作品一覧

  • 意志と表象としての世界ⅠⅡⅢ(合本)

    意志と表象としての世界ⅠⅡⅢ(合本)

    ビジネス・実用

    -
    1巻4,950円 (税込)
    ショーペンハウアーの魅力は、ドイツ神秘主義と18世紀啓蒙思想という相反する二要素を一身に合流させていたその矛盾と二重性にある。原書全4巻(認識論・自然哲学・芸術哲学・倫理学)を収める。
  • 読書について

    読書について

    ビジネス・実用

    4.3
    1巻817円 (税込)
    「読書は自分で考えることの代わりにしかならない。自分の思索の手綱を他人にゆだねることだ」……。率直さゆえに辛辣に響くアフォリズムの数々。その奥底には、哲学者ショーペンハウアーならではの人生哲学と深いヒューマニズムがあります。それが本書の最大の魅力です。
  • 幸福について
    完結

    幸福について

    少年・青年マンガ

    3.8
    全1巻660円 (税込)
    あなたはいま幸せですか?と問われたらなんと答えよう。幸せな人も、そうでない人も。しばしショーペンハウアー先生に耳を傾け、幸福について考えてみよう。自身の生涯を通じて、幸福とは何かについて思索したエッセイ「幸福について」を、ドラマチックに描き幸福の本質に迫ります。"人間が幸福になることは難しい。しかし、出来る限り楽しく生きる術はある"。読むと幸せになれる一冊です。
  • 幸福について

    幸福について

    ビジネス・実用

    4.3
    1巻1,100円 (税込)
    「人は幸福になるために生きている」という考えは迷妄であり、間違いだと逆説的に説く幸福論。自分を他人と比較し、他人の評価をたえず気にすることが不幸の元凶であり、名誉、地位、財産、他人の評価に惑わされず、自分自身が本来そなえているものを育むことが幸せへの第一の鍵であると説く。『読書について』の哲人が授ける、この七面倒くさい人間社会を生き抜く知恵。
  • 自殺について 他四篇

    自殺について 他四篇

    ビジネス・実用

    4.0
    1巻770円 (税込)
    『意志と表象としての世界』を著したショーペンハウアー(一七八八―一八六〇)の『余録と補遺』から,生と死をめぐる五篇を収録.人生とは意志=欲望が満たされぬ苦しみの連続であるが,自殺は偽りの解決策として斥ける.皮肉と遊び心に富んだ人生観察家による珠玉の哲学的散文.新訳.

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  • 意志と表象としての世界I

    意志と表象としての世界

    ビジネス・実用

    4.2
    1~3巻1,705~2,145円 (税込)
    ショーペンハウアーの魅力は、ドイツ神秘主義と18世紀啓蒙思想という相反する二要素を一身に合流させていたその矛盾と二重性にある。いまその哲学を再評価する時節を迎えつつある。
  • 意志と表象としての世界 1

    意志と表象としての世界 1

    ビジネス・実用

    -
    1巻1,650円 (税込)
    「世界はわたしの表象である。」――カント、ヘーゲルが説く「理性の限界」を超えて、人間の欲求、根源的な生の衝動をリアルに捉え、意志の哲学を打ち立てた異端の思想家、ショーペンハウアーの主著。のちのニーチェに決定的な影響を与えた。本編の付録「カント哲学の批判」を含めた全4巻の構成。徹底的に読みやすいことで定評のある中山元氏による待望の新訳。全4巻。
  • 幸福について 分冊版(1)
    完結

    幸福について 分冊版

    少年・青年マンガ

    -
    全5巻165円 (税込)
    あなたはいま幸せですか?と問われたらなんと答えよう。幸せな人も、そうでない人も。しばしショーペンハウアー先生に耳を傾け、幸福について考えてみよう。自身の生涯を通じて、幸福とは何かについて思索したエッセイ「幸福について」を、ドラマチックに描き幸福の本質に迫ります。"人間が幸福になることは難しい。しかし、出来る限り楽しく生きる術はある"。第一章 「人間の3つの根本規定」を収録。
  • 孤独と人生:幸福について

    孤独と人生:幸福について

    ビジネス・実用

    4.0
    1巻1,782円 (税込)
    ショーペンハウアーの「幸福論」 「いっさいの生は苦しみである」とみなしたショーペンハウアーが、逆に「生活をできるだけ快く、しかも幸福に過ごす」方法を説いたのが本書である。 『意志と表象としての世界』の哲学が「生活の知恵」として日常生活のなかにいかに応用されるか、ショーペンハウアー本人が具体的に記述している。 ショーペンハウアーにとって「生活の知恵」とは、襲いかかる運命から身を守る方法、この世でもてはやされるものの空虚さを知り、本質的なものを考える力であった。 「私は生活の知恵という概念をまったく独特な意味にとる。つまり生活をできるだけ快く、しかも幸福にすごすてだてと考える。そのための方策を幸福論と名づけてもよい。生活の知恵とは、実は幸福な暮らしかたを教えるものである。」 ゲーテやシェイクスピアなどの引用に富み、楽しく高雅な、厭世的哲学者による「幸福論」。 【目次】 はじめに 第一章 基礎になるまえがき 第二章 人にそなわるものについて 第三章 人が所有するものについて 第四章 他人がいかに思うかについて 第五章 さまざまな教訓と原則について 第六章 年齢のちがいについて あとがき(金森誠也) 解説(梅田孝太)
  • 自殺について
    完結

    自殺について

    少年・青年マンガ

    3.0
    全1巻770円 (税込)
    死にたくなったらこれを読め! 生きるのが辛い時はちょっと哲学を。時空を超えて旅するショーペンハウアー先生の思想を、美しい女性と、道に迷う若者の恋の物語に仕上げました。
  • 自殺について 分冊版(1)
    完結

    自殺について 分冊版

    少年・青年マンガ

    -
    全5巻165円 (税込)
    死にたくなったらこれを読め! 辛い時はちょっと哲学を。「自殺について」。ショーペンハウアーが残したこの短い論考には、"自殺をしてはいけない"と直接的な言葉はありません。だが、死について深く考えることで、自殺することの愚かさは理解できるのです。時空を超えて旅するショーペンハウアー先生の考えを、美しい女性と、道に迷う若者の物語に仕上げました。第一章 「表象の世界」を収録。
  • 存在と苦悩

    存在と苦悩

    ビジネス・実用

    -
    1巻1,782円 (税込)
    日本独自編集版のアンソロジー 「ショーペンハウアーがけっして世捨人のような孤独な哲人ではなく同時代の社会の動きにも大きな関心を抱いていること……通俗的な事柄にも独自の見解を示していることに感心した。彼は真面目一方の学者ではなく、広く人生の諸相を観察し、かつそれを批判した人であった」(訳者あとがき)   主著『意志と表象としての世界』『倫理学の二つの根本問題』を中心とする著作から、ワーグナーに大きな影響を与えた有名な「音楽の形而上学」をはじめ、認識論・人生論・道徳論・芸術論等を抽出編集した、日本独自のアンソロジー。   苦悩としての生を説いた哲学者の、生の苦悩とそこからの救済をめぐる珠玉の警句がちりばめられた考察を精選。嫉妬、不安、野心、尽きせぬ欲望に満ちた世界を、われわれはいかにすれば逃れることができるのか。ショーペンハウアー入門にふさわしい一冊。梅田孝太解説

ユーザーレビュー

  • 自殺について 他四篇

    Posted by ブクログ

    自殺について 他四篇
    著:ショーペンハウアー
    訳:藤野 寛
    出版社:岩波書店
    岩波文庫 青632-1

    考えさせられる書でした。大変参考になりました。

    最近まとめ直されたものなのだろうか、冒頭に「余禄と補遺」からの訳出とある

    読み進めるにつれ、ショーペンハウアーは、唯物論者であることがわかる。
    また、期待しない悲観論、徹底したリアリストでもある。

    キリスト教にある救いのもとにあるのは、どうしようもない、性悪説であると感じました。

    冊子は薄いのですが、辛辣な表現を含めて、心に刺さる箇所がたくさんありました。

    気になったのは、以下です。

    死後

    ・死後の存続についての回答
     最も適切で、またさしあたり最も正しい回答とは、「死んだ後には、君が生まれる前にそうであったものとななる」 まったく、気がきいている

    ・永遠の存続ということはいかなる個人もふさわしくない。個人は死とともに滅びる

    ・現在には2つの側面がある
     客観的な側面と、主観的な側面だ

     世界は私の表象である、という私の冒頭の文からは、さしあたり、まず私がいて、それから世界だ、と続く

    苦痛と快楽

    ・苦痛に対するわれわれの感受性はほとんど無限なのに、
     快楽に対する感受性は狭く限られている

    ・われわれの意思に立ちはだかり、衝突し、それに逆らおうとするものは、すべて、不愉快なものや苦痛をもらたすものは何であれ、われわれは直かに、すぐさま、とってもはっきり感じ取る。

    ・悪しきものは、それこそ積極的なもの、それ自体を感知可能とするものだ
     それに対して
     良いもの、すなわち、すべての幸福、すべての満足は消極的なものだ。願望が存在を終え、痛みが消えたことでしかない

    ・喜びは期待をはるかに下回り、苦痛は予想をはるかに上回るように感じるとしたものだ

    ・労働、難儀、骨折り、苦境は、ほとんどすべての人間にとって、人生の全体を通じての宿命である

    ・世界は苦境と悲嘆の舞台でしかなく、最も幸せな場合ですら、退屈以外の何ものではない。

    ・個人の根底にあるのは、罪深いもの、倒錯したもの、原罪の下に理解されてきたもの、それ故にこそ人間が死の手に堕ちてしまったものである

    自殺

    ・あの手この手を使って長引かせようとするほどに、人生に執着すべきではない

    ・生きるがゆえのおそろしい事柄が、死ゆえの恐ろしい事柄を上回るに至れば、人間はたちまちその生に終止符を打とうとするという事態が全体として見出されるだろう

    生きようとする意志

    ・生きようとする意志の肯定と否定とは、ただの意志すること、意志しないことである

    ・ギリシア人の倫理と、ヒンズー教徒の倫理には際立った対照がある
     前者は、幸福な人生を送る能力を身に着けることを目的とし
     後者は、人生からそもそも解放され救済されることを目的とする

    ・旧約聖書は、人間を律法の支配下に置くが、この律法が救済に導くことはない
     新約聖書は、律法を不十分なものと宣言し、それから離反する。人は信仰と隣人愛と自己自身の全面的否認を通じてでないと、恩寵の国にはたどり着けないと説く

    ・旧約聖書から新約聖書への移行とは、単なる道徳的美徳から生きようとする意志の否定への移行である。

    ・女性は、生殖行為の最中に不意打ちされると、誰もが恥ずかしさのあまり消え入りたくもなるのに、
     妊娠は恥じらう気配などかけらもなく、それどころか、一種の誇らしさすら示して見せびらかそうとする

    ・性交は主要には男性の事柄であり、
     妊娠は女性だけの事柄である
     子供は、父親から意志と性格を、母親からは知性を受け取る

    ・不正な行為、悪意ある行為は、それを実行する人にあたっては、彼の生きようとする意志の肯定の強さのしるしである。
     したがって、真の浄福である生きようとする意志の否定、それに伴うこの世界からの救済は彼から遠く隔たっているのであり、そのへだたりのしるしでもある。

    ・人生はあくまでも、われわれに課せられた新しい教程と見なされなければならない

    ・幸せな人生など不可能である
     人間がせいぜい到達しうる最高の幸福は英雄的な人生行路だ

    西洋人でもたどりつくのは、仏教的な一切苦、つまり、人生は自分の思い通りにはならない、ままならないという結論にたどりつくのである。

    目次

    凡例

    われわれの真なる存在は死によって破壊されえない、という教説について

    生存の虚しさについての教説への補足

    世界の苦しみについての教説への補足

    自殺について

    生きようとする意志の肯定・否定についての教説への補足

    訳注
    訳者解説

    ISBN:9784003363270
    出版社:岩波書店
    判型:文庫
    ページ数:164ページ
    定価:700円(本体)
    2025年05月15日 第1刷発行
    2026年02月16日 第2刷発行

    0
    2026年10月02日
  • 読書について

    Posted by ブクログ

    読書について
    著:アルトゥール・ショーペンハウアー
    訳:鈴木 芳子
    出版社:光文社
    光文社古典新訳文庫 Bシ-7-1

    良書、おもしろかった。

    「積読こそが完全な読書術である」で本書のおすすめがあったので購入しました

    本書の中に、本をたくさん読むと、自分では考えなくなり、バカになるという記載があり、そうかもと思う反面で、「守破離」ということが浮かんできました。

    ショーペンハウアーは、お手本があってこそ、成長ができる段階があることには言及していません。

    いきなり、良書を渡されても、いきなり、ハシゴなしに、高見に登れといわれても、途方にくれるのがおちです。

    でも、自分で苦労して考えて、ひとつひとつを積み重ねてゆっくり成長していくということは、〇〇パフォーマンスという亡霊に取りつかれた現代人には必要なのかもしれません。

    相互に関連のある3つの話が含まれています

    読み進むにつれて、おおまかに考えても、著者が生きた18世紀から19世紀においても、現代においても、文書や、書籍に対するアプローチ、基本的な考え方は、基礎となる部分はあまり変わっていないことに安心します。

    それぞれ、気になったところは、以下です。

    ■自分の頭で考える

    ・たくさんの整理されていない蔵書より、ほどよい冊数で、きちんと整理されている蔵書のほうが、ずっと役に立つ

    ・自分で考えることと、本を読むことでは、精神に及ぼす影響に信じがたいほど大きな開きがある

    ・読書は自分で考えることの代わりにしかならない

     さんざん苦労して、時間をかけて自分の頭で考え、総合的に判断して真理と洞察にたどりついたのに、
     ある本を見たら、それが完璧な形でさらりと書かれていた
     そんなこともあるかもしれない
     だが、自分の頭で考えて手に入れた真理と洞察には、百倍の値打ちがある

    ・第一級の人物に特有の際立った特徴は、判断をすべて自分で直接下すことだ

    ■著述と文体について

    ・物書きには2種類ある
     テーマがあるから書くタイプと、書くために書くタイプだ
     第1のタイプは、思想や経験があり、それらは伝えるに値するものだ
     第2のタイプは、お金が要るので、お金のために書く

    ・資料の寄せ集めで出来上がった本は、できるだけ読まないようにすべきだ

    ・できれば原著者、そのテーマの創設者、発見者の書いたものを読みなさい
     その内容を抜き書きした解説書を買うよりも、そのもとの本を古書で買いなさい

    ・本は著者の思想を印刷したものに他ならない
     思想の価値を決めるのは、素材か、表現形式だ
     素材とは、「なにについて考えたのか」であり
     表現形式とは、どう素材に手を加えたのか「どう考えたのか」だ。

    ・真の思想家はみな、思想をできる限り、純粋に、明快に、簡明確実に表現しようと試みる
     したがって、シンプルであることは、いつの時代も真理の特徴であるばかりでなく、天才の特徴でもあった。

     できる限り偉大な知者のごとく思索し、しかし、だれもが使う言葉で語れ

     「話があるなら、そのへんの奴らの言葉でしゃべれ」シェークスピア、ヘンリー四世 
    より

    ・つまらぬことを付け加えるなら、よいものをカットしたほうがましだ。

    ・人間は一度にひとつのことしか、明瞭に考えられない

    ■読書について

    ・読書するとは、自分でものを考えずに、代わりに他人に考えてもらうことだ
     かれらは、多読のために、愚かになっている

    ・ひっきりなしに次々と本を読み、後から考えずにいると、せっかく読んだものもしっかり根を下ろさず、ほとんどが失われてしまう。

    ・悪書は読者から、本来なら良書とその高尚な目的に向けられるべき時間と金と注意力を奪い取る。

    ・私たちが本を読む場合、もっとも大切なのは、読まずにすますコツだ

    ・良書を読むための条件は、悪書を読まないことだ

    ・「古人の書いたものを熱心に読みなさい」シュレーゲル 古代の研究 より

    ・反復は勉学の母である 重要な本はどれもみな、続けて二度読むべきだ

    ・2つの歴史がある。
     ひとつは、政治の歴史であり、もうひとつは、文学と芸術の歴史だ。
     前者は意思の歴史であり、後者は知性の歴史だ

    目次

    自分の頭で考える
    著述と文体について
    読書について

    解説 鈴木 芳子
    年譜
    訳者あとがき

    ISBN:9784334752712
    判型:文庫
    ページ数:200ページ
    定価:800円(本体)
    2013年05月20日初版第1刷発行
    2019年02月20日  第8刷発行

    0
    2026年09月16日
  • 幸福について

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    アリストテレスによれば、人生における財宝は三つに分類される。すなわち、魂の財宝、肉体の財宝、そして外的な財宝である。この三つを起点に、ショーペンハウアーは次の三つが幸福を根本規定すると述べている。一つ、その人は何者であるか。二つ、その人は何を持っているか。三つ、その人はいかなるイメージ、表象・印象を与えるか。

    "すべての中で最も直接的に私たちを幸福にしてくれるのは、心根が明るいことである。なにしろ、この良き特性は瞬時に効く。快活な人には、いつも快活でいられる理由があって、それはとりもなおさず本人が快活なためである。(中略)若く美しく金持ちで尊敬されている人間がいるとしよう。彼が幸福かどうか判定しようとすると、陽気な人かどうかが問題になるだろう。これに対して、彼が陽気なら、若かろうが老いていようが、背筋がぴんと伸びていようが、背中が曲がっていようが、貧乏だろうが金持ちであろうが、そんなことはどうでもよい。とにかく彼は幸福なのである。幼少のころ、あるとき古い書物を開いたら、「多く笑う者は幸せですし、多く涙を流す者は不幸せなのです」と書いてあった。たいそう簡素なコメントで、月並な言葉なのに、その明白な真理ゆえに忘れ得ぬものとなった。だからこそ、陽気さが訪れたら、いつでも直ちに門扉を開放なさい。「いま陽気さが来られたら困る」などということはないのだから"(pp.30-1)

    "「客観的に現実にいかなる事態なのか」ではなく、「私たちにとって、いかなる事態なのか、私たちが事態をどう把握したのか」が私たちを幸福にしたり不幸にしたりするのである"(p.33)

    "低級な頭脳の持ち主が退屈を大いにもてあますのは、かれらの頭脳が徹頭徹尾、意志を動かす「動機の媒体」以外の何ものでもないからである"(p.44)

    "ただしデカルトの場合もそうだが、外的状況が引き立ててくれなければ、みずからが自分の主人となって楽しむことはできない"(p.50)

    アリストテレス曰く、"人間の幸福は、自分の際立った能力を自由自在に発揮することである"(p.51)

    "精神的にもっとも劣った人間が結局のところ、いちばん幸せだという主張は、いやというほど聞かされてきたし、またそう見えないこともないが、だからといって、そうした人間の幸福をうらやむ者はひとりもいない"(p.66)

    "ホラティウスの「功績によって勝ち得た誇りをわがものとなさい」という言葉も却下しえない。謙譲の美徳にしたがうと、だれもが自分のことを語るのに「私もまたろくでなしです」と言わんばかりにせねばならず、そうなると世の中にはおよそ、ろくでなししか存在しないかのように、みごとに平準化されてしまうので、おそらく謙譲の美徳はろくでなしにとって、かなりの妙案なのだろう"(p.100)

    "総じて、自分の一生に対して、何が起こっても大丈夫なように事細かな準備をするのは、もっとも頻繁にみられる最大の愚行である。そういう場合、何よりもまず完璧で十全な一生を当てにしている。ところがそれを全うする人はきわめて少ない"(p.204)

    "キケロは、「完全に自分だけに左右され、自分自身に全幅の信頼を置く者が、完璧に幸福でないはずがない」と言っている"(pp.226-7)

    "ずっと家にこもり続けていると、身体が外部の影響に対して敏感になって、少し冷たい風にあたっただけで病気にかかりやすくなるように、ずっと隠棲して孤独でいると、気持ちが敏感になって、何でもない出来事や言葉に、それどころか単なる顔の表情にさえも、不安になったり、感情を害したり、傷ついたりする。いっぽう喧騒のなかにいる人は、そんなことはまったく気にもとめない"(pp.242-3)

    "とりわけ年が若いために、孤独のわびしさに長く耐えられないという方には、自分の孤独の一部を社交へ持ち込むこと、(中略)自分の考えをすぐ他人に話したり、他人の言うことを真に受けたりせずに、むしろ道徳的にも知的にも他人の言うことにはあまり期待せず、他人の意見などどこ吹く風という姿勢をくずさないようにしなさい。それが常に称賛すべき寛大さを発揮するもっとも確実な手段である"(p.243)

    "自分が持っていないものを見ると、ともすれば、「あれが私のものだったら、どんなだろう?」という考えが頭をもたげてきて、ないものねだりをしてしまう。そうではなく、自分が持っているものに対して、「これが私のものでなかったら、どんなだろう?」としばしば自問してみよう"(p.257)

    "ともあれ、各自が能力にしたがって何かすればよい。(中略)仕事らしい仕事もなく、いわば自分にしっくりくる自然な生活地盤から引き抜かれるため、時折かなり不幸な気持ちになる。(中略)「いつも同じ楽しみで十分」とすると、いつしか停滞を招き、人間はそうした停滞に耐えられない。(中略)障害を克服するとき、人間は生を満喫し、障害と闘って勝つことで幸せになる"(p.263)

    "世人と交わって生きていかざるを得ないなら、個性は自然が定め与えたものである以上、どんなに劣悪で憐れむべき愚かしい個性であっても、絶対に排撃してはいけない。むしろ個性は永遠の形而上的原理ゆえに、こうでしかありえない不可変のものと受け入れるべきで、ひどい場合には「こういう変わり者もいるのだ」と思えばよい"(p.274)

    0
    2026年09月18日
  • 読書について

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    本屋が好きだという人の気持ちがどうしてもわからなかった。そこに置かれている本のほとんどは悪書、より控えめに言えばピカソではなくラッセンであり、食えば9割腹を壊すレストランで嬉々として食事をするようなものだと思っていたからだ。出版不況の最中、どんな本であれ売れれば本というメディアが生き長らえるのだからそれでよいという妥協は、ショーペンハウアーのおかげで葬り去ることができるようになった。曰く、古典を読みなさい。新刊書のほとんどはすぐに忘れ去られるもので、逆に古典は賢者がずっと忘れなかったものだから。

    2021年、この本は岩波じゃない方がよいと思って買って読んだが、再読してその直観は正しかったと言いたい。平易な翻訳でも節々に格調高さと明快さのある表現がショーペンハウアーの思索の広場で踊っている。

    "どんなにたくさんあっても整理されていない蔵書より、ほどよい冊数で、きちんと整理されている蔵書のほうが、ずっと役に立つ。同じことが知識についてもいえる。いかに大量にかき集めても、自分の頭で考えずに鵜呑みにした知識より、量はずっと少なくとも、じっくり考え抜いた知識のほうが、はるかに価値がある。なぜなら、ひとつの真実をほかの真実と突き合わせて、自分が知っていることをあらゆる方面から総合的に判断してはじめて、知識を完全に自分のものにし、意のままにできるからだ"

    "読書は自分で考えることの代わりにしかならない"

    "良書を読むための条件は、悪書を読まないことだ"

    "怒りのない人間は、知力もない。知力はある種のとげとげしさ、鋭さをはらみ、そのため毎日、実生活、芸術や文学で無数の事柄にひそかな非難やあざけりをおぼえるが、それこそ愚かな模倣を阻止してくれるものだ"

    "無知は人間の品位を落とす。しかし人格の下落がはじまるのは、無知な人間が金持ちになったときだ"

    "読んだものをすべて覚えておきたがるのは、食べたものをみな身体にとどめておきたがるようなものだ"

    "思想体系がないと、何事に対しても公正な関心を寄せることができず、そのため本を読んでも、なにも身につかない"

    0
    2026年09月18日
  • 読書について

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    自分で考える事が大事、
    明快さが良い本を見分けるコツ
    反芻して血肉となった事しか意味なし、
    行動が全て、
    主張がある本、ない本、
    書くことが目的の本もある、
    古典を読む、
    繰り返し読む

    0
    2026年09月11日

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