作品一覧

  • 銀河の図書室
    4.4
    1巻1,870円 (税込)
    「ほんとうの幸い」って、何だろう? 瑞々しく、愛おしく、胸に響く傑作青春小説! 県立野亜高校の図書室で活動する「イーハトー部」は、宮沢賢治を研究する弱小同好会だ。 部長だった風見先輩は、なぜ突然学校から消えてしまったのか。 高校生たちは、賢治が残した言葉や詩、そして未完の傑作『銀河鉄道の夜』をひもときながら、先輩の謎を追い、やがてそれぞれの「ほんとう」と直面する。 今を生きる高校生たちの青春と、宮沢賢治の言葉が深く共鳴する感動長編。
  • 文庫旅館で待つ本は
    4.0
    1巻1,650円 (税込)
    しずかな波音、やさしい食事、ぬくもる温泉、そして何よりあなたのための一冊を。戦前から続く海辺の老舗旅館・凧屋の名物は様々な古書を収めた文庫=図書のコレクション。少しばかり“鼻が利きすぎ”な若女将がすすめてくれる「お客様と同じにおい」を纏った文豪たちの小説が、訪れる人の人生を揺らす―。
  • 江の島ねこもり食堂
    3.9
    1巻1,650円 (税込)
    江の島に「ねこもりさん」と呼ばれる女たちがいた。それは島の猫の世話をするという、とある食堂の隠れた仕事。 1912年のすみゑ、1967年の筆、1988年の溶子、そして2017年の麻布。一家の女たちが、ねこもりとして生きたそれぞれの人生は、新しい命を結び、未来を繋いでいく。あなたの血にもきっと流れている、百年の物語。
  • 図書室のはこぶね
    3.6
    1巻891円 (税込)
    10年ぶりに返却された本の謎―― 「はこぶね」のような図書室がつなぐ〈本と人〉の物語 10年前に貸し出されたままだったケストナーの『飛ぶ教室』は、なぜいま野亜高校の図書室に戻ってきたのか。 体育祭を控え校内が沸き立つなか、1冊の本に秘められたドラマが動き出す。 未来はまだ見えなくても歩みを進める高校生たちと、それぞれの人生を歩んできた卒業生たち――海を見渡せる図書室を舞台に描く、感動の青春小説! 第71回「青少年読書感想文全国コンクール」課題図書『銀河の図書室』の原点の物語 解説/松井ゆかり 装画/カシワイ
  • ひねもすなむなむ
    4.4
    1巻784円 (税込)
    自分に自信のない若手僧侶・仁心は、岩手の寺の住職・田貫の後継としてはるばる高知からやってきた。田貫は供養の為ならゲームもやるし、ぬいぐるみ探しもする少々変わった坊さんだった。面倒に巻き込まれつつも師として尊敬しはじめる仁心だが、田貫には重大な秘密があり……。後悔のない人生なんてない。「今」を生きるための力をくれる物語。
  • シェアハウスかざみどり
    4.1
    1巻721円 (税込)
    好条件、好待遇の期間限定シェアハウスキャンペーンで集まった、年齢性別バラバラの男女4人。管理人を含めた共同生活の中、彼らの仲は徐々に深まっていくが、風見鶏がなくなったことがきっかけで、住人達は疑心暗鬼になっていく。彼らが集まったのは偶然? それとも――。明かされる真実に心が驚きと優しさで満たされる、爽快な余韻が残る傑作。
  • 飯テロ 真夜中に読めない20人の美味しい物語
    3.0
    定番のおかず、母親の味、特別なスイーツ、店の裏メニュー、皆で食べるおやつ――。真夜中に読むのは危険です!? 読むほどにお腹が空く、人気作家の書き下ろし短編やコミックも入った、垂涎必至の20人の食物語。
  • 寄席わらしの晩ごはん
    3.8
    とある下町の寄席・八百万亭は、不思議な現象のせいで「おばけ寄席」と評判。そこへ腹を空かせた青年が偶然訪れる。彼はその現象を引き起こす寄席わらし・フクちゃんのご飯係「特座」となるが……!?
  • 逃がし屋トナカイ
    3.7
    1巻641円 (税込)
    人生ってのは、なかなか難儀だ。目釜市岬新町――寂れた海辺の倉庫街にて「トナカイ運送」を営んでいる神則道と矢薙圭介。凸凹コンビの裏の稼業は、ワケあり客OKの逃がし屋だ。あるクリスマスの夜、産婦人科医・田巻毬子から「夫の暴力に苦しむ妊婦を助けてほしい」と依頼が入り……。DV・借金・ストーカーまでクライアントの悩みは多種多様。心が震える新感覚バディエンタメ!
  • ペンギン鉄道 なくしもの係
    3.7
    1~2巻627~721円 (税込)
    電車での忘れ物を保管する遺失物保管所、通称・なくしもの係。そこにいるのはイケメン駅員となぜかペンギン。不思議なコンビに驚きつつも、訪れた人はなくしものとともに、自分の中に眠る、忘れかけていた大事な気持ちを発見していく……。ペンギンの愛らしい様子に癒されながら、最後には前向きに生きる後押しをくれるハートウォーミング小説。

ユーザーレビュー

  • 銀河の図書室

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    チカ。本当の幸い。キョンへ。郡司先生。マスヤス。風見先輩。万琴。自分にとっては善き事。全員の善き事とはならない。でもその思いは嘘じゃないし必ずしも間違いではない。

    0
    2025年11月23日
  • 銀河の図書室

    Posted by ブクログ

    宮沢賢治の作品展を絡めた青春小説。まさに青春。楽しくて仕方がない学校行事や、山ほどある上手くいかないこと、他者への優しさは本当に善行なのかっていう葛藤。叫び出したくなるような熱い想いが最終章できれいに昇華されて、新幹線の隣の席に誰もいないのを良いことに落涙。宮沢賢治にそこまでの思い入れはないけど、この学校のこの部に入りたい。

    0
    2025年11月16日
  • 銀河の図書室

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    ラストシーン、ビブリオトークでの
    "ほんたうにいいこと”をしたいと思っている。
    だけど、みんな間違うんだ。残念ながら、絶対に。それは、自分にとっての善きことが、他人にとっての善きこととは限らないから
    というところがズーンときた。

    チカと風見さん、キョンへとチカ、マスヤスと風見さん、チカと美濃部先輩、風見さんと美濃部先輩…
    それぞれの関わりが、絡まりあって物語をおもしろくさせる。
    単体で読んでもおもしろいけれど、「図書室のはこぶね」を先に読んでいたからこそのおもしろさがあり、野亜高校図書室を舞台にした、他の三時代(伊吹さん、郡司先生たち、図書室のはこぶねの主人公たちがそれぞれ高校生だ

    0
    2025年11月15日
  • 銀河の図書室

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    野亜高校のイーハトー部部長の風見が「ほんとうの幸いは、遠い」と言うメッセージを残し不登校になった。2年のチカとキョンヘ、1年のマスヤスは宮沢作品から風見の残した謎を読み解いてゆく、三人三様の悩みを持ちながら。最終章で明かされる風見に起きた出来事、真実。自分の認識する良きことが他人にとってはどうなのか、風見は純粋すぎるからこそ悩み苦しみ動けなくなったのだろう。今年初めに伊与原新さんの青ノ果テを読んだが、そちらも高校生の不登校から始まる物語だったが、それとはまた違った宮沢作品へのアプローチ、青春物語だった。

    0
    2025年11月04日
  • 図書室のはこぶね

    Posted by ブクログ

    この本、初めて読むのに懐かしい感覚になった。高校生主人公だけど、周りの大人の立ち位置がよくて、これは中高生のときに読んでいてもおもしろかったと思える作品。
    第71回青少年読書感想文全国コンクール課題図書高等学校の部「銀河の図書室」の原点の物語って、帯に書いてあるので、高校生ターゲットであるのかもしれないのだけれど。
    学校司書の伊吹さんのあれこれが好き。三池満輝央は私の頭の中では、落合陽一さんになっている。(万博のニュース見た後のせい)設定的にもっと若いはずだけど。
    高校演劇になっても面白そうな作品かな…。いや、このままがベストか。(高校演劇部出身)等と、いろいろ楽しめた一冊でした。

    0
    2025年11月04日

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