作品一覧

  • 新潮モダン・クラシックス 失われた時を求めて 全一冊

    新潮モダン・クラシックス 失われた時を求めて 全一冊

    小説・文芸

    4.5
    1巻3,300円 (税込)
    作家志望の「ぼく」が味わう苛烈な恋、そして「時」の不思議――。あまりの長大さと複雑な文体ゆえに、名声ほどには読破する者の少なかった二十世紀小説の代表作が、いま蘇える。現代を代表する小説家と仏文学者のコラボレーションによって、プルーストのエッセンスはそのままに、贅美きわまる日本語でついに読める、読み通せる驚異の縮約版一千枚!
  • 坊っちゃんのそれから

    坊っちゃんのそれから

    小説・文芸

    3.0
    1巻1,540円 (税込)
    大暴れして教師を辞め、東京に帰った坊っちゃん。それから坊っちゃんは街鉄の運転手に、山嵐は幸徳秋水に出会い大逆事件に巻き込まれ…。激動の明治を駆け抜ける話題の続「坊っちゃん」!
  • 謎とき『失われた時を求めて』

    謎とき『失われた時を求めて』

    小説・文芸

    4.5
    1巻1,540円 (税込)
    『源氏物語』にも比せられ、『ユリシーズ』と並ぶ二十世紀最大・最強の長篇小説。しかし一万枚を超す長さと、文章の複雑さゆえに読み通すのが容易でない本。その真の魅力と、作家が隠蔽しつつも書き残した謎を、ヌーヴェル・クリティックの第一人者が初めて説き明かす。プルーストの姿を追って旅したヴェネツィアで見たものとは?
  • 先生の夢十夜

    先生の夢十夜

    小説・文芸

    4.0
    1巻1,320円 (税込)
    吾輩の夢枕に立ったのは、なんとあの漱石先生だった。先生は、『それから』で夫を捨てたヒロイン美千代の“それから”を探るよう頼んできた……道ならぬ恋の続きに迫る漱石三部作・完結篇!
  • 吾輩のそれから

    吾輩のそれから

    小説・文芸

    -
    1巻1,320円 (税込)
    自らの死の真相を求め吾輩は探偵として立ち上がる!ラストで水瓶に落ちて死んだ“猫”のそれからを描く、続「吾輩は猫である」。話題の漱石三部作『坊っちゃんのそれから』に続く第2弾!
  • ボヴァリー夫人

    ボヴァリー夫人

    小説・文芸

    4.1
    1巻1,100円 (税込)
    娘時代に恋愛小説を読み耽った美しいエンマは、田舎医者シャルルとの退屈な新婚生活に倦んでいた。やがてエンマは夫の目を盗んで、色男のロドルフや青年書記レオンとの情事にのめりこみ莫大な借金を残して服毒自殺を遂げる。一地方のありふれた姦通事件を、芸術に昇華させたフランス近代小説の金字塔を、徹底した推敲を施した原文の息づかいそのままに日本語に再現した決定版新訳。

ユーザーレビュー

  • ボヴァリー夫人

    Posted by ブクログ

    長い旅に出ていました。
    この本を読んでいると没頭して、まるで広大無辺な暗い海を漂う小舟に乗ったようで、予測不能な感情の荒波が襲ってきては途端に凪になって。しかし、こうした経験は決して初めてだとは思えなかったのです。なぜならこの小説の限りなく不安な航海は、私がこうして過ごしている生活とさして変わらない状況であるからです。
    とどのつまり、この本の魅力をお伝えするのは難しいです。芸術作品であるために、安易に解釈や物語の内容を述べ立てて未だ読んでいない方の先入観の枠に嵌めてしまうことを恐れます。
    まずこの本は3章構成となっており、それぞれに異なる味があります。1章目は冗長な描写も多く、退屈に感じるかもしれません、しかし2章目は大天才フローベールの魔法によって、段落毎に加速度的に面白くなっていくのです。これは圧巻でした、170年間の時の洗礼を乗り越えてきたのにも納得します。そして3章目はどんな結末を迎えるのか、秘密です。一つだけ言えるのは、あの時私はどうすればよかったのか、どう捉えればこの苦しみから解放されるのか、そんな省察を読みながら行うのをおすすめします。

    0
    2026年05月19日
  • ボヴァリー夫人

    Posted by ブクログ

    読み応え十分でした。翻訳者の方の描写力が素晴らしい。引き込まれます。またまた、すごい小説に出逢ってしまった。

    ボヴァリー夫人、彼女の名はエンマ。不倫街道まっしぐらに突き進む姿に、恐れおののき、「そのへんで、やめとけば!」と声をかけたくなるも、続きを知りたくなってしまう、悪魔的な面白さにハマります。相手の男性は2人。よくもまあ、人妻に手を出したなという感じ。この男性の描き方も悔しいぐらい上手いのです。

    エンマの内面の葛藤を、何も気づかない夫の存在が何とも、もどかしく、一人娘が不憫です。
    結婚というものに、同一歩調で歩んでいけない夫婦の末路はいかに.......

    結婚、嫁姑の関係、男女の気持ちの温度差などなど、19世紀の小説を現代の今読んでも、全く古さを感じません。

    ボヴァリー夫人(エンマ)、本の中だけでなく結婚前に、もっともっと実際に恋愛していればなあ....
    現実を知ることって大事!しかし、小説の世界なので、とーっても面白かったです。

    0
    2025年12月04日
  • 新潮モダン・クラシックス 失われた時を求めて 全一冊

    Posted by ブクログ

    本文より引用
    「ぼくたちが生きているのは、ただたんに前に進む時間軸ではない。今まで過ごしてきたすべてが順不同に混在するなかで生きている。だから、昨日や一昨日よりずっと前、ジルベルトを愛していた日々を、今日生きることがあった。」

    あの時の「ぼく」が今を生きているんだね。
    まっすぐな恋心だけ捨てきれずに。

    0
    2025年11月04日
  • ボヴァリー夫人

    Posted by ブクログ

    ロマンスへの憧れから不倫・贅沢に溺れ、破滅へ。
    でも「形式」や「認識」に意識を向けると、“ただ面白い”では済まない深さがあった。

    0
    2025年04月23日
  • ボヴァリー夫人

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    『ボヴァリー夫人』

    「そろそろやばいかな」とかこの若妻は思いません。
    元祖ゴーイングマイウェイな”ボヴァリー夫人”。

    若い時の夢見がちな空想って、
    いつしか現実と向き合う時間が増えるにつれ
    にこやかに送り出せるものだと思うのですが、
    (と言うかサヨナラせざるを得ない…?)

    この妻、諦めない。
    夢想で無双。

    ナボコフは『ナボコフの文学講』の中で、
    「俗物の中の俗物」みたいな勢いで彼女を評していましたが、今で言うと

    スイーツ大好きインスタ映え命の韓流ドラマ大ファン女子って感じでしょうか。
    (悪気はないです。例えね例え。)

    もうね、ここまで貫かれると賞賛しちゃう。
    あっぱれだよあっぱれ。
    最後のほうなんてむしろちゃんとやりきってくれよって若干思ってた。

    1857年の作品が、2023年に新訳で読めてるってもうやべーことだと思うのですが、
    何でそこまで語り継がれているかって言うと、
    当時のフランス文学をガッツリ変える革命を起こしているからなんですねぇ。

    起こっている事を何もかも知っている俯瞰の第三者に語らせるという物語進行をせず(神の視点の排除)、
    話者がかわるがわる交代することにより
    それぞれの主観を際立たせ、感情移入を容易にしている。

    つまり話者が、
    誰かがこちらへ向かっているけどそれが誰かは分からないという状況なら、
    我々読者も誰が来るのかわからない。

    こういったミステリアスな仕掛けが、個々の文章や小説全体から受ける印象を形作っており、
    まさにハラハラドキドキソワソワの追体験を読者に提供してくれています。

    そして当然ストーリーとしても面白い。
    これは当時のフランスで意欲作というか、
    最早喧嘩腰作ですね。やるやんフロベール。

    うまいなこの料理ってなって、
    複雑な調理法や意外な材料を考えながら食べることもできるし、
    「とりあえずうまい」とそのものの全体の味を楽しむこともできちゃう、と盛り沢山でありました。

    0
    2023年05月11日

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