あらすじ
付喪神で料理人の剣は、ある日人間の子・悠を拾う。何やら悲しい過去を持つ悠を放っておけず、剣は自分で育てることを決意する。傷ついた悠の心を料理で癒し、父娘の距離は少しずつ近付いていった。二人暮らしにも慣れてきた頃、剣の料理を求めて、しっぽが二つある不思議な白い猫がやってくる。実はその猫は家族の縁を結ぶ神様で、かつて剣とある誓いをしたと言い出して――あやかし父さんの料理が、種族を越えた愛情を育む。温かくて美味しい父娘の物語。
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Posted by ブクログ
付喪神と人間の子が、「家族」に――「親子」になれるのかを問う物語だったように思います。悠が小学校に行ける年齢になり、徐々にこの世のことが分かってきた時に、親同然に慕っていた剣から親子になれないと突き離されてしまうのは辛かったでしょうね。それでも、プッシュ・ド・ノエルを茜さんと共に作って剣に歩み寄ろうとした悠は立派でしたね。八重さんが剣の作った卵焼きを再現しようと奮闘する話や、母親の愛を求めていた煌の切ない話など、随所に感動できる物語が散りばめられていて良かったです!
Posted by ブクログ
そうだよねぇ、現実問題として、悠ちゃんが当たり前に生きていこうと思ったら、あのままではいろいろ難しいよね。
悠ちゃんが幸せに暮らしていてなにより。
う〜ん
すったもんだが有ったけれど、その後に、幸せになったのだから、良しとしよう。けれど、主人公が、包丁の付喪神である必要が、あったのだろうか?周りの、あやかし達も、すべてが、人間でも、良かったのでは、ないだろうか?