作品一覧

  • 先生の夢十夜
    4.0
    1巻1,320円 (税込)
    吾輩の夢枕に立ったのは、なんとあの漱石先生だった。先生は、『それから』で夫を捨てたヒロイン美千代の“それから”を探るよう頼んできた……道ならぬ恋の続きに迫る漱石三部作・完結篇!
  • 吾輩のそれから
    -
    1巻1,320円 (税込)
    自らの死の真相を求め吾輩は探偵として立ち上がる!ラストで水瓶に落ちて死んだ“猫”のそれからを描く、続「吾輩は猫である」。話題の漱石三部作『坊っちゃんのそれから』に続く第2弾!
  • 坊っちゃんのそれから
    3.0
    1巻1,540円 (税込)
    大暴れして教師を辞め、東京に帰った坊っちゃん。それから坊っちゃんは街鉄の運転手に、山嵐は幸徳秋水に出会い大逆事件に巻き込まれ…。激動の明治を駆け抜ける話題の続「坊っちゃん」!
  • ボヴァリー夫人
    4.1
    1巻979円 (税込)
    娘時代に恋愛小説を読み耽った美しいエンマは、田舎医者シャルルとの退屈な新婚生活に倦んでいた。やがてエンマは夫の目を盗んで、色男のロドルフや青年書記レオンとの情事にのめりこみ莫大な借金を残して服毒自殺を遂げる。一地方のありふれた姦通事件を、芸術に昇華させたフランス近代小説の金字塔を、徹底した推敲を施した原文の息づかいそのままに日本語に再現した決定版新訳。
  • 謎とき『失われた時を求めて』
    4.5
    1巻1,232円 (税込)
    『源氏物語』にも比せられ、『ユリシーズ』と並ぶ二十世紀最大・最強の長篇小説。しかし一万枚を超す長さと、文章の複雑さゆえに読み通すのが容易でない本。その真の魅力と、作家が隠蔽しつつも書き残した謎を、ヌーヴェル・クリティックの第一人者が初めて説き明かす。プルーストの姿を追って旅したヴェネツィアで見たものとは?
  • 新潮モダン・クラシックス 失われた時を求めて 全一冊
    4.5
    1巻3,300円 (税込)
    作家志望の「ぼく」が味わう苛烈な恋、そして「時」の不思議――。あまりの長大さと複雑な文体ゆえに、名声ほどには読破する者の少なかった二十世紀小説の代表作が、いま蘇える。現代を代表する小説家と仏文学者のコラボレーションによって、プルーストのエッセンスはそのままに、贅美きわまる日本語でついに読める、読み通せる驚異の縮約版一千枚!

ユーザーレビュー

  • ボヴァリー夫人

    Posted by ブクログ

    読み応え十分でした。翻訳者の方の描写力が素晴らしい。引き込まれます。またまた、すごい小説に出逢ってしまった。

    ボヴァリー夫人、彼女の名はエンマ。不倫街道まっしぐらに突き進む姿に、恐れおののき、「そのへんで、やめとけば!」と声をかけたくなるも、続きを知りたくなってしまう、悪魔的な面白さにハマります。相手の男性は2人。よくもまあ、人妻に手を出したなという感じ。この男性の描き方も悔しいぐらい上手いのです。

    エンマの内面の葛藤を、何も気づかない夫の存在が何とも、もどかしく、一人娘が不憫です。
    結婚というものに、同一歩調で歩んでいけない夫婦の末路はいかに.......

    結婚、嫁姑の関係、男女の気持

    0
    2025年12月04日
  • 新潮モダン・クラシックス 失われた時を求めて 全一冊

    Posted by ブクログ

    本文より引用
    「ぼくたちが生きているのは、ただたんに前に進む時間軸ではない。今まで過ごしてきたすべてが順不同に混在するなかで生きている。だから、昨日や一昨日よりずっと前、ジルベルトを愛していた日々を、今日生きることがあった。」

    あの時の「ぼく」が今を生きているんだね。
    まっすぐな恋心だけ捨てきれずに。

    0
    2025年11月04日
  • ボヴァリー夫人

    Posted by ブクログ

    ロマンスへの憧れから不倫・贅沢に溺れ、破滅へ。
    でも「形式」や「認識」に意識を向けると、“ただ面白い”では済まない深さがあった。

    0
    2025年04月23日
  • ボヴァリー夫人

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    『ボヴァリー夫人』

    「そろそろやばいかな」とかこの若妻は思いません。
    元祖ゴーイングマイウェイな”ボヴァリー夫人”。

    若い時の夢見がちな空想って、
    いつしか現実と向き合う時間が増えるにつれ
    にこやかに送り出せるものだと思うのですが、
    (と言うかサヨナラせざるを得ない…?)

    この妻、諦めない。
    夢想で無双。

    ナボコフは『ナボコフの文学講』の中で、
    「俗物の中の俗物」みたいな勢いで彼女を評していましたが、今で言うと

    スイーツ大好きインスタ映え命の韓流ドラマ大ファン女子って感じでしょうか。
    (悪気はないです。例えね例え。)

    もうね、ここまで貫かれると賞賛しちゃう。
    あっぱれだよあ

    0
    2023年05月11日
  • ボヴァリー夫人

    Posted by ブクログ

    最初は冗長に感じたが、読み進むうちに繊細な情景描写や感情表現にぐいぐいと引き込まれた。文学史上に残る傑作だと思う。翻訳も丁寧で読みやすい。

    0
    2022年10月26日

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