作品一覧

  • 太平記 一
    4.8
    1~6巻1,111~1,650円 (税込)
    鎌倉幕府の滅亡に始まる南北朝の動乱.北条一族の終焉,楠正成らの知勇が支える後醍醐天皇の新政権,足利尊氏の離反と南朝北朝の分離,室町幕府の成立…….数十年にわたって列島を揺るがした巨大な戦乱を記す『太平記』全四十巻.後世に深甚な影響を与えた書の古態を伝える室町初期の「西源院本」に,初の校注を加える.(第一─八巻を収録)※この電子書籍は「固定レイアウト型」で作成されており,タブレットなど大きなディスプレイを備えた端末で読むことに適しています.また,文字だけを拡大すること,文字列のハイライト,検索,辞書の参照,引用などの機能は使用できません.

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  • 太平記<よみ>の可能性
    値引きあり
    4.8
    1巻885円 (税込)
    太平記よみの語りは、中世・近世を通じて人びとの意識に浸透し、天皇をめぐる2つの物語を形成する。その語りのなかで、楠正成は忠臣と異形の者という異なる相貌を見せ、いつしか既存のモラル、イデオロギーを掘り崩してゆく。物語として共有される歴史が、新たな現実をつむぎだすダイナミズムを究明し、戦記物語研究の画期となった秀作、待望の文庫化。 これほど、読むたびに知的興奮を覚えさせられる本は、めったにない。10年前、兵藤さんからこの本を贈られ、一気に読んでそのスリリングな議論展開のとりこになって以来、『太平記<よみ>の可能性』は、文字通り私の座右の書になった。そのときどきの私の関心に応じて、さまざまな読み方ができ、そのたびに啓発される。この本自体、豊かな<よみ>の可能性にみちているのだ。――<川田順造「解説」より> 〔原本:1995年刊行の講談社選書メチエ〕 第1章 太平記の生成 第2章 もう1つの「太平記」 第3章 天皇をめぐる2つの物語 第4章 楠合戦の論理 第5章 近世の天皇制 第6章 楠正成という隠喩(メタファー) 第7章 『大日本史』の方法 第8章 正統論から国体論へ 第9章 歴史という物語
  • 〈声〉の国民国家 浪花節が創る日本近代
    4.0
    1巻990円 (税込)
    近代国家への歩みを始めた日本に国民国家の理念をもたらしたものは、上からの法制度や統治機構ではなく、大衆の側の浪花節芸人が語る物語と、彼らのメロディアスな<声>だった。前時代の封建的秩序を破壊し、天皇制の精神的支柱となった義理人情のモラルをつまびらかに分析、声を媒介に政治と芸能とを架橋して日本近代の成立を探る、斬新な試み。(講談社学術文庫)
  • 説経節 俊徳丸・小栗判官 他三篇
    3.0
    1巻1,210円 (税込)
    ササラを摺りつつ語る大道・門付けの乞食芸として行われた説経節.今に伝わる演目から,後世の文学・芸能に特に大きな影響を与えた五作品を編む.語りの文体は臨場感に満ち,〈病〉を得た俊徳丸をかつぎ歩く乙姫,冥途から蘇った小栗判官を乗せた土車を引く照手姫など,力強い女主人公たちのすがたは印象深い.※この電子書籍は「固定レイアウト型」で作成されており,タブレットなど大きなディスプレイを備えた端末で読むことに適しています.また,文字だけを拡大すること,文字列のハイライト,検索,辞書の参照,引用などの機能は使用できません.

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ユーザーレビュー

  • 太平記 五

    Posted by ブクログ

    西源院本に現代文でも分かるよう、訳と注を配置している。
    高師直・高師泰らが討たれた後、再び足利尊氏と足利直義が
    不和に。騒乱後、降伏した直義は亡くなり、更に数年後、
    尊氏も54歳の生涯を終える。そして足利義詮が二代目将軍に。
    だが、将軍方と南朝の争いは未だに続き、幕府内でも対立が。
    ・凡例 ・全巻目次
    第三十巻  第三十一巻 第三十二巻 第三十三巻
    第三十四巻 第三十五巻 第三十六巻
    ・付録 系図(清和源氏系図(一)・清和源氏系図(二))
        『太平記』記事年表5
    [解説5]『太平記』の時代――バサラと無礼講
    ・地図 大宰府周辺図 紀伊国関係図 

    南北朝時代が舞台の歴史読み物「太平記」。

    0
    2024年11月01日
  • 太平記 四

    Posted by ブクログ

    西源院本に現代文でも分かるよう、訳と注を配置している。
    新田義貞の実弟・脇屋義助の転戦と死。
    天下は武家のものとなり足利兄弟は、天災と混乱、
    それに後醍醐帝鎮霊のために天龍寺を建立。
    しかし世は鎮まらず、各地で内乱が起こり続ける。
    児島高徳や脇屋義助の子・義治、楠正成の子たちの反乱と死。
    そして高師直が吉野南朝の皇居を焼き払う。
    奢り極める高兄弟に足利直義は企てを起こすが、
    逆に攻められ、直義は蟄居し、出家。
    九州では直義の養子・直冬が挙兵、尊氏と師直が討伐へ向かう。
    それを機に直義は脱出。観応の擾乱の勃発となる。
    北朝から鎮守府将軍の院宣を得て、更に南朝へ。
    それを知った尊氏と高兄弟の軍は合

    0
    2024年10月05日
  • 太平記 三

    Posted by ブクログ

    西源院本に現代文でも分かるよう、訳と注を配置している。
    足利軍復活!
    九州から尊氏は海路、直義は陸路で京へ。
    南朝は、湊川の戦いで楠正成の敗北と自害、
    越前では新田義貞が流れ矢に眉間を討たれて討死する。
    比叡山臨幸後、花山院に幽閉された後醍醐天皇は脱出し、吉野へ。
    北畠顕家の大軍は奥州から進軍を続け、吉野へ。
    だが阿倍野の戦いで顕家は戦死する。
    北朝では、光厳天皇が重祚し、足利尊氏は征夷大将軍に。
    そして南朝の要、後醍醐天皇が吉野で逝去する。
    ・凡例 ・全巻目次
    第十六巻 第十七巻 第十八巻 第十九巻
    第二十巻 第二十一巻
    ・付録 系図(赤松氏系図・佐々木氏系図)
        『太平記』記事年表3

    0
    2024年09月10日
  • 太平記 一

    Posted by ブクログ

    西源院本に現代文でも分かるよう、訳と注を配置している。
    鎌倉幕府の政権に陰りが。
    即位した後醍醐天皇は討幕を企てる。
    正中の変、元弘の変、楠正成たちの挙兵、
    大塔宮の吉野への逃避行、後醍醐天皇の隠岐への配流。
    正成の反撃と赤松円心の挙兵、新田義貞の変心、
    そして後醍醐天皇の隠岐からの脱出と名和長年の挙兵。
    六波羅勢VS.後醍醐勢の戦いは激しさを増してゆく。
    ・凡例 ・全巻目次
    第一巻 第二巻 第三巻 第四巻
    第五巻 第六巻 第七巻 第八巻
    ・付録 系図(皇室系図・藤原氏系図・北条氏系図)
        旧国名図 洛中図 『太平記』記事年表1
    [解説1]『太平記』の成立
    ・地図 比叡山周辺図 畿内周辺

    0
    2024年06月21日
  • 太平記 一

    Posted by ブクログ

    現代仮名遣いでさらに活字も大きいので意外と読みやすい。古文書を読むという形式でないのでスラスラ読め、さらに校注も多いので読むのに苦労はない。
     そして、巻の初めに概略が書いてあるので、それを読んでから本文をよむことで無理なく筋が頭に入る。

    0
    2022年11月10日

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