プロフィール

  • 作者名:小杉健治(コスギケンジ)
  • 性別:男性
  • 生年月日:1947年03月20日
  • 出身地:日本 / 東京都
  • 職業:作家

1983年『原島弁護士の処置』で第22回オール讀物推理小説新人賞を受賞し小説家デビュー。『絆』で第41回日本推理作家協会賞長篇部門受賞、TVドラマ化もされた。その他作品に『栄次郎江戸暦』シリーズ、『人情同心神鳴り源蔵』シリーズ、『土俵を走る殺意』などがある。

作品一覧

  • 栄次郎江戸暦 浮世唄三味線侍
    続巻入荷
    3.8
    1~30巻770円 (税込)
    下谷車坂の惣右衛門店に新内語りの春蝶を見舞った時から事件は始まった。栄次郎の見知りの宗助が妻子を捨てて失踪したのだ。お節介焼きの己れの性分を自嘲しつつも、栄次郎はその行方を追いはじめた。やがて浮上する下級旗本金谷仙太郎自害死の謎。宗助失踪の裏に何が隠れているのか? 美しく巡る江戸の四季を背景に、人と人とのつながりの儚なさと強さを叙情豊かに描く読切連作の秀作。
  • 風烈廻り与力・青柳剣一郎【合冊版/第一期】
    4.0
    1~6巻6,820~7,700円 (税込)
    南町奉行所の風烈廻り与力・青柳剣一郎は、風烈廻りとして、火事を防ぎ市中の様子に目を配る傍ら、年番方与力の宇野清左衛門に才を買われ、ときに難事件の探索も任されていた。 私欲のために弱者を陥れる者、やむにやまれぬ事情から悪事に手を染める者……。青柳剣一郎は、その眼力と信念で、上辺や身分に惑わされることなく、事件の裏を見抜き、悪を暴いてゆく! 時代小説の旗手・小杉健治屈指の傑作シリーズ「風烈廻り与力・青柳剣一郎」の1巻から10巻までを収録した合冊版。 【収録作品】 『札差殺し』 『火盗殺し』 『八丁堀殺し』 『刺客殺し』 『七福神殺し』 『夜烏殺し』 『女形殺し』 『目付殺し』 『闇太夫』 『待伏せ』
  • 情け深川 恋女房
    続巻入荷
    3.0
    1~5巻792~836円 (税込)
    深川佐賀町の稲荷小路に『足柄屋』という小間物屋を構える与四郎と小里の夫婦。十三年前に無一文で江戸にやってきた与四郎は、立ち直りのきっかけとなった地蔵様からお恵みと縁を大事にすること、そして修行時代に出会い、互いに一目惚れした女房の小里に支えられた商いが誠実なことで、周囲から評判だった。しかし深川祭りで、小僧の太助が争いに巻き込まれたことから恨みを買ってしまい、撒かれた悪評から商売が傾きつつあった……。共に助け合う夫婦の仲睦まじさと、周囲の人々の人情で解決される事件を、実力は作家が描く心温まる物語。新シリーズスタート。
  • 地獄小僧 三人佐平次捕物帳
    完結
    4.0
    全20巻733~748円 (税込)
    世間での岡っ引きの悪評を憂いていた同心・井原伊十郎は、美人局の罪で捕まえた三兄弟、頭は切れるが悪人面の平助、力だけは人並み以上の次助、女も敵わぬ美貌の佐助を、岡っ引きとして売り出すことを思い付く。罪を問わぬ代わりに、三兄弟に「佐平次親分」を名乗らせ、その評判を上げさせようと考えたのだ。同じ頃、大店に押し込んでは皆殺しにして金品を奪う「地獄小僧」が治安を脅かしていた。三人で一人の佐平次は、この凶行を止めることができるだろうか?
  • 縁談 独り身同心(一)
    完結
    3.5
    全7巻733~737円 (税込)
    北町奉行所定町廻り同心・井原伊十郎に、上役から縁談話が持ち込まれた。相手は五百石鳥の旗本の出戻り娘だが絶世の美女だという。独り身ゆえの気楽さから、如何に話を断ろうかと悩んでいたある日、縁談相手の百合が伊十郎の元を訪れた。評判通りの天女のような美しさに一目惚れした伊十郎。しかし時を同じくして、妖艶な音曲の師匠・おふじが現れ、伊十郎の心は揺らぎ始める――。一方で、江戸市中を騒がす盗人『ほたる火』と対峙した伊十郎だったが、あることから『ほたる火』を取り逃がしてしまう……。独り身同心に降りかかる、女と事件の行く末は? 待望の新シリーズ、第一弾(解説・三田主水)
  • 隠密同心
    3.0
    1~9巻660~748円 (税込)
    隠密廻り同心のさらに裏で、武家や寺社を極秘に探索する「隠密同心」。父も同役を務めていた市松は奉行から密命を受け、さる大名家のお家騒動を未然に防ごうと捜査を始める……。著者が全身全霊で贈る、新シリーズ!
  • 札差殺し 風烈廻り与力・青柳剣一郎
    完結
    3.5
    全1巻660円 (税込)
    旗本の子女が立て続けに自死する事件が続くなか、富商・大和屋が斬殺された。なぜか、その目撃者を執拗に狙う二人の刺客…。不可解な動きの先に見えてきた武士の窮状と富商の果てしない欲望が生んだ“江戸の闇”。その真相に迫る。初見参!頬に走る刀傷が疼くとき、風烈廻り与刀・青柳剣一郎の剣と頭脳が冴える!
  • 失踪(鶴見京介弁護士シリーズ)
    3.0
    1巻616円 (税込)
    鶴見弁護士の中学の恩師夏川が、札幌から上京した。城巡りが趣味の夏川は、雲海に浮かぶ城として有名な竹田城へ行く予定だという。数日後、神戸から竹田城へ向かった夏川が、忽然と消えたと連絡が入る。事故か事件か、恩師の安否を心配し鶴見は竹田城へ。やがて、教育熱心で生徒に慕われた男が抱えた暗い秘密を突き止めるが……。驚愕の真実を前に若き弁護士が下した決断とは?
  • 検事・沢木正夫 自首
    3.0
    1巻605円 (税込)
    十八年前の女子大生殺人事件の犯人だと、ある男が名のりでてきた。男はストーカーの末の殺人事件だという。「秘密の暴露」もあり、捜査陣は色めきたったが、沢木はあまりにも素直に自白する男に不審をいただいた。はたして男の意図は!? そして事件の真相は? 好評、検事・沢木正夫シリーズ!
  • 検事・沢木正夫 共犯者
    3.5
    1巻583円 (税込)
    「愛しているなら証を見せて!」女の悲痛な叫びに男はどう応えたのか? 男は昔の恋人。それも彼女の夢を潰えさせてしまった過去を持つ。犯罪の底に潜む男女の心の闇とは!? 長編検察小説・沢木正夫シリーズ第3弾!
  • 二重裁判
    4.0
    1巻555円 (税込)
    東京高輪でおきた社長殺しの容疑で逮捕された古沢克彦は無実を叫びながら、獄中で自殺した。兄の無実を信じ名誉回復の再審を弁護士に依頼する妹秀美。だが、公判中の被告人の死は、有罪ではなく無実というのが法律上の建前で再審請求には該当しない。マスコミが騒ぎ、殺人者に仕立て上げられた兄の無実を晴らすために、秀美が打った奇策と意外な事実とは…。真実を問う長編法廷ミステリー。
  • 青不動 風烈廻り与力・青柳剣一郎
    5.0
    1巻701円 (税込)
    「夫は自ら死んだのではない」自殺とされた札差の妻おとよは確信していたが、証拠がない。話を聞いた青柳剣一郎は調べを進め、死の直前に御家人と不審な大金の取引があったことを掴む。すると、探索を阻むよう、次々と刺客が姿を現した。この執拗さは一体…戸惑いながらも、真実に迫る剣一郎。だが、敵は予想外の奇策に打って出る。シリーズ第26作、衝撃の結末。
  • 浅草料理捕物帖(一)
    完結
    3.0
    全5巻737円 (税込)
    浅草で評判の一膳飯屋・樽屋の板前、孝助のもとに、悪評高い岡っ引きの文蔵がやって来た。店に毎晩来る浪人・越野十郎太が、連続辻強盗ではないかと目星をつけたからだ。文蔵の手下になりたい孝助は、十郎太を見張るが、十郎太はすぐに意図を見抜き、疑いを否定する。やがて二人は、それぞれが十年前の事件の裏を暴くため、浅草に戻ってきたことが明らかに……。一方、太物問屋・片倉屋に、手代として働いていた息子を見捨てられた千代治は、復讐のため主人・徳兵衛らを付け狙う。だが、その矢先、番頭が辻強盗に殺される。果たして犯人は――? 美味しい浅草の食と事件を描く捕物帖、待望の幕開け!
  • 仇討ち東海道(一) お情け戸塚宿
    -
    1~4巻679円 (税込)
    父の仇である新谷軍兵衛を討つ為に、江戸へと向かった矢萩夏之介と従者の小弥太。首尾よく仇の所在を突き止めたのも束の間、相手はすでに江戸を出奔し、東海道を渡ったという。すぐにふたりは、軍兵衛の後を追いかけようとするが――。待ち受ける陰謀の数々に、ふたりは無事に本懐を遂げることが出来るのか!? 新シリーズ第一弾。
  • 仇返し 風烈廻り与力・青柳剣一郎
    3.5
    1巻701円 (税込)
    「七兵衛…」小間物屋『岩城屋』に付け火をし、青柳剣一郎に捕らえられた男・伝蔵が呟いた名。店を辞めさせられたことへの逆恨みの所業だとして伝蔵は死罪となるが、剣一郎は正体の分からない「七兵衛」と『岩城屋』に秘密があるのではないかと疑念を抱く。やがて、伝蔵に関わる人間も相次いで殺され、剣一郎にも刺客の手が…! シリーズ最高潮の17弾。
  • 生きてこそ 風烈廻り与力・青柳剣一郎 風烈廻り与力・青柳剣一郎
    3.5
    1巻792円 (税込)
    言葉を交わした者は絶命する… 人を死に誘う、老爺の正体は? みすぼらしい物乞い風体の年寄り、名は玉堂。彼と言葉を交わした者は、自ら死を選ぶ―― 世間が老爺を“死神”と畏れる中、風烈廻り与力・青柳剣一郎は、下駄屋夫婦殺しに遭遇。探索を進めるも、下手人の姿を目撃した指物師が不審な自死を遂げる。それもまた死神の仕業とされ騒ぎに。 剣一郎は、人心を惑わす噂を打ち消し、夫婦殺しの真の下手人を見つけられるか?
  • 泡沫の義 風烈廻り与力・青柳剣一郎
    3.3
    1巻748円 (税込)
    傷痕は二つ、鮮やかな玄人の手口――。鉄砲洲で遊び人らしき二人が殺された。下手人と思しき宗匠頭巾の男は、茶問屋が過って川で溺死した件でも目撃されていた。そんな折、風烈廻り与力青柳剣一郎は、凄腕の殺し屋に命を狙われる旗本次男の護衛を頼まれた。殺害を頼むほど恨まれた心当たりを問うが、次男は黙して語らず…。すると、探索を進める剣一郎に襲撃の刃が!
  • 虚ろ陽 風烈廻り与力・青柳剣一郎
    3.7
    1巻759円 (税込)
    気鋭の好敵手出現! 剣一郎を狡猾な罠が待ち受ける! 優れた探索力と圧巻の剣技で数々の難事件を解決に導く、北町奉行所与力・水川秋之進。最近つとに名を上げ、南町の風烈廻り与力・青柳剣一郎と並び称されるほどになった。剣一郎は後進が育つことを喜んでいた。そんな折、南街が自殺とした事件を水川が掘り起こし、殺しと断定。すると、にわかに剣一郎を貶める蜚語が飛び交い始めた。剣一郎は、脚光を浴びる英雄与力の怪しい動きを追うが……。
  • 江戸の哀花
    3.5
    1巻555円 (税込)
    兄の急死で、浄瑠璃語りになる夢を捨て、家業の紙問屋・相模屋を継いだ吉三郎。家のために娶った妻おりくは心を開かず、不貞さえはたらいている様子。唯一の救いは、雨宿りが縁で親しくなった門付けの女太夫、お糸だった……。やがて吉三郎は相模屋の恐るべき秘密に気づく――。三味線の爪弾きが聞こえてきそうなしっとりした江戸情緒と謎解きの醍醐味。傑作時代ミステリー!
  • 冤罪(鶴見京介弁護士シリーズ)
    3.6
    1巻555円 (税込)
    河川敷の車から、男の死体が発見される。練炭自殺かと思われたが、不審な点があり、男と関係のあった銀座ホステス美奈子に容疑がかかる。弁護人の鶴見が調査を開始すると、彼女の周りで数名の男が死んでいる事が判明した。疑惑をもつ鶴見だったが、ある団体と美奈子の繋がりが浮かび……。悪女か、聖女か? 魔性に翻弄されながらも真実を求めて闘う弁護士。長編ミステリー。渾身の書き下ろし。
  • 大江戸人情絵巻~御家人月十郎~
    -
    1巻770円 (税込)
    武士の力はもはや衰え、豪商の財貨が力を持ち始めた江戸。御家人・桐野月十郎は、材木商一文字屋と知り合った。一文字屋の背後には、吉原に本拠をおく浅草団左衛門一族がいた。月十郎を陰から助け続ける一文字屋と団左衛門。本人も知らない、月十郎出生の秘密に、その理由があったのだった……。月十郎たちは、大きな時代の渦に巻き込まれつつあった。(『元禄町人武士』改題)
  • 翁面の刺客
    -
    1巻680円 (税込)
    北町同心の憎しみを買った直心影流の達人・隼新三郎は、町人殺しの科で江戸中に大包囲網を敷かれた。絶体絶命の新三郎の前に翁の能面を被った謎の刺客が立ちはだかる!息を呑む撃剣シーンと、健気に生きる市井の人々の情愛を活写する傑作時代小説!

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  • 汚名
    -
    1巻440円 (税込)
    関東電工のエリート折原章一は、元上司から新会社設立への参加を求められた。身体障害者救済のためのコンピューターソフト会社だという。折原は芹沢涼子を知るが、涼子は脳性マヒで車椅子生活をしている息子をコンピューター技術者にしたいという。そんな時、産業用ロボットが人を殺してしまった。ショッキングな事件を背景に、身体障害者の本当の自立の意味を問いかけるミステリー長編小説。
  • 親父の十手を受けついで 親子十手捕物帳
    3.0
    1~7巻748~770円 (税込)
    辰吉は、十手持ちだった父・辰五郎と折り合いが悪く、家を飛び出していた。忠次親分や妹の凛に心配されながら、仲直りを拒み続けて数年が過ぎていた。が、賭場での揉め事が原因で、人殺しの嫌疑をかけられてしまう。一方、引退していた辰五郎に、ある大店の跡継ぎが入れ込む楊枝屋の女について調べてほしいとの依頼が舞い込む。父と息子の事件はやがて絡み合って、二人は思わぬ敵と退治するのだが……。親子の絆と人情を描いた傑作時代小説シリーズの開幕!
  • 女形殺し 風烈廻り与力・青柳剣一郎
    3.5
    1巻680円 (税込)
    友右衛門が市中引廻し、斬首のうえ晒し首にされた。「おとっつあんは無実なんです」お弓の悲痛な叫びに、親子と親しい青柳剣一郎の胸は痛んだ。一度下された裁きは撤回されない。だが、もし冤罪だとしたら? 奉行所で孤立しながらも再捜査する剣一郎。一方、お弓の兄も人殺しの濡れ衣を着せられる。兄の斬首執行が刻々と迫るなか、真相究明に剣一郎が奔走する!
  • 追われ者 風烈廻り与力・青柳剣一郎
    3.5
    1巻680円 (税込)
    如月、梅も盛りの江戸で名残の雪が降った夜、嫌われ者の金貸し一家が惨殺された。町方は、妾宅で妾とともに死んでいた主の金兵衛の無理心中と断定。しかし前日、金兵衛に会った青柳剣一郎は違和感を覚える。やがて浮かび上がったのは、富三郎なる不可解な男。富三郎は残忍な盗賊一味にも狙われていた…。逃げ回る富三郎の正体、そして息詰まる追跡行の結末とは?
  • 恩がえし 風烈廻り与力・青柳剣一郎 風烈廻り与力・青柳剣一郎
    3.0
    1巻792円 (税込)
    15年前、そして今―― 忠犬シロが起こす奇跡。 救われた命と借りた六十両の恩を返すつもりが…… 一家を見守る老犬が、悪を嗅ぎとる! 「15年前、一家心中を止めてくれた恩人を助けたいんです」――青柳剣一郎は、建具職人の茂助に懇願され、ある男を調べていた。 男は当時、犬の狆を売る商いをしていたが、今は廃業し見る影もない。さらに半年前、そこで働いていた番頭が謎の死を遂げていた。 探索を進めると、廃業の裏に数々の疑惑が浮上する。恩人は嵌められたのか―― そんな中、茂助の周辺にあやしい侍が現れ……。
  • 邂逅(鶴見京介弁護士シリーズ)
    3.5
    1巻693円 (税込)
    鶴見弁護士は、函館で親友・志賀川真二の離婚式に参加した。元妻に未練のある様子が心配で、同じホテルに宿泊。翌朝、ひとと会うと言って出かけた志賀川が、立待岬で墜落死する。現場で揉み合う姿を目撃された吉池仁一郎が逮捕されたが、犯行を頑なに否認。不審を抱いた鶴見は、志賀川と吉池の関係を探り始める──。親友の死に秘められた驚愕の企みとは!? 真実と償いの意味を問う、慟哭のミステリー。
  • 夏炎 風烈廻り与力・青柳剣一郎
    3.3
    1巻701円 (税込)
    うだるような残暑の中、俄に起こった大火。自分を裏切り大店へ嫁いだおちかを殺そうとして捕らわれていた峰吉は、一時的に解き放たれる。おちかへの未練に苦しみつつも、羅宇屋の老人・徳三に諭され、生きる望みを取り戻した矢先、次々と罠が…。さらに、行動を共にしていた吉松も謎の死を遂げる。弱き者を陥れる、真の悪の正体とは? 青柳剣一郎、執念の探索行!
  • 隠し絵 風烈廻り与力・青柳剣一郎 風烈廻り与力・青柳剣一郎
    3.5
    1巻792円 (税込)
    宝の在り処か、殺人予告か、それとも――? 見知らぬ男に託された錦絵の謎。そこに描かれた十二支の正体とは? 剣一郎の推理が冴えわたる! 「馬と猪に目を向けるように」青柳剣一郎は、見知らぬ男から錦絵を託された。そこには黄金の茶釜を囲む羽織姿の竜、頬被りをした猿など十二支の動物が描かれていた。 直後、なぜか男は姿を晦ましてしまう。同じ頃、二人の町人が同様の手口で殺された。剣一郎が彼らの名に馬と猪の字があるのに気づくと―― 男は何者か? 絵に隠された真意とは? 謎に迫る中、新たな殺しが!
  • 蜻蛉の理 風烈廻り与力・青柳剣一郎
    3.0
    1巻759円 (税込)
    罠と知っても、探索をやめず! 凶賊捕縛に乗り出した剣一郎を、凄腕の剣客が待ち受ける! 鮮やかな手口で富商を狙った不殺(ころさず)の賊、陽炎一味が再び江戸へ。しかし、今や彼らは店(たな)の者を斬殺する凶賊へと変貌していた。風烈廻り与力青柳剣一郎は、かつて己れを欺いた因縁ある北町与力の水川秋之進から、一味捕縛への助力を乞われる。これは剣一郎を貶める罠なのか!? 犠牲者のため、怯える民のため、あえて危険な深索に身を投じた剣一郎だが、闇夜に彼を凄腕の刺客が襲った……。一読やみつきの人気シリーズ 、第47巻!
  • 過去からの殺人
    -
    1巻770円 (税込)
    「おまえに殺された女は、俺のおふくろだ」売春婦を斡旋した容疑で取調べをしていた坂本トミに、私は言った。 かつて、トミは、玉の井の娼館で働く母・平山つや子を殺し、服役したのだ。だが、彼女は殺害を否定した! 刑事ではなく個人として、私は「過去」を探り始める……。(私娼窟の女) 遠い過去からよみがえる真実。情感あふれる連作推理の傑作!
  • 仮想真実
    3.0
    1巻689円 (税込)
    父親の冤罪を晴らすために弁護士になった水田佳。ある日、吉高りさこという女性に付きまとっていたストーカーが死体で発見された。容疑者として逮捕されたのはりさこの恋人。水田はりさこの恋人の弁護を引き受けることとなる。
  • 家族
    3.5
    1巻572円 (税込)
    ホームレスの男が盗み目的で住宅に侵入し、認知症の老女を殺害したとして逮捕された。男はこの事実を認め、新裁判員制度での裁判がはじまった。裁判員のひとり谷口みな子は、自身の経験から、この事件を老女の息子による嘱託殺人ではないかと疑っていた……。大いなる家族愛を描く、感動の法廷ミステリー。テレビドラマ化作品、待望の文庫化。
  • 火盗殺し 風烈廻り与力・青柳剣一郎
    3.8
    1巻660円 (税込)
    大江戸八百八町を狙う“火付け盗賊”―いつ、どこで、誰が、何を目的に?幾多の拷問の責めにも沈黙を続ける火付け道具を隠し持った男。何が男をそこまで耐えさせるのか。残忍な火付け強盗を利用しようとするさらなる悪党、そして利用される薄幸の人々のため、風烈与力・剣一郎の怒りの剣が吼える!
  • 崖
    値引きあり

    4.0
    1巻298円 (税込)
    刑事が追う、女が逃げる……。過去のある男と女が出会ったのは、殺人事件の疑惑の中だった。女は本当に財産目当てに夫を焼き殺したのか? はぐれ刑事の追う美女には、隠された過去が。だが遺産狙いの殺人容疑がかけられても、女はしたたかで隙を見せない。違法捜査へ踏み込んだ刑事は窮地に立たされ、執念も実を結ばず終わるのか? だが、ひとり背景を追い続ける刑事が突き止めた意外な真相とは? 欲望の闇の底から浮かびあがる哀しい人間の営みと生きる哀しみが胸に迫る、二転三転の社会派ミステリー。
  • 其角(きかく)忠臣蔵
    4.0
    1~4巻660~770円 (税込)
    芭蕉亡き後、榎本其角は江戸で俳諧の第一人者であった。赤穂浅野家に仕える大高源吾が、絵師を紹介して欲しいと其角を訪ねてきた。浅野内匠頭が、朝廷からの勅使を饗応する役を仰せつかったが、その金嵩を抑えるため、襖絵の費えを百両に押さえたいと言うのだ。其角の仲介で、源吾は、狩野玉燕に襖絵を仕上げてもらったのだが……。俳人其角が見た忠臣蔵を描く。
  • 帰還
    -
    1巻880円 (税込)
    「誇りとする亡父の話を聞いてほしい」そう応えてくれた特攻隊員の息子が、面会の直前に不可解な死を遂げた。若き弁護士・草加大二郎は、彼の死を調べていくいちに、太平洋戦争時の特攻隊の謎に行き着いた……。故国を愛する者たちのために、散華していった特攻隊員たちの愛と苦悩の青春を描く大河推理小説。

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  • 絆

    4.0
    1巻555円 (税込)
    “夫殺し”の起訴事実を、すべて認めた被告弓丘奈緒子。執拗に無実を主張する原島保弁護士。犯行に使われたと思われる柳刃包丁を買ったのは奈緒子だ、と認める証人。殺された夫には愛人がいた。離婚話もあって……状況は被告不利に傾いてゆく。だが、裁判の進行につれて明らかになる秘められた意外な真実とは。人間の心の気高さを謳いあげる感動の長編法廷ミステリー。第41回日本推理作家協会賞長篇部門受賞作!
  • 伽羅の残香 風烈廻り与力・青柳剣一郎
    5.0
    1巻704円 (税込)
    伽羅に似た香りの鬢付け油が大人気の『錦屋』。その主・卯三郎は、何でも金の力で他人のものを奪い取ると評判だ。ある日、腹を真一文字に斬られた男の死体が見つかった。青柳剣一郎は、男が錦屋を探っていたと知り、卯三郎が本物の伽羅をつかっているのではと疑う。さらに、錦屋の用心棒が相次いで襲われ、大盗賊が伽羅を狙っていた話を耳にする。欲望渦巻く争いの行方は!?
  • 境界殺人 新装版
    値引きあり
    3.0
    1巻298円 (税込)
    平穏な住宅地。二つの家族。依頼人が起こした事件に不可解なものを感じた……。隣人殺人の裏にあるあまりにも意外な真実――土地家屋調査士の西脇ゆう子は、不動産登記や測量のスペシャリストである。横浜の牧橋家から、土地分筆・分割登記の依頼を受けた。だが、隣家との不和のため、境界がなかなか確定しない。やがて、依頼者の敷地と隣家との境界を巡る殺人事件が発生。犯人の動機に違和感を覚えたゆう子は、独自の調査を開始する。二つの家族同士の過去とは? 隣家の不登校生が見ていたものとは? そして事件の背後に隠された驚くべき真相とは!? 傑作長編ミステリー。
  • 虚飾の自画像(電子復刻版)
    -
    1巻550円 (税込)
    新社屋の美術館創設のため、孤高の日本画家名瀬光二の絵の入手を試みて失敗した山名啓司は、立ち寄った馴染みの店で、かつて同棲していた女・純子の描いた絵に似た絵を見て衝撃を受けた。画廊へ出かけた山名は、純子が無くなったことをオーナーの藤崎美奈子から知らされる。やがて二人は深い仲になるが、ある日、内密に入手し、美術館を飾っている名瀬の絵が贋作だという手紙が山名の許に届く。長篇推理。

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  • 霧に棲む鬼 風烈廻り与力・青柳剣一郎
    3.5
    1巻704円 (税込)
    口入屋『宝生屋』番頭の久次郎と町火消し吾平の惨殺体が立て続けに見つかった。風烈廻り与力・青柳剣一郎は手口の残忍さから同一犯と断定。宝生屋・主の与五郎が二人と博打仲間だったと知り遺恨を疑うも、与五郎は身に覚えがないと言う。だが与五郎も謎の刺客に襲われ、15年前の悲惨な事件が浮上する…。哀しみの果てに己を捨てた復讐鬼を、剣一郎はどう裁く。
  • 逆転(鶴見京介弁護士シリーズ)
    3.7
    1巻616円 (税込)
    石出は、殺人の罪を償って13年ぶりに出所。真面目に仕事を始めた矢先、石出の部屋で、祖母の介護担当だった女性が殺される。石出は容疑を否認するが、情況は不利。鶴見弁護士は、彼の無実を信じて調査を開始する。出所直後に山中温泉を訪ねている事実を知り、行動をたどると、意想外の過去の因縁が――。哀切をおびた山中節の世界から連続殺人を解き明かす鶴見弁護士の活躍!
  • 疑惑 裁判員裁判(鶴見京介弁護士シリーズ)
    4.0
    1巻555円 (税込)
    被告人保窪耕平52歳。保険金詐欺目的で妻を殺した容疑がかかる。前妻の死亡時にも保険金を受け取り、疑われた過去があった。弁護士の鶴見は、保窪が何かを隠していると感じる。一方、裁判員の鳴沢は、目を合わせた時の保窪の奇妙な反応が気になり……。“疑惑”に囚われた裁判員と検察、犯行を否認する被告。やがて哀しくも尊い絆が明らかに――。真実を求め闘う法廷ミステリー。
  • 欺(あざむ)きの訴(そ)~吟味方与力 望月城之進~
    4.0
    1~3巻660円 (税込)
    「殴ったことは間違いありませんが、殺しちゃいません」番頭殺しの疑いで捕らえられた政吉は、お白洲での吟味で、罪を真っ向から否認した。さらに、金貸しの藤兵衛夫婦を殺したことを訴えた。その騒動はすでに落着し、下手人は死罪に。だが、政吉の訴えは、真の下手人でなければ知りえないことだった。吟味方与力の望月城之進は、騒動の真相を探るため政吉を解き放った。
  • 九代目長兵衛口入稼業
    3.0
    1~5巻649~792円 (税込)
    江戸で人材派遣業を営む口入屋の九代目を継いだばかりの長兵衛。江戸に集まってくる人々に職を斡旋して面倒見がいいと評判だった先代のような店主を目指している。ある日、長兵衛の店で中間の世話をした友蔵が、旗本の中間部屋で賭場を開き、荒稼ぎしていると噂を耳にする。その賭場の博打で負けたと三次が店にやってきて新しい奉公先を見つけたいというが……。中間部屋を渡り歩く友蔵の裏になにかあると睨んだ長兵衛は探索に乗り出す。粋でいなせな口入屋長兵衛の活躍。文庫書き下ろし時代小説の新シリーズ。
  • 黒猿 風烈廻り与力・青柳剣一郎
    4.0
    1巻701円 (税込)
    神田岩本町一帯が燃えた。火元は古着屋の増田屋。店の金を盗んだ容疑で捕らえられた下男伝助が解き放たれた夜の出来事だった。火盗改めが火付け犯として伝助捕縛に向かうなか、当日その姿を見かけた青柳剣一郎は伝助が犯人ではないと確信する。ところが、伝助はその日から姿を消していたのだった…やがて紅蓮の炎に隠された陰謀を、剣一郎が快刀乱麻に暴き出す!
  • 袈裟斬り 風烈廻り与力・青柳剣一郎
    4.0
    1巻701円 (税込)
    蝋燭を手に二階家に立て籠もった男。周囲の住人は火事を恐れて騒然となった。しかし平井大二郎と名乗る旗本が、隙を衝いて男を袈裟懸けに斬り捨て、騒ぎは落着する。平井は一躍英雄と称えられるが、一部始終を目撃した青柳剣一郎は、平井の挙動に言いしれぬ不気味さを覚えていた。探索の末、炙り出された騒ぎの真相と平井の過去。剣一郎は罪なき人々を救えるか!?
  • 結願(鶴見京介弁護士シリーズ)
    3.0
    1巻737円 (税込)
    鶴見は、河原真二を刺殺した容疑で逮捕された大峰の弁護人となる。大峰は、河原と交際していた妹が自殺したことで恨んでいた。だが、大峰は犯行を否認。アリバイが証明出来ず息詰まるなか、河原が恋人を毒殺した容疑の裁判で無罪になっていた過去が明らかになる。裁判記録を読みこんだ鶴見は当時の関係者を探し出し……。真実を解き明かす為、四国お遍路へ向かう若き弁護士! 書き下ろしミステリー電子書籍版。
  • 風烈廻り与力・青柳剣一郎【合冊版/第四期】

    ネタバレ 購入済み

    幸せに

    高四郎が亡くなり、異母兄弟の文七が、湯浅家を嗣ぐ事になった。文七の代わりには、小さい頃、剣一郎に励まされた事を心の励みに生きてきたという太助という、猫の蚤取りを生業にする男が、現れる。高四郎の死は、無念な事であったが、これで、日陰の身であった文七にも、日の目が当たる。

    0
    2024年07月27日
  • 父の声

    Posted by ブクログ

    自分の家族にこんなことが起こったら…と思うと恐ろしくも、切ない物語でした。
    覚醒剤の怖さ、家族の絆、あっという間に読み終わりました。

    0
    2024年02月19日
  • 蘭方医・宇津木新吾 : 2 潜伏

    Posted by ブクログ

    内容(ブックデータベースより)

    村松幻宗は、重傷を負った人殺し、野うさぎの鉄二の施術をした。
    いずれ獄門になる者を救うことに意味があるのかと、
    疑問を抱く新吾に幻宗は医者の心得を説く。
    ところが、回復しつつあった野うさぎの鉄二は突然姿を消し、
    後には看病をしていた老夫婦の遺体が!
    町奉行所に責められる幻宗……。この窮地を新吾はどう乗り越えるのか!?
    好評シリーズ第二弾。

    令和5年12月17日~19日

    0
    2023年12月19日
  • 向島・箱屋の新吉 梅若の涙雨

    Posted by ブクログ

    内容(ブックデータベースより)

    旗本の嫡男を殺した「油木新次郎」とは……色男の仮面に隠された癒えない傷

    向島で箱屋をしている新吉は、木母寺の梅若塚で見た女の涙が気になった。女衒に売った娘の行方を捜しているという。そこで、元船頭の茂助とともに、協力する。一方、新吉の過去の真相が明らかに…!!

    令和5年11月4日~7日

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    2023年11月07日
  • わかれ道 風烈廻り与力・青柳剣一郎 風烈廻り与力・青柳剣一郎

    Posted by ブクログ

    ある藩の家老が襲われるところに遭遇した剣一郎。
    市中では、一度見たら忘れられない美しく妖艶な女を妾として囲っていた店主が喉を掻き切られて死ぬ事件が。

    猫の蚤取りを商売とする太助は偶然にもその妾に猫の行方を探させていた。

    二つの事件が遠い過去につながる。

    藩の跡取りをめぐる分裂を防ぎ、ご多分に漏れない藩の経済を救う婿入りした手腕のある若き家老、風見貞の介。
    死んだと思われていた元許嫁の美貌の美保こと木枯らしお銀。

    悲恋と藩の内紛が紡ぐ物語が絶妙!

    0
    2023年10月22日

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