくなかった。取り調べと精神科医による鑑定を行ううち、彼の内部には24の別人格が存在しており、犯行はそのうちの1人によるものだったという驚愕の事実が明らかになる。それまでほとんど知られていなかった「多重人格」という障害を広く一般に知らしめ、日本でも一大ブームを巻き起こした記念碑的作品。
  • 眠り姫 上
    3.3
    1~2巻770円 (税込)
    時と場所を選ばず突如眠りに落ちてしまう睡眠障害、ナルコレプシー。少女のころからこの奇病に悩んでいた31歳のキャロルは、ある日発作を起こし、何日も続く昏睡に陥ってしまった。その間、彼女の娘のエレナが男友達とともに他殺死体で発見されるという事件が起こった。キャロルは詳しい事情を知らないはずなのに、催眠状態に誘導されると、驚くべきことを語りはじめた。「娘たちを殺したのは夫のロジャーである」と…。
  • ビリー・ミリガンと23の棺 上
    3.6
    ビリー・ミリガンは起訴されたのち、精神異常を理由に無罪となった。しかしその後、彼が送られたオハイオ州立ライマ病院は、体罰に電気ショック療法を用い薬物で患者を廃人にする恐るべき場所だった……『24人のビリー・ミリガン』では書けなかった、精神病棟内でのビリーの孤独な闘いを明らかにする驚異の続篇。

ユーザーレビュー

  • アルジャーノンに花束を〔新版〕

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    終盤の主人公の退行がただただ悲しかった。退行しきる前に自ら命を絶つオチを予想して読んでいた。そのような結末ではなかったものの、露悪的な描写無しにここまで考えさせられる表現というのが新鮮だった。ただちに読み直すには心の整理が必要だが、なんだかいずれは再び手に取っているような気がする、そういう面白さがあった。

    0
    2025年11月27日
  • アルジャーノンに花束を〔新版〕

    Posted by ブクログ

    ネタバレ


    チャーリーがあの刹那的に生きてた最後のアリスと交わったときは、彼にとっての本当の幸せに気づいたのだろうと思う。

    なんだか皮肉なものだよな。人が輝くのも星が輝くのも、いや命が輝く瞬間というのはいつも、命が消えゆく瞬間でもあるのかもしれない。
    儚いとはこういう事なのだろう。
    遺された人や想いは生き続けるし、世界も周り続ける。

    のちの解説でその人は人生で3度アルジャーノンに花束をを読んだそうだが、3回目の涙はチャーリーが救われたという涙であったそう。あれを救いと捉えるのは僕にはまだ少し難しい。今の僕には救いとは言えそうにない。言語化できない。救いだけでは言い表せない最後のような気がする。

    3

    0
    2025年11月25日
  • アルジャーノンに花束を〔新版〕

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    正直、全てを理解したのかと問われると理解できていないと思うが何故だか涙が止まらなくなった。

    「アルジャーノンに花束を」は映像化やSNSでも度々話題になっていたことから数年前から手元においていた。
    本の厚みといい、以前、中途半端に読んでいたこともあり、なんだか手が伸びず、積読状態だったのだが、最近、重い話の本を読んだことで、ライトな本を読みたい(と当時は思っていた)と考え、今回、読むことにした。

    知的障害者が天才になっていくという大まかな
    あらすじは知っており、ハッピーエンドな物語か。
    くらいな気持ちで読み始めた。

    初めは、拙く、誤字ばかりの経過観察が読みづらく、なかなかページをめくること

    0
    2025年11月25日
  • アルジャーノンに花束を〔新版〕

    Posted by ブクログ

    知的障害者のチャーリイ・ゴードンのお話。
    物語は心理学者のニーマー教授やストラウス博士宛ての「経過報告」という形式で、チャーリイの一人称語りで進んでいく。

    チャーリイの始めの経過報告は漢字もほとんど使えず、句読点も十分に使えず、数少ない使える漢字も間違っていたり、「は」と「わ」の区別や「っ」も書けなかったり、彼が大人の年齢だけど幼稚園生くらいの知能しか持っていないことがわかる。原文もどう書かれているのか気になるが、翻訳者もよく翻訳したなと思った。あとがきを読んだら、著者も翻訳者も書くにあたって同じ工夫をしたらしい。

    チャーリイは実験動物のように、研究の被験者として知能を高める手術受ける。そ

    0
    2025年11月23日
  • アルジャーノンに花束を〔新版〕

    Posted by ブクログ

    読んでいてすごく辛かった
    最初は幼児レベルの語彙力で読みにくく、頭が良くなるにつれて表現の仕方が小難しくなっていき読みにくかったのが本音
    考えさせられる小説だった

    0
    2025年11月19日

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