新井テル子の作品一覧
「新井テル子」の「月の白さを知りてまどろむ」「後宮も二度目なら ~白豚妃再来伝~」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
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破鏡は再び照らしはしないけれど
カップリング論争で賛否が割れそうな終わり方ではある。
ひょっとしたら自誠派と礼央派では納得感が違うかもしれない。
しかしその点は、1巻からの伏線が効いてくる。
本事詩ではなく伝灯録の方の解釈の「楽昌の鏡」の戒めが語るように、覆水は盆に返らない。
過ちは取り返せない。
モトサヤには戻らないENDなのだ。
まー、正直どっちもどっちではあるが、粘着質っぽいよりは一途感があり、より優しいヘンタイを選んだ感じ
また”悪役令嬢”楼蘭との決着も
「過ちは取り返せない」とはいえ、白豚妃による見事な裁きでスッキリする。こういう後味の「ざまぁ展開」はなかなか味わえない。
「破鏡再び照らさず」。
鏡は壊れたのではなく、変わったのだ。
作中の「楽昌の鏡」の戒めに新しい解釈を重ねる見事な終幕。
Posted by ブクログ
とても面白かった。あまり期待せずに読んだのだけれど。
珠麗は後宮の下級妃であまりのふくよかさに「白豚妃」とあだ名されていた。友人の妃 楼蘭の子を流した(流産させた)罪を着せられ、胸に焼きごてを推されて妓楼に入れられてしまう。ふくよかで焼きごて入りなので、客を取るのではなく、肥だめ桶の係になってしまったが、そこでも素直で実直な性格から妓楼の中でも明るさと朗らかさを周囲に与えていく。しかし妓楼が焼けてしまい、楼主から貧民窟に出されてしまう。貧民窟で裏稼業を手伝い、そこでも知識を得ていく。裏稼業と貧民窟の元締め礼央にも目をかけられるが、女官攫いに遭って、後宮に逆戻りに…。4年後の後宮では楼蘭は寵妃となり、皇太子のための後宮を作る揺籃の儀が行われるところだった。しかし白豚妃と分かってしまったら、処刑されてしまう、と焦った珠麗はなんとか女官を不合格になろうと画策する…
この作者さんの別の本をコミックスで読んだことがあった。その時も面白いなと思ったけれど、そちらはとても長くて、読み切れないなと思っていた。しかし、こちらは上下巻で終わるようだ。悪人が誰かも分かっているし、なぜそうしたのかも、分かっているので、謎解き感はないのだけれど、珠麗のやることが悉く裏目に出てしまうのが笑える。